富士山
皆さん、おはようございます。
2月23日は「富士山の日」です。といっても、冬のこの時期は登れません。山開きは、山梨県側は7月1日頃から、静岡県側は7月10日頃からとなり、両側とも9月10日頃には閉山されています。
「一富士、二鷹、三茄子」を初夢に見ると縁起がいいと言われていますが、これは、天下を取った徳川家康の好物を並べたという説が有力です。景色では富士山、趣味はタカ狩り、食べ物はナスで、特に駿河国産のナスは他国に先駆けて採れる名産だそうです。
さて、標高3776.12メートル、日本最高峰の富士山は、静岡県と山梨県に跨る活火山です。1707年12月16日(旧暦11月23日)、宝永の大噴火以来、300年以上も噴火していませんが、過去5,600年の間に約180回もの噴火が起きています。
富士山は『日本のオヘソ』とも言われ、見るだけでも人の心を癒し、元気づけてくれる霊山です。日本一のパワースポットといってもいいくらい、強くて良い気が溜まっている場所だと言われています。
富士山を目にすると、いつも、「日本一」を目指せ! 「目標は高く、大きく」持て! 「若竹の如く」生きよ! と言われているような気がします。
「どっこいしょ」
一生に一度は富士山頂を極めたいと思っています。これまで幾度も、富士登山にチャレンジする機会がありましたが、失敗に終わっています。
富士登山口から山頂までは約4〜5時間程度で登ることができ、登山道や山小屋も整備されているので、登山中級者向けの山だと言えます。しかし、初心者の富士山登山の成功率は50%と言われており、高山病を防ぐためにも、入山から下山まで最低2日間の時間を確保する必要があります。また、富士登山にかかる予算は、飲食代 7,000円・トイレ代 1,000円・登山道具代 32,000円の合計58,000円程度が必要で、実際に高価な道具をそろえると25万円くらいかかる場合があるそうです。とてもスニーカーでハイキングのように登れる山ではないでしょう。
さて、富士山登山口で売られている木の杖「金剛杖」には、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」という言葉が書いてあります。富士山を登排して修行する修験者は、この言葉を唱えながら登るのです。
六根とは、「見る」「聞く」「嗅ぐ」「味わう」「触れる」の五感に「思う」を足したもので、「六根清浄」とは、「五感と心を研ぎ澄ませ、修行に集中し、力を発揮できますように」と祈る言葉です。すなわち、「眼」で不浄を見ず、「耳」で不浄を聞かず、「鼻」で不浄を嗅がず、「舌」で不浄を味わわず、「身」で不浄に触れず、「意」で不浄を思わず、身も心も無垢清浄になろうという祈りの言葉なのです。
富士山への登拝中、「六根清浄お山は晴天」と歌いますが、これは高山病にかかりにくくする効果もあるそうです。
また、この言葉から、「どっこいしょ」という言葉が転じて使われています。年をとると、「どっこいしょ」と言って立ち上がることが多くなるそうですが、それは「仏様に近づいたから」かもしれませんね。
山登りをする時、目の前の人の足元を見ながら歩くと、いつの間にか頂上に近づき、しんどい気持ちが少なくてすみます。以前、ご来光を見るために、長野県松本市と岐阜県高山市に跨る乗鞍岳に登った時もそのことを感じました。
夜間に登る時は、前の人の足元を電灯で照らして歩くので、案外楽に登れるのです。
スポーツをしていて苦しく思う時,また、勉強がしんどくなった時、是非、身近な先輩や友達の背中を真似て、勇気を得てください。
「呑舟の魚は枝流に泳がず」
戦国時代の中国地方の武将、毛利元就が12歳の時のこと。家来を連れて厳島神社に参詣し、帰ってきてから、家来たちに何を祈ったかを尋ねました。
家来の一人が、
「殿が中国の主になるよう祈願しました。」
と答えると、すかさず、
「中国の主とは愚かだ。日本を手に入れるように祈願すべきだ。日本をみな取ろうと思ってようやく中国を手に入れることができるものだ。」
と答えたといいます。
あまりに大きすぎる目標は、実現性が薄く、やる気も失せるものですが、小さい目標では、達成感がなく、これまたやる気も出ないでしょう。
「呑舟の魚は枝流に泳がず」という言葉があります。「呑舟の魚」というのは、舟をひと呑みにしてしまうほど大きな魚のことです。そういう大きな魚は支流では泳がないという意味ですが、この言葉には、目標は出来るだけ大きなものにしなさいという教えが含まれています。
すなわち、大成する人は、初めから大きな目標を立て、大きな舞台で勝負するというわけです。万が一、失敗に終わっても、その方が得るものが多く、その経験が次の勝負に生きてくるものです。小さな目標で失敗に終わった場合は、得るものもありません。実現可能な範囲で出来るだけ大きな目標を立てるようにするのが一番よいかと思います。
「若竹の如く」
子どもの成長を願ってよく使われる言葉ですが、出典は若山 牧水、最後の第15歌集『黒松』(1938年出版)にある歌です。
若竹の 伸びゆくごとく 子ども等よ 真直ぐにのばせ 身を たましひを
若山 牧水は、早稲田大学に入学し、同級生の北原 射水(後の白秋)、中林 蘇水と親交を厚くして、「早稲田の三水」と呼ばれた一人です。
牧水は、日光浴による足の裏の火傷から全身を衰弱し、長年の大量飲酒による急性胃腸炎と肝硬変を併発して43歳の若さで亡くなっています。死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは?」と医師を驚嘆させたとの逸話があります。自然を愛し、特に終焉の地となった沼津では、千本松原や富士山を愛し、千本松原保存運動を起こしたり、富士の歌を多く残すなど、自然主義文学としての短歌を推進しました。
この歌は、自分の2女1男の子どもたちにあてた歌だという話もありますが、定かではありません。
ところで、竹は常緑性の多年生植物で、竹の種子は、地上に芽を出すまでに約4年かかるそうです。その間、地下茎を張り巡らせ、5年目で地上に芽を出すと、その後、僅か6週間で30メートルほどに伸びます。1日で、マダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録もあります。
また、ぐんぐん成長する竹稈と同じように、地下茎も生命力に溢れた伸長を示します。土質や気象条件によって異なりますが、1年に5m伸びたという記録もあります。3~4年目の地下茎はタケノコを最も量産し、5年目を過ぎるとその数は徐々に減っていきます。
また、竹は中身が空洞で、ところどころに「節」があります。タケに「節」があるのは、タケがイネ科の植物であるためです。イネ科の植物にも茎に節があります。多くの植物の中で、竹がこうした特徴を有しているのは、竹が「軽さ」と「強さ」を併せ持つ理想的な構造を自律的に形成しているためだそうです。
パワースポット
大地の力(気)がみなぎる場所は「パワースポット」と呼ばれています。もう少し詳しく説明すると、パワースポットとは、大地のエネルギーが溢れていて、そこから癒やしや活力が得られる場所、または、神社仏閣など、訪れることでご利益が期待できる神聖な場所、神や仏の宿る場所のことと考えられています。
日本では、古くからパワースポットは「弥盛地(いやしろち)」と呼ばれていたようです。これは快適で居心地のよい空間のことを指し、神社や仏閣はもちろん、草木が生い茂り動植物が生き生きと暮らす場所でした。神社などは、もともと、そのような地を求め建立されてきたという背景もあります。
また、パワースポットは、以下のように大別することができます。
・神社・仏閣
・霊山(山岳信仰の対象となった山)
・温泉、湧き水、水蒸気、ガス、溶岩、火山など地中からの物質が出ているところ
・電磁場のあるところ(ゼロ磁場)
・滝や森林など、マイナスイオンが大量に発生しているところ
・龍穴(風水でいう大地の気が吹き上がるため繁栄される土地)上にある建物
なお、「パワースポット」という言葉を初めて使ったのは、元祖・超能力少年として脚光を浴びた清田益章氏だそうです。
パワースポットに、科学的根拠や実証、明確な定義などがあるわけではありません。また、パワースポットに行けば、必ずしもパワーをもらえたり、いいことがあったりするわけでもありません。しかし、自分の感性で「気」を感じ、エネルギーや癒やしを感じた場所こそが、自分のとってのパワースポットといえるでしょう。
自分にとって一番のパワースポットは、自分の住んでいるところがそうなることだと思います。すなわち、家に帰ったら、居心地がよく、疲労が回復し、エネルギーが充填されるというのが理想です。
「自分の居場所をパワースポットに!」・・・そのためには、よく清掃をし、清潔に努めるとともに、観葉植物を育てたり、心の落ち着く絵を飾ったりすることも有効だと思います。
(私は霊日に塩撒きをしています。)
職場や学校では、整理整頓を徹底し、掲示物をこまめに張り替え、生き物等を育てると、その場がパワースポットになります。
富士山は、日本一のパワースポットだと思います。富士山は、いろんなことを語りかけてくれます。
また、昔から、銭湯には昔からよく富士山の絵が描かれています。
わざわざ、富士山を見に行かなくても、湯船に入って、毎日富士山を見ることも可能です。
その理由をNHK番組の『チコちゃんに叱られる!!』でチコちゃんが解説していました。
チコちゃんの回答は、
「最初に銭湯に絵を描いた人が静岡県民だった」でした。
銭湯絵の発祥は、東京・千代田区にあるキカイ湯という場所で、1912年にキカイ湯の経営者である東 由松さんが、「子供たちに喜んで銭湯に入ってほしい」という思いから、油絵の画家。川越 広四郎さんに依頼したところ、富士山の絵を描いたことが成功し、繁盛したからだそうです。
ちなみに、キカイ湯は1971年に廃業し、現在ではその跡地(東京都千代田区猿楽町2-7-1)に「富士山の背景画の発祥地」のプレートが残されています。
また、銭湯に描かれている富士山の背景画の第1位は、黒い岩場に雄大な海が広がる西伊豆から見る富士山だそうで、第2位は、湾曲した砂浜に松林が立ち並ぶの三保の松原から見る富士山、第3位は、富士五湖の本栖湖、河口湖、山中湖などから見た富士山の風景だそうです。
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