アレルギーの日
皆さん、おはようございます。
2月20日は、日本アレルギー協会が定めた「アレルギーの日」だそうです。
「花粉前線北上中」というような言葉を聞く季節になってきました。花粉症もアレルギー症状のひとつです。
近年、特に先進国で、アレルギー症状の患者が急増しています。日本でも、50年前には殆どなかった気管支喘息,アトピー性皮膚炎,アレルギー性鼻炎の患者は、現在、国民の約半数いると推定されています。特に花粉症は人口の4割近くの患者がいます。
アトピーを有する子どもと両親のアレルギー歴を比較すると,両親ともアレルギー反応を起こした場合は約50%,どちらかの親の場合は約30%,両親ともない場合は約15%だそうです。また、叱られたりすると喘息発作が出たりするケースもあることから、アレルギー反応は遺伝するものと思われたり、心因性のものといわれたりしてきました。しかし,1966年に石坂によって免疫グロブリンの中のIgEが関与していることが明らかにされ、現在では、食べ物や住居、衣類の影響が大きいことがわかっています。
ただ、花粉症を発症していると、がんによる死亡率が約半分になるという研究結果が東大の研究グループから出ており、あながち、アレルギー=「悪」とはいえないかもしれません。
私の花粉症改善体験
さて、私は、かつて、アレルギーなんて人ごとだと思っていたら、27歳の時、新しい職場に転勤した途端,目が痒く,風邪でもないのにくしゃみと鼻水が出てとまらない花粉症になってしまいました。最初は市販の目薬を使っていましたが,あまりにもひどいので、眼科に行ったところ、「アレルギー性花粉症」だと言われ、次いで耳鼻咽喉科に行ったところ、血液検査を受けさせられ、「すぎとイネの花粉症」と診断されました。そしていただいた薬がポララミン。要するに睡眠薬でした。そのため、この年は睡魔にも苦しむことになったのでした。
それから翌年も、また同じような症状が出てきました。いち早く眼科と耳鼻咽喉科に通いましたが、苦しみはほとんど同じでした。その後、完治させようと、漢方薬を飲んだり、飲料水を変えたり、様々な民間治療も行いましたが、これといって特効薬はありませんでした。
その頃、「天風会」の「心身統一法」に出会いました。「天風会」とは、中村 天風が開いたもので、その教えは、軍人、実業家、小説家などジャンルを問わず師事されてきました。日露戦争時に「人斬り天風」と恐れられた天風は、30歳の時に肺結核を発病します。33歳の時、病気のために弱くなった心を強くする方法を求め、アメリカに密航し、コロンビア大学に入学して自らの病の原因を尋ねて自律神経系の研究を行いました。その後、34歳の時に帰国の途上、エジプトでインドのヨーガの聖人カリアッパ師に出会います。そのまま弟子入りし、ヒマラヤ第三の高峰カンチェンジュンガの山麓で2年半修行を行って、結核は治癒して悟りを得たというのです。
「心身統一法」の主な方法は、積極心の基礎づくり「観念要素の更改法」,積極心で活きる「積極観念の養成法」,積極心を保つ「神経反射の調節法(クンバハカ)」,呼吸操練,統一式運動法,養動法,安定打坐法(天風式坐禅法),精神能力開発訓練,真理瞑想行があります。一通り、体験させていただきました。
そして、「花粉症とは一生つきあっていかなくてはいけないのだ」と悟るようになり、スギの時期やイネの時期には、十分な睡眠をとり、体調に万全を期するとともに、晴れた日や風の強い日の外出を控えたり、マスクや眼鏡を着用したり、手洗いとうがいをこまめにしたりして、対策を講じるようにしました。
感染症の場合、その対策として一般には、①感染源の除去,②感染経路の遮断,③感受性者の抵抗力を高めることであるといわれていますが、アレルギー対策にもこれらのことは当てはまると思います。花粉症に対して、体質改善をしたり、とにかく直そうと努力したりすることよりも、どうつきあうかということを念頭において考えて以来、花粉症の症状が軽く、その期間も短くなりました。
喘息が原因で不登校気味だった生徒に、「喘息とは一生つきあう気持ちでいなければ…」という話をしたら、急に元気が出て登校するようになった生徒がいました。アレルギーに対しては、このように、治すという意識が強い時は、かえってよくないのではないかと思っています。
それから極めつけは、飲む水を変えたことです。最初は浄水器を使っていましたが、最近は、阿蘇山麓の日田盆地から湧き出る天然活性水素水「日田天領水」を愛用しています。「日田天領水」はモンドセレクションで10年数年連続、最高金賞を受けています。飲む水を変えることで私は体質が変わりました。
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アレルギーに注意の必要な人
ところで、セントラル・ランカシャー大学で心理学を教えていたイギリスのジョン・マニング教授は、薬指と人差し指の長さを比べれば、その人物の性格や才能、そして罹りやすい病気に至るまで分かると言っています。
『薬指』が『人差し指』より長い人は、「男らしい」人が多く、『人差し指』が『薬指』より長い人は、「女らしい」人が多いといわれています。
また、薬指の方が長いと、活発で、数学や空間認識力などが得意な傾向があり、人差し指の方が長いと、言語力が高くなる傾向があります。
これは、胎児の時にテストステロン(男性ホルモン)の影響を大きく受けた場合には薬指が長くなり、エストロゲン(女性ホルモン)の影響を大きく受けた場合には人差し指が長くなるからだそうです。
この説によると、ぜんそく、花粉症などのアレルギー疾患を罹りやすいのは、『人差し指』が『薬指』より長い人です。
【人差し指 < 薬指】
・神経が太く外向的な性格
・抑制がきかず、スリルを求める。
・巷でうわさとなるようなことを追い求め、危険(リスク)をいとわない。
・より攻撃的・積極的
・風疹や水疱瘡に罹りやすく、ふけや水虫に悩みがち
・寄生虫に感染しやすい。
・音楽好き
・左利きが多い。
・自閉症である可能性がより高い。
・つらくて長時間にわたる肉体労働に耐えることができる。
・人差し指が長いランナーより速く走ることができる。この傾向は中距離と長距離ランナーの間で顕著である。
・人差し指が長い人よりも足が速いので、フットボール、ラグビー、バスケットボールがより上手、そして力持ち。
・恵まれずより貧しい。
・子供の場合、過度にはしゃぎ過ぎたり、社会的認知(社会に対する理解と知識)が低く、注意散漫で落ち着きがない。
【人差し指 > 薬指】
・女性の場合、専業主婦、役人、医療従事者に多い。
・神経症的
・長い人差し指は若年性乳癌(40歳以下、あるいは50歳以下で発症した乳癌)に関係している可能性あり。
・男性の場合、同性愛者である確率がより高い。
・男性の場合、若年性心臓麻痺を引き起こしやすい。
・子供の場合、感情的で頭痛持ち、依存心が強く、怖がりで心配性。
・薬指が長い人よりも、巷でうわさとなるようなことを追い求める傾向が低い。
・アレルギー、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症に罹りやすい。
・統合失調症を発症しやすい。
・薬指が長い男性に比べ、精子数が少なく子供の数が少ない。
・摂食障害、とりわけ過食症になりやすい。
・優れた言語能力を持つ。
免疫力を上げる方法
順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村 康先生の発表された、身体の免疫力を高める方法を紹介しましょう。
1.生活習慣
(1)毎日の「大笑い」・・・カラオケ・スポーツ観戦・家庭菜園・映画鑑賞でもOK
頭の中を真っ白にする時間を作ると、NK細胞が活性化し、免疫力が高まる。
(2)朝のルーティーンで腸内環境を整える、
朝食を摂る&朝日を浴びる をストレスを溜めない程度のほどほど主義で実行する。
(3)平熱を36.5度以上にする。
スロースクワット等で筋肉量を増やすと、体温が上がり、NK細胞が活性化する。
(4)一年中、体の冷えを防ぐ。
特に、首、手首、足首を冬場の冷え、夏場のエアコンから守る。
(5)毎日の「ちんたら」運動
(激しい運動は免疫力を下げ、感染症にかかりやすくなる。)
息切れしない運動、ウォーキング(森林浴が相乗効果あり)がベスト。
(6)風呂は40℃で15分の半身浴(シャワーよりも湯船)
手浴42℃で3分⇒冷水10秒を5回リピート、足浴42℃で10~15分も効果的
(7)清潔過ぎない生活
皮脂を洗い流さない(石鹸・ボディソープは2~3日に1回)、手や体を洗い過ぎない。
(8)睡眠の質を上げる。・・・夜10時~深夜2時にNK細胞が活性が低下する。
寝る3時間前から、夕食を終え、体を温め、ブルーライト(スマホ・パソコン)を見ない。
2.食事
(1)よく噛み、楽しく会話しながら(唾液の分泌を活発にして)食事をする。
(2)食後30以内の乳酸菌(ヨーグルト200ml)と夕食の納豆菌摂取
(3)にんにく&しょうがを使って調理する。
(4)牛・豚・鳥の肉をまんべんなく摂取して、タンパク質不足を防ぐ。
※落ち込んだ時は焼肉!
(5)彩り豊かに、毎日野菜を食べる。
・ブロッコリー(ビタミンC、スルフォラファン:抗酸化・抗がん作用)
・キャベツ(ビタミンC、イソチオシアネート:発がん抑制、インドール:解毒作用)
・トマト(ビタミンC,β-カロチン、リコピン:アレルギー改善・抗酸化作用)
・にんじん(ファイトケミカル、食物繊維)
・玉ねぎ(アリシン:抗酸化作用)
・ピーマン(ビタミンC,β-カロチン)
・ごぼう(食物繊維、抗酸化作用)
・しそ(免疫力向上、アトピー皮膚炎などアレルギー症状緩和)
(6)果実を摂る。
・柑橘類(カロテノイド、β-Zクリプトキサンチン:細胞修復効果)
・完熟バナナ(ポリフェノール:抗酸化作用)
・アセロラ(ビタミンC:NK細胞活性化)
・キウイフルーツ(ビタミンE:血管老化防止)
(7)1日1個以上の卵を食べる。
・卵黄コリン:脳を活性化
・オメガ3系脂肪酸(心臓病リスク低下)
・カロテノイド(抗酸化作用)
・ビタミンA・ルテイン(目の健康維持)
(8)海産物を摂る。
・サケ・カニ・エビ・金目鯛・イクラ(アスタキサンチン:抗酸化作用)
・イワシ・アジ・サンマ・サバ(DHA・EPA:心疾患予防、関節リウマチ症状緩和)
・昆布・わかめ・もずく・めかぶ(フコイダン:NK細胞活性化、ピロリ菌除去)
(9)きのこ類を摂る。
・しいたけ(β-グルカン:NK細胞活性化、がん予防、アトピー皮膚炎改善)
・まいたけ(Dフラクション・Xフラクション:がん・糖尿病予防)
・しめじ(免疫力アップ、インフルエンザ症状軽減)
・きくらげ(不溶性食物繊維:便秘解消)
・なめこ(ぬめり成分のムチン:腸内善玉菌活性化)
3.セルフメンテナンス
(1)ストレスを溜めない生活(いい加減)を送る。
(完璧主義はストレスの原因)
①オンとオフをうまく切り替える。
②うまく他人の責任にして開き直る。
③常に能天気に過ごす。
④夢中になれる趣味を持つ。
⑤完璧よりも「ほどほど」を目指す。
⑥健康診断の結果を気にし過ぎない。
⑦気心の知れた友人を大切にする。
(2)複式呼吸で自律神経を整える。(カラオケで歌うのも同じ効果)
(3)リンパマッサージでリンパ液を循環する。
右足⇒左足から、リンパ節に向かって撫でる、背中はシャワー水圧でマッサージ
(4)上半身&下半身のストレッチ
特に肩まわり・ふくらはぎのストレッチが効果的
(5)手の反射区マッサージ
親指・小指=足 人差し指・薬指=手 中指の先=頭
手のひら=内臓 手の甲=骨:関節
(6)爪もみで自律神経を整える。
・親指:喘息、アトピー、リウマチ、円形脱毛症
・人差し指:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎
・中指:耳鳴り、難聴
・薬指:交感神経が優位になり、免疫力が下がるので、マッサージはNG
・小指:頭痛、腰痛。肩こり、肥満、糖尿病、高血圧、痛風、脳梗塞、認知症、
椎間板ヘルニア、顔面神経痛、メニエール病、更年期障害、尿漏れ、頻尿
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免疫力を高める食事
免疫学の権威、星野 泰三先生が、免疫力を高める食事について、具体的な例をあげていますので紹介しましょう。
1.バナナを食べてからの免疫細胞の数の推移を観察すると、12時間後、24時間後に顆粒球、マクロファージを中心とする白血球の数がいずれも大きく増加します。また、最も免疫力が増強するのは、1週間ほどおいて皮に黒い斑点ができたバナナだそうです。
2.椎茸に限らず、アガリクスやメシマコブなどのキノコ類が、がんを防いだり、免疫力を高めたりすることは以前から知られていましたが、最近の研究ではβ-グルカンと呼ばれる多糖類にその効果があることが認められました。β-グルカンは水溶性なので、調理の際には、長時間水に浸したり、煮込んだりしないことがポイントです。
3.キャベツや大根、長ネギ、ニンニクのような淡色野菜にも免疫力を高める効果が確認されています。これは植物に含まれる色や香り、辛み、苦みなどの成分でファイトケミカルと呼ばれているものです。ちなみに、ファイトケミカルは緑黄色野菜にはあまり含まれていません。
4.魚料理では、免疫力を高めるのに一番いいのは刺身です。免疫システムの主力である白血球には、ウイルスなどの異物を退治するキラーT細胞があり、その栄養源となるのが、イワシやマグロ、サバなどに含まれる良質タンパク質です。加えて、魚に含まれているDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は血圧を下げて、脳の機能を高めたり、血管を拡張させ血行をよくする働きがあります。
5.味噌汁の中に入れる具を工夫すれば、免疫力を高めるメニューができます。長ネギや大根などの淡色野菜、胃や大腸の免疫を守るビタミンCを含むジャガイモ、解毒作用のあるアサリ、β-カロテンが豊富な小松菜など、具だくさんの味噌汁を作ると、塩分も控え目になります。
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病気にならないための免疫力の高め方
一般社団法人気血免疫療法会が提唱している「爪もみ療法」も免疫力向上に効果があるそうです。
手には内臓に直結したツボが多くありますが、爪の生え際の両角にある「井穴(せいけつ)」は、自律神経のバランスをととのえるツボとして知られています。ストレスで交感神経が緊張状態にある人は、もう一方の副交感神経を刺激することで 自律神経のバランスを調整し、病気を予防したり症状を改善したりすることができるのです。
〇手の親指・・・呼吸器系(肺を教化する。)
セキ、ぜんそく、鼻炎、アレルギー、肌荒れ・アトピー性皮膚炎、リウマチ、ドライマウス、円形脱毛症、ガン
〇手の人差し指・・・胃や腸などの消化器系(整腸作用)
便秘、潰瘍性大腸炎、クローン病、胃・十二指腸潰瘍、胃弱、心と体の緊張緩和、のぼせ・ほてり
〇手の中指・・・精神系(耳の症状)
耳鳴り、難聴、緊張緩和、ストレスに対する抵抗力強化、不安感緩和、不眠閑話
〇手の薬指・・・血圧調整(交感神経刺激・代謝機能向上)⇒普段はもまない!
血圧調整、血糖調整、めまい、軽いうつ、」低血糖、だるい・眠い等の症状、
〇手の小指・・・心臓や腎臓などの循環器系(代謝アップ、血管改善)
動悸、腎臓病、頻尿・尿漏れ、肝炎、手足のしびれ、物忘れ・ボケ(認知症)、不眠、パーキンソン病、メニエール病、高血圧、糖尿病、痛風、不眠、肩こり、腰痛、老眼、頭痛、耳の病気、肥満、生理痛、子宮の病気、更年期障害、脳梗塞、顔面神経痛、パニック障害、自律神経失調症、うつ状態
気になる症状がある人は、対応する指だけ20秒間刺激するとよいそうです。複数ある場合は、いちばん悩んでいる症状で。とくに下半身を改善したい人は、手の指に加えて足の指ももむと効果的です。「爪もみ」を、ガンなどの病気治療に取り入れている病院もあるそうです。
じっくり3回もんでも1日6~7分程度。お金もかからず副作用もない「爪もみ」健康法は、すぐに劇的な効果が現れる人ばかりではなくても、血行が良くなり爪の色が美しくなるのは確かです。冷えや不調をケアしたいけれど時間がないという方は、毎日の通勤・通学時やお仕事の合間に(こっそり)爪をモミモミしてみてはいかがでしょうか。
●足の親指・・・新陳代謝
ストレス緩和、冷え性解消、貧血、イライラ、むくみ
●足の人差し指・・・消化器系・食道
胃もたれ、胸やけ緩和
●足の中指・・・消化器系・胃
消化ホルモン分泌、血糖値調整
●足の薬指・・・胆汁強化
胆のう強化、脂肪分解促進、血液循環、長年のこり緩和
●足の小指・・・泌尿器系
腎臓・膀胱、排泄強化、生殖器系強化、前立腺、子宮・卵巣、腰痛、足のだるさ
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病気になる秘訣
古くから語り伝えられてきた言葉『病は気から』。意味は、「病気は気持ちしだいで、良くもなれば悪くもなる」というものです。
お腹が痛かったけど、友達と遊んでいたら忘れたとか、明日のテストが嫌で学校を休みたいと思っていたら本当に熱が出たなどという経験がある方もいるかもしれません。
「病は気から」は単なることわざや言い伝えではなく、科学的にも正しいことがいくつかの実証実験で証明されています。
2014年、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの鈴木一博准教授らの研究グループは、交感神経から分泌される神経伝達物質ノルアドレナリンが、β 2 アドレナリン受容体を介してリンパ球の体内動態制御する仕組みを分子レベルで解明し、このメカニズムが炎症性疾患の病態にも関わることを突き止めました。すなわち、交感神経が免疫に及ぼす影響をリンパ球の体内動態に注目して解析し、ストレスや気分など精神的な作用が免疫機能の調節に関わるメカニズムを明らかにしました。
また、2017年、北海道大学の村上 正晃教授(免疫学)のチームがストレスが胃腸などの消化器系疾患を起こしたり、突然死を引き起こしたりするメカニズムを解明しています。
免疫とは、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るための機能で、もともと体に備わっている免疫の1つにナチュラルキラー細胞(NK細胞)というものがあり、体内に細菌やウイルスなどの外敵が侵入した際、攻撃し排除します。このナチュラルキラー細胞が機能していれば、免疫力が高い状態でいられます。そこへ精神的ストレスが加わった時、、脳内に小さな炎症が起きます。炎症が小さいうちはいいのですが、ナチュラルキラー細胞でも対処しきれないほどの炎症になってしまうと、免疫機能が低下して病気にかかりやすい状態になってしまうのです。
さて、大阪の梅田にある大北メディカルクリニックの松永 敦院長は、TBSラジオの医療番組「Dr.松永の聞こえるクリニック」を担当するなど、日々の健康面についてのコメンテーターとして活躍されていますが、35歳の時に癌になり、手術をしたものの半年で再発するという経験をお持ちです。しかし、再発時には抗がん剤や放射線療法などを使わずに、食事療法やサプリメント療法、運動療法、その他の代替医療を治療法として選択し、その結果、大きな後遺症もなく、完治することができたのだそうです。
その松永院長が、『病は気から』ということを実証しています。「どうか怒らないで聞いていただきたいのですが・・・」と前置きをしつつ、「病気になる秘訣」についてコメントをしています。つまり、人が病気になる時というのは、「病気になることで自分自身にとって都合のよい理由、または言い訳があることが多い」ということです。もちろん、毒を飲んだとか、凄い病原菌が身体の中に入ってきたとなれば、これは日頃どんな予防をしようとも準備をしようとも、とても人間には太刀打ちできませんが、普通の生活をしているなかでは、病気にかかりやすい人とそうでない人の差が出てきます。病気になるんじゃないかなるんじゃないかと年中心配している人の方が病気になりやすく、そんなことよりも今やっていることに夢中になっている人、つまり、自分が何をしたいか、どう生きたいかを考えてそれを実行して生きることを選択している人の方が、病気になる確率が少ないとおっしゃっています。
逆にいえば、気分が落ち込まないようにポジティブでいられれば、病気になりにくいということでしょう。
ケンタッキー大学のデボラ・ダナー教授は、言葉の寿命への影響を研究しています。「楽しい」「嬉しい」などポジティブな言葉を使う人と、「寂しい」「悲しい」などネガティブな言葉を使う人の60年後の生存率を調べた研究です。その結果はポジティブな言葉を使う人の生存率は約90%、ネガティブな言葉を使う人は約34%でした。
また、特に健康維持に大切だと注目されているのが「笑い」です。笑いが健康にもたらす影響の研究では、アレルギー症状や血糖値の改善、ナチュラルキラー細胞の活性化など、良い効果がたくさん確認されています。
大阪吉本興業のグランド花月で行われた実験では、漫才・落語・新喜劇の見物前後に血液検査を行った結果、観客18人中14人がナチュラルキラー細胞の活性値が上昇したそうです。まさに「笑う門には福来たる」です。よく笑って過ごせば、ストレスを過剰に重く受け止めることが減り、免疫も向上するというわけです。
ベネフィット・ファインディング
ストレスにひと手間かける。
次は心の病気に関する抵抗力の高め方のお話です。
ストレスは、うつ病・不安症・心臓病の原因になるだけでなく、免疫力を低下させ、ありとあらゆる病気の原因になります。また、やる気や自信の低下など、精神面にも悪影響を与えます。しかし、「ベネフィット・ファインディング」を行えば、ストレスは心と体の栄養へと変わり、人生の原動力にもなるとして注目されています。
フグは、そのまま食べると毒になります。ところが、ひと手間くわえると、高級料理に早変わりするのと同じように、ストレスもそのままでは毒になりますが、ストレスの中にあるプラス面を見つければ、ストレスが自分の味方になってくれるのです。
また、年をとることは誰でも嫌なものです。ベネフィット・ファインディングではこう捉えます。
「歳を取ると、シワが増えたり、気力が衰えたり、嫌なことも多いけれど、知恵や経験が豊富だから、上手く生きていける。経済的にも余裕があるし、時間の余裕もある。」
歳を取ることにプラス面を見つけている人は、そうでない人より、平均で8年も寿命が長いそうです。また、心臓発作を起こす可能性が5分の1という結果も出ています。
ベネフィット・ファインディングの具体例
①「部長は頑固でイヤになっちゃうけれど、ナヨナヨした部長よりはマシだね。 困ったときは頼りになるし・・・」
②「風邪を引いて苦しい思いをしたおかげで、健康のありがたみに気づけた。これからは、もっと自分の体をいたわろう。」
③「はたしかにキツいけど、いい運動になっています。」
④「悪夫とやっと別れることができた。これからは自由だ。苦労もあるかもしれないけれど、新しい人生を切り開いていこう。」
⑤「毎日バタバタと忙しいけど、でも充実してる。」
⑥「仕事で大失敗しちゃったけど、でもこれ、いいネタになる。」
⑦「沖縄旅行の間、ずっーと台風。ツイてないけど、きっと一生忘れられない思い出になる。」
⑧「財布をなくして大変だったけど、でもいい勉強になった。これからはしっかり管理しよう。」
⑨「できればプレゼンなんかやりたくないけど、でもこれで、また一つ成長できる。いいチャンスだ。」
⑩「子育ては大変だけど、これで両親の苦労がわかった。感謝できるようになった。」
⑪「あの人はひどい性格だな。でも、自分がそういう性格に生まれなかっただけでも有り難い。」
⑫「店は廃業することになったけど、でも、この経験は将来きっと生きてくる。人生の糧になる。」
ベネフィット・ファインディングの効果
・寿命がのびる。
・免疫力アップする。
・うつ病・不安症・心臓病になりにくくなる。
・腰痛や不眠症がへる。
・病気やケガの回復が早くなる。
・やる気と集中力がアップする。
・自信がつき、人生に希望がもてる。
・性格が積極的で粘り強くなる。
・優しくなれる。
・人生満足度・結婚満足度が高まる。
日常生活の心掛け
最後に、病気にならないために、日常生活で心掛けたいことをあげておきましょう。
1.イライラ、くよくよせず、
2.明るく朗らかに喜び楽しみ、
3.夢中になれる趣味を持って、
4.毎日リラックスできる時間を設け、
5.積極的なプラス思考を持つ。
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