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じゃんけんで勝つ!

タイトル じゃんけん
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毎年、World Rock Paper Scissors Championshipsというじゃんけんの世界選手権が、カナダのトロントで開催されています。2002年から開催されており、50か国以上の国から500名以上が参加し、賞金合計額1万ドル(約150万円)を目指して勝負します。参加者たちは皆、偶然や運の強さで勝ち上がろうとは考えていません。明確な戦略によって勝利を目指すのだそうです。
じゃんけんとはただのランダムや確率ではないのです。なぜなら、人間は完全にランダムに何かをすることができないからです。したがって、勝利するためのトリックやテクニックが存在します。
「私はじゃんけんが弱い」という人は、「戦略がないから」ということになります。

じゃんけんに勝つための7つのテクニック

では、じゃんけんで勝ち続けるためにはどのような戦略が必要なのか、また、そのためにどのようなことが可能なのかをみてみましょう。

まず、じゃんけんで勝つために知っておく必要がある基本的戦術が2つあります。
その1:相手から特定の選択を取り除く。
たとえば、相手がグーを出さないのであれば、こっちはチョキを出し続けていれば勝利することが可能になります。
その2:相手が何を出すかを直前の動きから見極める。
1つめの方法と組み合わせることで相手を操作したり、予測したりすることで勝利することが可能になります。この直前の動きというのは、じゃんけんを出す手の動きと言うことだけではなく、直前の試合結果なども含みます。つまり深層心理を読むことが必要になります。
この2つの基本的戦略の発展系を組み合わせることによって、勝利するためのいろいろな方法が出てきます。次に、じゃんけんに勝つための7つのテクニックを紹介しましょう。

.初心者はグーを出す。
特に男性に多い傾向として、最初にグーを出すそうです。これはグーに「強い」とかそういうイメージ、いわゆる殴るとかそういうイメージを抱いているためです。そのため、初心者相手のじゃんけんでは「パー」を出せば、高確率で勝利できます。ただし、じゃんけん世界選手権のような相手がプロの場合は通じないでしょう。

2.最初はチョキ
「初心者はグーを出す」ということは、経験豊富な相手の場合は何を出せばいいのかというと、「チョキ」ということになります。「初心者ではないのだからグーではない」ということは、相手の出すのはチョキかパーになります。そこで、こちらはチョキを出していれば、少なくとも負けはしない確率が高いということです。

3.2回連続の罠
最初の基本的戦略で述べた中で、「相手から特定の選択を取り除く」というのがありました。例えば、相手がチョキ、次もチョキ、と出した場合、相手が次に出すのはグー、あるいはパーの可能性が非常に高くなります。じゃんけんにおいては相手に予想されると圧倒的に不利なため、どうしても2回連続で同じ手を出してしまうと、予想されるのを回避するためにそれ以外の手を出す傾向が強いためです。

4.宣言する。
自分から次に何を出すのかをあらかじめ宣言し、そしてその通りの手を出すという方法です。例えば、「次はグーを出す!」と言うと、相手はその言葉を疑っているので、パーを出してきません。ということは、相手はチョキかグーです。そこでグーを出せば、少なくとも負けはしないということになります。人間心理の攻防ということになりますが、心理戦に慣れていない相手で、ある程度考えてしまう人間が相手の場合に有効です。

5.考えるより先に手を出させる。
相手が次に何を出すのかを知っているともちろん勝利できますが、通常は無理です。しかし、可能なシチュエーションが存在します。1回限りの勝負でなく、何回かじゃんけんで勝負する場合に有効な方法です。この場合、次に何を出せばいいのかを考える時間が少なくなればなるほど、直前で最終的に勝った手を出してくる確率が高まります。例えば相手が直前にチョキで勝ったのであれば、考える時間が無くなってくると、無意識のうちにチョキを出しやすくなります。そこで、グーを出せば最終的に勝ちます。成功体験があると、それから離れられないという心理を利用するものです。

6.出す順番を固定させる。
相手とじゃんけんする前に「グーはチョキに勝ち…」と言いながらグーを相手に見せ、次に「チョキはパーに勝ち…」と言いながらチョキを相手に見せ、「パーはグーに勝つ」と言いながらパーを相手に見せます。こうすることで相手の出すパターンが深層心理のレベルで固定され、相手が見た順番で手を出しやすくなります。
「キリンキリンキリン…」というように「キリン」と10回言わせてから「鼻の長い動物は?」と尋ねると「キリン」と答えてしまうのと似たような操作法です。あるいは、手品師が相手に特定のカードを引かせるテクニックとも同じです。従って、これは手品のテクニックと同様のものなので、知っている相手にはほとんど効果はありません。

7.どうしようもなくなったらパーを出す。
相手もこちらと同等の戦略を駆使してくる相手である場合、最終的に次に何を出せばいいのかわからなくなる、つまり手が読めなくなる場合があります。そういう場合は「パー」を出せば、まだましな結果が期待できます。
過去のいろいろなじゃんけん大会で最もよく出されなかった手は「チョキ」だそうです。もし、じゃんけんが確率のみであるならば、どの手も等しく33.3%ずつのはずですが、実際にはチョキが最も低く、出される確率は29.6%です。従って、パーを出せば勝てる可能性は高いというわけです。

日本じゃんけん協会 勝利の法則10ヵ条

実は、じゃんけんは、日本が発祥の地です。江戸時代の中頃から後半にかけて流行した、「石拳」と呼ばれる子どもの手遊びが由来とされています。今でも、「グー」「チョキ」「パー」を「石」「紙」「はさみ」と表現することもありますね。

また、「最初はグー」の発案者は、日本のコメディアンで俳優の志村 けんさんだったそうです。1969〜1985年にTBSで放送されたザ・ドリフターズの「8時だョ! 全員集合」というテレビ番組内の「ジャンケン決闘」というコーナーの中で、志村けんさんと仲本工事さんがじゃんけんをする際に使ったことで一般に広まったと考えられています。

そして、毎週日曜日の18:30から放送されているフジテレビのアニメ「サザエさん」では、毎回、本編後にサザエさんがじゃんけんをしてくれていますが、新年初回放送のじゃんけんは、2025年現在、31年連続で「チョキ」でした。

次に、日本じゃんけん協会が公式に発表している、「勝利の法則10ヵ条」を紹介しましょう。

1.はじめのグー
特に初心者は傾向として、最初にグーを出します。グーが最も作りやすい手だからです。そして、グーには「強い・拳」など勝利に結びつきやすいイメージがあります。
突然「じゃんけんぽん!」と言って不意にじゃんけんを仕掛けると、とっさに手を形作りやすいということから、「グー」をだしてしまう人が高確率でいます。これは相手が怒っている時や面倒な時、また、力が入っている時や乗り気ではない時など感情的で論理的思考にならない時はより高確率でグーがでます。
従って、上記の条件を満たしたじゃんけんでは、「パー」を出せば高確率で勝利できます。但し、じゃんけんの相手がじゃんけん慣れをしている人には通じません。
しかし、「最初はグー」という言葉を用いて突然じゃんけんすると、相手はグー以外チョキかパーを出しやすくなります。その場合は「チョキ」をだします。

2.策練りのチョキ・パー
はじめのグーの法則の応用です。出す手をよく考えてからだすと、「グー」以外、「チョキ」や「パー」の頻出率があがります。つまり、こちらが出す手を考え、相手にも考える時間を与えれば、相手はチョキかパーをだす確率が高くなるので、その場合は「チョキ」をだします。

3.あいこには負ける手を
人は無意識に偏りなく手を出そうとする為、同じ手を続けては出しずらい法則があります。つまり、あいこになった場合、次回、あいては違う手を出す確率が高いです。
そこで、例えば、「グー」であいこになった場合は、次回、相手は「チョキ」か「パー」をだす確率が高いので、あいこ手の「グー」にまける「チョキ」を次回出せば、勝率が上がります。2回あいこになった場合はこの法則がより使えます。
ただし、この法則には例外があります(次の4.を参照)

4.チョキのあいこにはチョキを
「チョキ」であいこになった場合に限り、「チョキ」をだします。これは人は「チョキ」の形から「グー」を出しづらい傾向から生まれた法則です。
「チョキ」の形からもう一度握り直す「グー」は出にくく、「パー」か「チョキ」の頻出率が上がります。
つまり、「チョキ」であいこになった場合は、「チョキ」を出せば勝つ確率が高くなります。

5.拳読
じゃんけんは「グー」の形から、「グー」「チョキ」「パー」をだすので、相手のグーが少しでもひらけば、「チョキ」か「パー」をだすという事になります。じゃんけん「ぽん!」の瞬間で相手の手が少しでもひらくのを感知出来れば、「チョキ」をだせば、負けることはありません。実際、「チョキ」や「パー」をだす際は、「ぽん!」の手が出る一瞬前に指がひらき出している事がよくあります。その瞬間を感知出来れば、反則にはなりません。ただし、この技法は一歩遅れれば「後だし」になり、負けとなる諸刃の技法なので、鍛錬が必要です。

6.宣言する
あなたが次に何を出すのかをあらかじめ宣言し、そしてその通りの手を出すという方法です。例えば、「次はグーを出す!」と言うと、相手はその言葉を疑い、「パー」を出してきません。ということは、相手は「チョキ」か「グー」です。ということは、「グー」を出せば、少なくとも負けはしないということになります。人間心理の攻防ということになりますが、心理戦に慣れていない相手で、かつ、ある程度考えてしまう人が相手の場合に有効です。
この際、肝心なことは、宣言をしてからじゃんけんをする時間と、相手の性格を正確に捉えることです。宣言から実際のじゃんけんまでの時間が長くなればなるほど、人は疑い、裏の裏と手が変わっていってしまいます。

7.勝ち手は続く。
これは、何回かじゃんけんで勝負する場合、特に絶え間なく連続じゃんけんする際により有効です。この場合、人は次に何を出せばいいのかを考える時間が少なくなればなるほど、直前で最終的に勝った手を次回も出してくる確率が高まります。例えば相手が直前にチョキで勝ったのであれば、同様考える時間が無くなってくると無意識のうちにチョキを出しやすくなります。その場合、グーを出せば最終的に勝ちます。いわゆる「成功体験」、行動分析学的にいうと「好子出現の随伴性による強化」(よい結果をひきおこす行動はのちに増えていく)と呼ばれるものです。

8.上級者にはグー
2、策練りのチョキ・パー 4、拳読 のように、上級者はチョキが多くなります。そこで、チョキをだせば負ける事は少なくなりますが、グーを効果的に出せば、上級者をうち負かすことが出来ます。

9.先見せ (チョキ・プライミング作戦)
最初はグー,じゃんけんポン」の「じゃん」のタイミングで相手に「チョキ」を見せ,「ポン」でグーを出す方法です。相手は見せられた「チョキ」につられて「チョキ」を出すので自分が勝てます。

使用上の留意点(コツ)・・・考案者:茨城大学 矢内浩文先生
・じゃんけんの際,人は相手の直前の動作を見ないので、「チョキ」を見せる工夫が必要になります。その工夫として、相手の目と「最初はグー時の拳」を結ぶ線の延長上に自分の顔が来るように顔を低くし,顔の前で「チョキ」を出します。
・最初はグーの時は何事もないように平然としておいて、「じゃん」時に不意に顔(体勢)を低くします。
・最初はグーの時は相手との距離を大きめにとり、「じゃん」時に相手に迫るようにします。
・「チョキ」を見せる際、ふらつかないように「チョキ」をしっかり固定します。

10.どうしようもなくなったら「パー」
相手もこちらと同等の戦略を駆使してくる相手である場合、最終的に次に何を出せばいいのか分からなくなるでしょう。つまり、手が読めなくなる場合があります。そういう場合は運任せではなく、「パー」を出せば、まだましな結果が期待できます。
というのもは、桜美林大学の芳沢教授が実際にとった11567回のじゃんけんデータによると、最も多かったのが「グー」で最も出されなかった手は「チョキ」だったからです。もし人間がランダムに手が出せるのならば、どの手も等しく33.3%ずつのはずですが、実際の確立はチョキが最も低く31.7%。グーは35%、パーは33.3%ですから、「グー」や「パー」が多くなるので、「パー」を出せば勝てる可能性は高いというわけです。
特に、大勢でじゃんけんを行い、勝った者から勝ち抜けするじゃんけんの場では、「パー」を出していくと、負ける可能性はかなり低くなります。

じゃんけん名言(日本じゃんけん協会)

「あいこで終わろう、そうしたらまた明日もじゃんけんできる。」

「じゃんけんの必勝法は、強く握り締めたグーを出すこと。」

「強い手はないが、勝てる手はある。」

「手をだせ。負けたら次の手をすぐだせ。今日は何回勝ったかなんて数えてもしょうがない。一日どれだけ手をだせたか、それこそが大切なんだ。」

「勝者を決める為のじゃんけんと、敗者を決める為のじゃんけんがある。じゃんけんで決められるのはこの2つだけだ。」

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「私はじゃんけんが弱い」という人は、「戦略がないから」です。
毎年、World Rock Paper Scissors Championshipsというじゃんけんの世界選手権が、カナダのトロントで開催されています。
じゃんけんとはただのランダムや確率ではないのです。なぜなら、人間は完全にランダムに何かをすることができないからです。したがって、じゃんけんには勝利するためのトリックやテクニックが存在します

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