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「啐啄同時」・・・タイミングを逃さない!!

タイトル 啐啄同時 タイミング
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「落ち葉踏む 今日の明るさ 明日もあれ」

これは、1903年、俳誌「馬酔木」を主宰し、昭和の新興俳句の道を開いた水原 秋桜子の俳句です。

秋になり、毎朝、落ち葉を掃く度に思い出す言葉があります・・・「啐啄同時」です。「啐」は、驚く,叫ぶ,呼ぶ、「啄」は、ついばむという意味で、「そったくどうじ」と読む言葉で、文字通り、鳥の雛が卵から産まれ出ようと殻の中から卵の殻をつついて音をたてた時、それを聞きつけた親鳥がすかさず外からついばんで殻を破る手助けをすることを意味します。禅語にみられる言葉で、卒啄の「啄」は、本当は「口」偏に「卒」が正しいそうです。

落ち葉は、落ちたすぐ後をねらって掃除しないと、大変なことになってしまいます。特に舗装されたアスファルトの上に落ちた落ち葉は、勝手に土に戻ってはくれません。車で踏んだ後は粉砕されていますし、雨に濡れようなものなら、掃いても掃いてもなかなか簡単には取れません。

さて、子どもの成長において、子どもが伸びようとしている瞬間を捉え、アドバイスをすることが重要です。それこそが「啐啄同時」です。学習活動中の教師と生徒の関係もおいても、同じことがいえると思います。生徒が知りたい、学ぼうとしているサインを教師が見逃してはいけません。もっとも、生徒がサインを出していないのに、教師の方が先に殻をつつくことの方が多いようですが・・・。

教師が生徒を指導するうえで、やはりタイミングがあるでしょう。そのタイミングを逸すると、効果は半減します。教師は生きた人間を相手に仕事をしているのですから、そのタイミングが仕事のOFFの時にくることもあるでしょう。

啐啄同時

禅の世界では、「啐啄同時」は師匠と弟子の間で佛法を相続・伝授する時に使われる大切な言葉で、師匠から弟子へと伝えられている佛法をコップの水に例え、「一器の水を一器のうつわに移すがごとく」と表現されています。

弟子の器が小さ過ぎると水(佛法)はこぼれてしまいます。器が大き過ぎると物足りないものでしょう。師匠の悟りの力量と弟子の悟りの力量が、同等でなければならず、そこに絶妙のタイミングが要求されるのです。

初日の出

中学3年生で担任をしたN子は、自傷行為が絶えず、初めて会った時から、「先生は可哀そうな先生やね。私は今年死ぬから、自殺した生徒の担任になるんやもんね」などと言っていました。手首には100か所ほどのリストカットの跡があり、「血を見ると安心する」と言い、何度か「今からここから飛び降りる」という場面もありました。

N子は複雑な家庭に育っていました。とても繊細な心の持ち主で、いろいろと家で言えないことがあったのでしょう。「どうせ死ぬから」の一点張りで、保護者との会話もできないので、中学卒業後の進路はなかなか決まらず、2学期を終えました。

その冬休み、「正月に初日の出を見に行かないか?」と誘ってみました。

元旦、朝5時に待ち合わせて、近くの標高250メートルの山に登りました。初日の出を見ながら、「高校に行くか?」と聞くと、N子は初めて「うん。定時制に行く」と言いました。きっと、朝陽のお陰でN子の心が解凍した(動いた)のでしょう。

そして、N子は中学卒業とともに一人暮らしを始め、アルバイトをしながら定時制高校に通いました。

N子にとっても、私にとっても、あの正月の初日の出のタイミングが、まさしく「啐啄同時」だったと思います。

「私が他の人より遠くを見ることができたのは・・・」

さて、イギリスの哲学者であり、物理学者のアイザック・ニュートンは、りんごが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見したとされています。(一説では、後世の作り話だともいわれていますが・・・)では、なぜ、りんごからこの法則を発見できたのでしょうか?

その答えは、ニュートンは、「いつも、そのことを考えていたから」です。

 ニュートンが三大発見をした1666年、彼は大学を離れ、故郷のウイスソープの農場にいました。ニュートンは、生まれる3ヶ月前に父が亡くなり、母も3歳の時に再婚して家を出ていったため、母方の祖母の元で幼少期を送りました。中学校を卒業した後、イギリスの名門ケンブリッジ大学に入学しました。しかし、実母は再婚後、その夫にも死なれ、ニュートンが10歳の時に家に帰ってきていたのですが、十分な学費を出せなかったため、ニュートンは給費生として金持ちの生徒や先生の使い走り、食事の世話、靴磨き、便器掃除などの仕事をしながら勉学に励んだのでした。

やがて猛烈に勉強をして、給費生から特待生になり、3年後には学位を得ることができました。

ところが、1664年、ロンドンでペストが大流行し、市民50万人のうち10万人が死亡するという事件が起こったのです。ケンブリッジ大学は閉鎖され、翌1665年、ニュートンは故郷に帰ったのでした。

1666年3月、一度は大学に戻りますが、6月に再びウイスソープの農場に帰郷し、大学が再開される1667年4月まで、そこで過ごしました。この1666年のペストによる運命的ともいえる休暇期間中に、後に「三大発見」といわれる論文を書いたのでした。

1666年というのは、人類の科学にとって重大な年になりました。ニュートンは、光の性質について研究し、光の屈折をプリズムで実験して望遠鏡を設計しました。また、数学の微積分法を作り、「万有引力の法則」を発見し、さらに、地上にも天体にも通じる力と運動の法則をまとめて、「ニュートン力学」と呼ばれる近代化学の大系を築き上げたのです。

これらの成果は、彼自身の才能によるところも大きいでしょうが、同時に、彼以前の多くの人々の業績があってこそのものであったということでしょう。ニュートンは、科学史上、最大の偉人であったとともに、先人の研究者に畏敬の念と感謝の気持ちを持つ、優れた人格者でもあったようです。

ニュートンは、

という言葉を残しています。

タイミングのいい人

イギリス心理学者でプロのマジシャンでもある、リチャード・ワイズマン氏が、「幸運の法則(「運のいい人」の法則)」というのをあげています。

運を鍛えるためには、次の四つの法則があるそうです。

これらは、タイミングのいい人になるための秘訣です。

次に、これら四つの法則から12のポイントをあげてみましょう。

①「運のネットワーク」を築きそれを広げる。

②肩の力を抜いて生きる。

③新しい経験を喜んで受け入れる。

④直感と本能に耳を傾ける。

⑤直感を高める方法を知っている。

⑥幸運が将来も続くだろうと期待している。

⑦たとえ可能性がわずかでも目標を達成するために努力して、失敗してもあきらめない。

⑧対人関係がうまくいくと思っている。

⑨不幸のプラス面を見ている。

⑩不運な出来事も長い目で見れば最高の結果になると信じている。

⑪不運にこだわらない。

⑫積極的に行動して将来の不運を避ける。

タイトル 虹
虹は自分で作ろう。~幸せや幸運は自分で手に入れよう~7月16日は「虹の日」。偶然、虹を見ることが出来ると、私は「運がいい!」とか「幸せだなあ!」と思います。 しかし、偶然に頼らなくても、虹を見ることは可能です。自分で虹を作って、「運がいい!」、「幸せだなあ!」と思うようにすればいいのです。 朝方や夕方にホースで霧状に水巻きをすれば、誰でも簡単に虹を作ることができます。 また、水で満たしたペットボトルに懐中電灯の光をあてると、虹を作ることが出来ます。 さらに、暗い室内の中で、CDに懐中電灯を当ててみると虹が出来ます。 幸せがくるのを待つのではなく、自分から虹を作って幸せを手にしましょう。  ところで、日本では虹は7色が常識とされていますが。海外では違うようです。アメリカやイギリスでは一般的に6色と言われており、ドイツでは5色、台湾のブヌン族では3色、南アジアのバイガ族では赤と黒の2色だそうです。                                                                                                                                                                                                                                                       運命には、「天命」(宿命)と「立命」があります。同じように、運にも「天運」と「地運」があります。「地運」より「天運」の方が重要です。運がいいかどうかは、自分次第だということです。 植西 聰さんの「運」のいい人の習慣術を紹介しましょう。...
タイトル 呪文
呪文「ツイてる、ツイてる」-魔法の言葉-私たちの身体は、「食べた物」で作られています。 また、私たちの心は、「聞いた言葉」で作られます。 そして未来は、自分の「話した言葉」で作られるのです。 人生を変える「魔法の言葉」=「呪文」を教えます。 それは、「ツイてる、ツイてる」です。...

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1666年、アイザック・ニュートンが望遠鏡を設計し、数学の微積分法を作り、「万有引力の法則」をタイミングよく発見したのは、決して偶然の産物ではありません。常にそのことについて考えているという姿勢や先人に畏敬の念と感謝の気持ちを抱きながら、努力を重ねた結果でしょう。
リチャード・ワイズマン氏は、「幸運の法則(「運のいい人」の法則)」というのをあげています。

これらは、タイミングのいい人になるための秘訣なのです。