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<読書週間⇒習慣>私のペースでしおりは進む

タイトル 読書
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本との出会い

皆さん、おはようございます。

文化の日を中心にした2週間(10月27日~11月9日)は、「読書週間」に定められています。今年(2023年)第77回読書週間の標語は、「私のペースで しおりは進む」だそうです。

子どもが思春期に入ると、身体の急激な変化や「性の目覚め」「自我の目覚め」から情緒がゆれ動き、反抗をすることもあるでしょう。なかなか親の言うことも聞かなくなってくるものですが、そういう時、直接、言ってきかせるのではなく、子どもが自立できるための環境を整えておくことが大切だと思います。崇拝できるようないい指導者に出会わせることもそのひとつでしょうが、いい本を与えることも大切なことではないでしょうか。中学生や高校生の時期に出会った本は、その後の人生を大きく変えることもあります。是非、これまでに読んでよかったという本を紹介してあげてください。

世界中には何億の人がいますか? その中で、一人の人が一生で実際に出会える人は、1%にも満たないでしょう。僅かな人と、しかも非常に狭い範囲でしか出会うことが出来ないと思います。しかし、読書をすることで、自分と違う世界で活躍している人や時代を超えて、その昔、活躍した人と出会うことができます。

ある言葉に出会うと、それはある人と出会うことに等しい。」と言われます。素晴らしい言葉は、人との出会いより長く心に残ります。素晴らしい言葉は、夢や希望を与えてくれるでしょう。

ただ、本との出会いは、人との出会いと違って、自分から歩み寄っていかないと出会いがないという点で、異なります。人との出会いは、株(くいぜ)を守っていれば兎がぶつかってくれる時があるように、運良く歩み寄って来る人がいるかもしれませんが、本との出会いの場合は、こちらから歩み寄っていかなくてはなりません。 

読書の秋でもあります。是非、自分から進んで図書館(図書室)に足を運び、いい本と出会ってください。

ナポレオン「余の辞書に不可能の文字はない」

「英雄」と呼ばれる一方で、「悪魔」と恐れられた男、フランスの英雄ナポレオンは、コルシカ島の下層貴族から身を起こして軍人となり、フランスをヨーロッパ随一の強国にした軍事的天才です。身長の低さと家柄の問題で、かなりの劣等感を持っていたようですが、1796年、27歳の時にイタリアに侵攻。「6日間で6連勝」し、「12カ月の間に1ダースの勝利」をフランスにもたらして、ヨーロッパ中を驚嘆させます。彼の奇跡的な連勝は、革命的な用兵術によるものとされています。すなわち、「兵力の集中」,「中央突破」,「各個撃破」の3つの戦術によるものでした。

しかし、実は、これらの戦術は、18世紀半ばから多くの戦術家が書物で説いていたことだったのです。ナポレオンは多くの本を読み、有用な知識を得て、これらを実践で用いたのです。

ナポレオンが戦場の兵士に送った「告諭(兵士に告ぐ)」の中には、「もっとも堅固な決心は、もっとも有用な知識である」という言葉を残しています。事を行うにあたっては、できるだけ多くの役に立つ「知識」を得なさいということでしょう。ナポレオンは大変な読書家で、1日3時間の睡眠で多くの本を読んだと言われています。

「余の辞書に不可能という言葉はない」とまで言ったナポレオンには、豊富な知識がバックボーンにあったのです。

なお、ホアキン・フェニックス主演、リドリー・スコット監督による映画『ナポレオン』が、2023年12月1日に全国の映画館で公開されます。楽しみですね。

『知は力なり』

16世紀から17世紀にかけて活躍したイギリスの思想家ベーコンの有名な言葉です。ベーコンは「イギリスの随筆文学の父」ともいわれています。それは、政治や哲学,宗教などあらゆるものを明快な文章で表現したからでもあります。

文章で表現できるということは、物事を構造化して、頭の中で整理できていなければ不可能なことです。たとえば、悩み事があるという人が、その悩みとは一体何なのかわかっていないことがあります。何となく悩んでいるだけで、そういう時は文章でも表現できません。

ベーコンがどんな難解に思えることも、きちんと構造化し、明快な文章にして表現することができた秘訣は何だったのでしょうか? それは、ベーコンが大の読書家であったことでしょう。ベーコンは、こんな言葉を残しています。

「読書は充実した人間を作り、書くことは正確な人間を作る。」

さらに、

「ある本はその味を試み、ある本は呑み、少数のある本はよく噛んで消化すべし。」

と言って、読書法についても触れています。すなわち、良書と悪書を見分け、良書をよく読みなさいということでしょう。

 

日本の思想家、内村 鑑三も、

「書を読まざるは、損失の日なり。」

と言って、読書の大切さを説いています。

作家の国木田 独歩は、

「読書を廃す、これ自殺なり。」

とまで述べています。

読書は、「人生の糧」(イギリスの諺)であり、知力をつけるのに欠かすことは出来ません。本を読むと、顔が引き締まって、美しくなるという人もいます。小泉信三氏がその人です。彼は、

「本を読んでものを考えた人と、まったく読書しない人とは明らかに顔が違う。読書

 家は精神を集中して細字を見るため、その目に特殊な光が生じ、読書家の顔が作ら

 れる。」

と述べています。「読書美人」というところでしょうか。

老いを防ぐ

読書は子どもや若者にとって有益なだけではありません。

YouTuberで心理カウンセラーのラッキーという人が、【寿命を延長する方法】長生きのための12か条という動画で、読書を取りあげています。

読書習慣のある人は、脳トレになり、脳が若々しくいられ、問題解決能力が上がるので、2年ほど寿命が長いそうです。

何かに困ったときだけは本屋に行ってみる」という習慣を身に付けるといいと述べています。

また、東洋思想家で「昭和の時代の宰相の知恵袋」と呼ばれた安岡 正篤氏は、こんな言葉を残されています。

老いて朽ちるのは当たり前だが、恥ずべきは若朽(じゃっきゅう)である。若朽を防ぐにはどうするかというと、できるだけ心を働かせ、有益な交わりやよい友を持つことと本を読むことだ。本を読まないというのは非常に早く老衰する。豊かな人間的な書を読むということは老いない秘訣である。

なお、安岡氏は、読書について、こんな話もされています。

戦場で第一線から遠ざかった場所では、人はつまらない雑誌か小説を読んでいるが、だんだん戦場に近づいてくると、そういう本はバカらしくて読めなくなる。真剣に精神的な書物を読むようになる。本当に生命に響くものを求めるようになる。つまり、人間は真剣になると、くだらないもの、浅はかなものは嫌になるのだ。本当に、命のこもった尊い本でなければ、身にこたえないのだ。

読書の秋です。良書に出会うことを祈ります。

是非、この本も読んでみてください。 

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