「夢は大空、パイロット!」
皆さん、あけましておめでとうございます。
初夢はみましたか?
正しくは、1月2日の夜から3日の朝にかけて見るのが初夢です。宝船や七福神を描いた紙を枕の下に入れると良いと言われています。良い夢とされている「一富士二鷹三茄子」は、徳川家康の故郷、駿河の3つの名物だという説があります。
さて、「夢」について、私の親友のN君の話をしましょう。
N君は高校の同級生でした。彼はパイロットになるのが夢でした。「夢は大空、パイロット!」……いつも彼はそう言っていました。
高校卒業後、パイロット養成学校を受験しましたが、不合格。1年間浪人を余儀なくされました。
東京の予備校に通い、満を持して2回目の受験をしましたが、なんとまたも不合格でした。当時は、パイロット養成校に入るのは19歳(一浪)までという条件があり、その時点で、彼はパイロットになることを諦めざるを得なかったのです。彼は結局、三浪して仕方なく北海道大学に入学したのです。
ところが、彼が大学3回生になった時、パイロット養成校入学の年齢条件が変更になり、25歳まで受験出来ることになったのです。彼は北海道大学を3年間で中退し、結局6年間の回り道をして、パイロット養成校に入学しました。パイロット養成校では首席で卒業し、同期のパイロットからは羨望の眼でみられています。
夢を諦めない。夢を持ち続けていると、いつかはきっと叶うという身近な例です。
言葉を叫ぶと夢は叶う。
さて、ここからは、少年院を慰問し、入所している少年たちを相手に漢字の授業をしているゴルゴ松本さんの「命の授業」の話です。
「命」という字は、人を一叩きと書きます。これは、決して、他人を殴ったり叩いたりするということでありません。自分を鍛える(一叩き)の連続、それが命。
この命を生んでくれたのはお母さん。お母さんは命がけで新しい命を産んだのです。出産の時に命を落とすこともあります。だから、女の人は偉い。漢字に女偏の漢字はたくさんあります(257以上もあるそうです)が、男偏はゼロです。女偏に土台と書いて「始」、人間は全て女の人から生まれてくるのです。だから、女の人を大切にしようということを、私たちの祖先はずっと守ってきたのです。
「夢」を持ち、夢に向かって頑張ろう。しかし、思うようにいかないと、弱音や愚痴を「吐」く。弱音や愚痴は、口に出してどんどん「吐」けばいい。しかし、そのマイナスを少しずつ取り除くと夢は「叶」う。そして、今度は、いい言葉は口に出して「叫」ぶと、夢は叶う。
「吐」⇒「叶」⇒「叫」
夢は100回唱えると叶う。
ところで、学習には繰り返しが必要で、記憶が定着するには「36回」の復習が必要だといれていますが、今回は、皆さんにもう1つ、大事な数字を教えます。
それは100回です。
人の成長は、日々の努力に正比例しません。努力直線に対し、成長曲線は、ある時に加速度的に訪れるものです。そのブレークスルー(突破口)の目安は、100回、あるいは100日です。
絵でも、「100回描け」と言われますし、刑事さんも事件解決のためには、「100回現場に行け」と言われるそうです。
いいことを続けるには、何回も何回もそれを口に出し、周りの人に宣言してやるといいと思います。
ディズニー映画の「シンデレラ」の名セリフに、「夢は叶うもの」というのがあります。
A dream is a wish your heart makes.『夢はひそかに』と訳されています。
自分の夢も100回唱えてください。
嘘も100回言えば、真実になる。
A lie well stuck to is as good as the truth.
東洋にも「一犬、虚に吠ゆれば、万犬実を伝う」ということわざがありますが、「嘘を百回繰り返せば本当になる」という言葉は、「プロパガンダの天才」「宣伝の天才」と言われたナチス・ドイツの宣伝相、パウル・ヨーゼフ・ゲッベルスが言った言葉だと言われています。
そして、「この嘘をさらに千回くり返せば、大衆はもう、それが嘘でも本当でも、どちらでもよくなる」と豪語したと言われています。
しかし、正確には、「もしあなたが十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう。」が直訳で、ゲッベルス自身が「100回言えば」と言ったという事実はありません。つまり、『ゲッベルスが「嘘も100回言えば本当になる」と言った』というのは嘘だということです。
また、ゲッベルスは、「嘘で塗り固められたプロパガンダというのは、それがニセの大義であることの証である。長期的には必ず失敗する。」と述べており、「優れたプロパガンダは嘘をつく必要がない。むしろ嘘をついてはいけない。」として、プロパガンダをイカサマのようには考えていなかったということがわかります。
決して「嘘を言っていい」と言っているのではありません。今は「嘘だろう」と疑われるようなことであっても、信念をもって100回唱えてやれば、いつかは可能になるということです。
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