器量を育む五気
皆さん、おはようございます。
アメリカの政治家であり、物理学者でもあったベンジャミン・フランクリンは、「やる気と根気はすべてを克服する」と述べています。
また、人生で成功するための秘訣は、「運根鈍(うんこんどん)」だと言われています。
すなわち、
①運に恵まれること
②根気よくやること
③鈍いと思われるほどに粘り強いこと
日本では「気」という言葉がよく使用されています。
「元気」「勇気」「根気」「運気」「呑気」「天気」「空気」「気合」「気持ち」「陽気」「陰気」「気まぐれ」「気品」など、たくさんあります。日本の先人たちは、言霊を大切にし、目に見えないエネルギーを大事にしていたのです。
ところで、「気」の旧字体は「氣」です。「氣」のなかの「米」は日本人の主食であり、大地の「氣」(エネルギー)を集めて実ったものです。エネルギーが「八方に広がる」という文字なのです。
一方、新字体の「気」の「〆」という文字は、終わりや区切りを表しており、エネルギーが外に出ないように閉じ込めるという意味を示しています。
戦後、「気」という漢字が使われるようになったのは、GHQが日本人のエネルギーを抑えるためだったという都市伝説が語られています。
運気を上げるための4つのポイント
メジャーリーグの菊池 雄星選手や大谷 翔平選手らを育てた花巻東高校硬式野球部の佐々木 洋監督が、指導の中で見出した、名選手の共通点「何をやってもツイてる人、空回りする人の4つの差」を示しています。
①言葉
②一緒にいる人
③表情、態度、姿勢、身だしなみ
④感謝と謙虚さ
運気を上げるために気をつけていることが4つあり、そのうち一番大事なのが「言葉」だと述べています。
試合中、相手や審判を野次ったり悪口を言った瞬間に一気に運気は下がって、必ず次の回に点を取られたりするそうです。それは夏の甲子園の準々決勝で大分の明豊高校と対戦した時にすごく感じたそうです。
『エースの菊池雄星投手が背中を痛めて途中降板し、8回が終わって4対6。花巻東はここまでかと思われた9回表の攻撃に移る前、私は選手たちには「まだ2点差しかないぞ」と言ったんです。「5点差じゃない、まだ2点差なんだぞ」と。
そうしたら、9回に2点入れて延長まで持ち込みました。
10回の表、佐藤涼平という選手がバントで1塁ランナーを2塁へ送った時、全力疾走でファーストに駆け込んだものだから、向こうの選手と激突して倒れ込んでしまいました。
佐藤選手はピクリとも動かず担架で運ばれていったため、全員、彼は次の守備につけないと思っていました。
しかし、10回裏、佐藤選手がまたニコニコ笑いながら、全力疾走で守備に走っていったのです。その瞬間、会場が「ウオー」っとどよめきました。
あれには私も鳥肌が経ちました。もう敵味方なく、この球場は花巻東のためにあるんじゃないかと思うような拍手でした。甲子園にいる魔物ってこれかと思いまして、この試合は勝てると確信しました。
しかし、彼が倒れた時にファーストの選手をにらんだり、文句を言ったり、あるいは私が審判に激しく抗議したりしていたら、あれほど観客を味方につけることはできなかったと思います。
やはりいかなる場面でも愚痴や毒を吐かないということが、運気を下げない大切なポイントだと思います。』
不平・不満を言う人の周りに幸運は舞い込んでこないということでしょう。
幸運がやってくるときの前兆サイン12選
さて、 シリアの格言に、「チャンスは雲のように過ぎてゆく。チャンスの神様には後ろ髪はない」という言葉がありますが、幸運も過ぎ去ってからでは捕まえることはできないでしょう。
幸運がやってくる時には、以下のような前兆があるそうです。 そういうことに気付き、幸運を手にいれましょう。
1.燕(ツバメ)やコウモリが家に巣を作る。
2.家に蜘蛛が入ってくる。
3.テントウムシ・蝶・蛇(ヘビ)を見かける。
4.エンジェルナンバーを見る。
111 22 333 44 99 555 66 1212 727 2525 7777 8888
5.四つ葉のクローバーを偶然見つける。
Faith(誠実)・hope(希望)・love(愛)・luck(幸運)
6.天使の梯子(木漏れ日)・彩雲・虹を見る。
(1)半円型の虹:「運気の高まり」
(2)太陽を囲む円形の虹:「恋愛運上昇」
(3)太陽の横に見える虹色の光:「チャレンジすべき」
(4)二重の虹:「願い事がかなう前兆」
(5)朝に見る虹:「良い1日が待っている」
(6)夕陽と虹を同時に見る:「悩み事の解決」
(7)お天気雨が降っている時の虹;「努力が報われる。」
(8)滝で見る虹:「エネルギーを充電して」
(9)神社で見る虹:「願い事がかなうサイン」
(10)部屋の中で見る虹:「人生の転機」
7.流れ星を見る。
8.鳥の糞が落ちてくる。
9.シンクロニティが増える。
10.大きな問題や変化が起きる。
11.価値観や興味・関心が変わる。
12.誰かが亡くなる夢を見る。
(「ゆっくり魔理沙」と「ゆっくり霊夢」による柚葉さんのYouTube「ゆっくり茶番劇」より)
自分の機嫌は自分でとる。
ところで、「アンガーマネジメント」という言葉を聞かれたことがあるでしょう。
実は、この「アンガーマネジメント」の第一人者は、神戸出身の人権講師、島田 妙子さんです。児童虐待防止機構オレンジCAPO理事長でもあり、これまでに年間に何十もの講演をされています。
人間である以上、怒りを感じるのは仕方がないことです。しかし、人は怒っていると不快な気持ちになり、冷静な判断力が失われます。
心拍数が上昇する、全身の筋肉がこわばる、呼吸が浅くなる、汗をかく、声が上ずる、頭に血が上るなどの反応が出た時は要注意です。
「ムカッ」とくることがあった時の対処方法
①深呼吸
深く呼吸をすることによって心身をリラックスさせる。
②目を細める。
瞳孔が拡大するのを防ぐ。
③掌の汗を拭く。
手を開いて汗を拭き、そのまま開いておく。
④肩の力を抜く。
全身の力が抜き、リラックスに努める。
相手の怒りを鎮めるテクニック
①ディスペーシング(反同調行動)
相手のペースに合わせずに、冷静に話を聞く。相手が話し終えるまで決して口を挟まず静かに聞き、時々、目を見てうなずく。
②相手が話し終えたら、「謝罪」ではなく、「感謝」の言葉を述べる。
③シュガーランプ(砂糖の塊)話法
砂糖のように甘い言葉を使って相手の心理的抵抗を弱める。「あなたのおかげで大切なことに気づけました。」というように相手を持ち上げる。
④イエス/バット法(Yes/But法);相手を怒らせずにスマートに断る方法
一度、前向きな答えをした後に、理由(上手な嘘)をつけて断る。最後に「また誘ってください」などと言葉を添える。
運気に「怒り」はご法度
心学研究家・潜在能力研究家の小林 正観さんのお話です。
一升瓶の中にハエを入れて密封すると、1時間ほどは生きているそうですが、瓶に口をあててハエの悪口を言い続けると、たった5分ほどで息絶えてしまうのだそうです。
また、南太平洋ののこぎりも斧ももたないある部族は、通行の邪魔になる大木を倒すのに、部族全員で木を取り囲み、「邪魔だ!」「お前なんか死んでしまえ!」などと怒鳴るのだそうです。そうすると、1,2週間ほどで葉っぱが枯れ始め、1か月もすると、木が倒れるのだそうです。
人が腹を立てて吐く息には、毒素を含んでいるということが指摘されています。
東洋思想家で「昭和の時代の宰相の知恵袋」と称された安岡 正篤も、吐いた息を零下212度まで冷やすと、息が液化して滓(かす)ができますが、激しく怒った後に吐いた息は毒々しい栗色になり、1時間嫌悪し続けると、なんと80人を殺せる猛毒ができると指摘しています。
さらに、アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は、人間が怒った時に吐き出した栗色の沈殿物を水に溶かしてネズミに注射したところ、わずか数分で死んでしまったという報告もしています。
人間である限り、怒りが生ずるのは当たり前で、大事なことはどう対処するか、怒りの感情に振り回されず、自分の機嫌は自分でとれるようにしたいものです。
元気をスイッチオン
晴れ渡った秋空に鳴り響くブラスバンドの演奏を聞くと、なんだか浮き立つような気分になるでしょう。
ものの本によれば、日本人が管楽器による西洋音楽に興味をもった最初は、幕末の1863年、薩摩藩が鹿児島湾でイギリスの艦隊と戦った際(薩英戦争)、敵の軍艦上で士気を鼓舞する軍楽が吹奏された時だったそうです。沿岸の砲台から大砲を発射していた薩摩藩士たちは、敵の演奏する音楽に感動し、その6年後の1869年には、藩士30余名を横浜のイギリス海軍軍楽隊長のもとに派遣して軍楽の伝習にあたらせています。
ブラスバンドの演奏には、人の元気や勇気を鼓舞する力があります。しかし、同じ音楽でも、弦楽曲はセンチメンタルな気分を誘います。同じように、人にも、ブラスバンドのように周囲の人を元気にさせてくれる人と、そうでない人がいますね。
周囲を元気にしてくれる人に共通していることは、次の3点です。
①積極的で元気いっぱい,
②常に陽気さや上機嫌を失わず,
③笑顔でいる。
物事は心の持ち方一つで、そのとらえ方が変わります。不平不満ばかり言わず、心の中にブラスバンドを演奏して、自分の元気を鼓舞しましょう。
元気応援歌
悲しくても元気よく、
つらくても元気がいい。
貧しくても元気がよく、
くじけても元気がいい。
元気があれば、なんでもできる。
元気があれば、どうにかなるさ。
とにかく、元気で頑張ろう!
(山陽・境港,水木しげるロード,妖怪神社)
龍とつながる。
運気を高め、幸運に恵まれる方法をいろいろと述べてきましたが、最後に究極の方法をお教えしましょう。
それは、「龍」とつながるということです。
「気」が目には見えないものであると同様に、「龍」も目には見えません。しかし、海や川に恵まれた日本では、古くから「龍神」の存在を信じ、祀ってきました。
私は、龍とは自然の中に動いているエネルギーのようなもので、雲や雨や風になって感じることの出来るものだと思います。
龍とつながると、まず、世界観が変わるでしょう。
水が蒸発して雲となり、風に流されて、雨となって地上に落ちてきて流れていく……そういう、自然の中のエネルギーの流れのようなものを感じると、「世の中、理不尽なことばかり。犯罪や戦争はなくならないし、災害や事故だって起きる」「事件に巻き込まれたり、不運なことに遭ったりする人がいる」「人は信頼出来ない」というようなマイナスの世界観ではなく、「私は自然の中で生かされている」「世の中は自分の味方だ」「自分は運がいい」というようなプラスの世界観を持つことが出来ます。つまり、「有り難い」という感謝の気持ちが生まれるはずです。
それから、人間、「何があっても基本的には大丈夫。帰れる場所がある」とわかっていれば、思う存分、冒険が出来るでしょう。心理学では、そういう世界観が心の安全基地になるのです。これを「セキュアベース」と呼んでいます。龍の存在を感じて、セキュアベースが出来ると、思考が柔軟になり、人生をより前向きに生き、安心して物事にチャレンジ出来るようになるでしょう。
したがって、『龍』の存在を感じると、「運」がよくなるというわけです。
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