プラシーボ効果を利用する。
プラシーボ効果とは・・・
皆さん、おはようございます。
「プラシーボ効果」(「プラセボ効果」「偽薬効果」)とは、薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒したりすることであり、人間の持つ「思い込み」の力が状態を変化させることなどを意味します。たとえば、偽薬として病気の人に薬に似せた小麦粉を丸めたものや砂糖を飲ませたところ、実に40%以上の人々の症状が改善されたなど、人の「思い込み」や「意識」の力というのは、この現実世界に大きな影響力を持っていることが数多くの実験でも確かめられているところです。
このプラシーボ効果では、ニューヨークのコロンビア大学医学部の精神科医ハーバート・スピーゲルの実験も有名です。これは、イマジネーションを利用する実験です。被験者は、アメリカ陸軍のある伍長でした。この伍長に催眠術をかけて催眠状態にしたうえで、その額にアイロンで触れると宣言します。実際には、アイロンの代わりに鉛筆の先端で伍長の額に触れただけでした。しかし、その瞬間、伍長は「熱い!」と叫び、その額にみるみるうちに火ぶくれができ、かさぶたができたのです。数日後にそのかさぶたは取れ、やけどは治りましたが、この実験は、その後4回繰り返され、いつも全く同じ結果が得られたのでした。しかし、5度目の実験の時には、その伍長の上官が実験に同席し、この実験の信頼性を疑うような言葉をいろいろと発しました。被験者に迷いや疑惑を生じさせる状況のもとでおこなわれたこの時の実験では、もはや伍長にやけどの症状が現れることはなかったそうです。
ところで、子供の頃、怪我をした時に、周りの大人から「痛いの痛いのとんでいけ~」と言われたことがあるかもしれません。完全に痛みが和らぐということはないでしょうが、痛みが軽減したというもの、一種のプラシーボ効果です。
プラシーボ効果の活用
さて、この「プラシーボ効果」をビジネスや勉強に活かすとどうなるでしょうか。
例えば、教材の知識を使って問題を作るという勉強方法を真似して勉強しているとしましょう。勉強方法は探せばいくらでも出てきますし、自分に合った勉強方法を探し出そうとすればキリがありません。そこで、プラシーボ効果を活用して、「この勉強方法が自分には合っているんだ」と自分に言い聞かせるのです。
今現在、実行している勉強方法が、「もしかしたらこの勉強方法は自分には合っていないのかもしれない」と疑いをかけてしまうと、脳は悪い意味で思い込んでしまって勉強の効率が下がってしまいます。だから、この勉強方法は自分に適しているんだと思い込むことによって、プラシーボ効果を発揮させるのです。
仕事においてプラシーボ効果を活用するには、「成功者の言葉を信じる」ということが効果的です。例えば、ソフトバンクの創業者、孫正義の名言に、「口に出して紙に書いてコミットする事。それは成功への近道。」という言葉があります。何かの仕事をする前にはパソコンでプランを打ち込むだけにとどまらず、口に出して紙に書くことを実践したとしましょう。それでもなかなか思う通りに結果がでなくて、諦めそうになった時、「でも、孫正義がこれで成功するって言ってたのだから、必ず成功できる!」と思い込むようにすることができます。これだけで、プラシーボ効果を発揮され、成功確率が上がることが実験で明らかになっています。
人間は不思議なもので、「思い込む」だけで成功しやすくなるのです。思い込むと、「根拠のない自信」が湧いてくるものです。自信のある人は周りの人から信頼されやすいですし、判断力も鋭くなります。
プラシーボ効果のディメリット
しかし、プラシーボ効果にはデメリットもあります。それは、思い込みはネガティブなことにも作用するということです。「病は気から」という言葉がありますが、この言葉も科学的な根拠があります。「医者の言うことは絶対」と思い込んでいる患者が、その医者から「あなたの余命が3ヶ月です」と言われたら、その患者は本当に3ヶ月後に自分は死ぬんだと思って死んでしまうというのです。
また、うつ病の人が、「この薬はうつ病によく効く」と思って、常習的に投薬していたとします。ですが、この薬はプラシーボ効果を狙っただけで、うつを改善するための有効成分は含まれていません。そうすると、投薬期間にうつ状態は見られないものの、投薬をやめた途端、うつを発症させてしまうのです。
プラシーボ効果の利点・欠点を知り、有効的に実生活に活用するようにしましょう。
成功の鍵は、「根拠のない思い込み」を持つこと
経営の神様と言われた松下幸之助氏に、ある記者が「何故あなたは成功したのですか?」と尋ねたところ、3つの理由をあげました。
貧乏だったから
病弱だったから
学歴がなかったから
松下幸之助の育った家は貧乏で、丁稚奉公に出たからこそ、人としての在り方やお金の大切さを学べた,また、病弱だったからこそ、人の力を借りた。一人でなく、人の協力のもとでやってきた,そして、学歴がなかったからこそ、人の話をよく聴けた,というのです。
貧乏で病弱で学歴がないということは、いずれもマイナスの要因になりそうなことです。それをプラスに考えられたことが成功の鍵だったというのです。これは、まさしく「根拠のない思い込み」ともいうべきことでしょう。
ところで、松下幸之助の秘書であった江口克彦氏が、「成功の法則 なぜ松下幸之助は成功したのか?」という本(PHP出版)を出しています。その中で、すべてを決めるのは熱意で、情熱が成功の唯一の条件だと語られています。
2階に上がるハシゴは、熱意のある人だけが考えつく。
熱意の乏しい人は絵に書いた餅になってしまいます。熱意があればこそ、経営・人生に成功ができるのです。仕事を成功させたいという、燃えるような情熱があれば、おのずと成功の知恵が見つかるものです。
仕事は好きだからこそ続くもの。
好きでない人が優れることは少ないでしょう。絵を書くことが好きだから、画家になれるのです。仕事に面白みを見出し、味わうということができるならば、その人は必ず成功します。
会社の重役になる簡単な方法
入社一日目に会社から帰ったら、本当にいい会社に入った、本当に幸せだ! ここで大いに仕事をしてみたい! と家族に話すこと。これが成功への第一歩です。
これを続けて、友人、取引先に言い続けると必ず周りが自分のお客様になってくれます。仕事や会社の不平を漏らす人は多いのに、そういう簡単なことをやらない人が多すぎるのです。だから、ちょっとでもやれば、目立ち、目立つから引き合いがくるものです。
信念があれば、かならずや道は開ける。
必ずや道は開ける。思っていたような道ではないかもしれませんが、やがてはやってよかったとわかります。
好きなことが見つからない人は、これは、自分のことばかり考えているからです。人間は他人との関係で生きている存在でもあります。自分一人では、お米一粒でもすぐには作ることができません。そう考えて、少し広く物事を見たらいいでしょう。
目をもう少し開いて世界をみたら、ふと目に留まるもの、心に止まるものがでてきます。
自分を中心に考えるのではなく、世の中を中心に考えれば自然に夢が生まれます。
周知を集め、ひとの話を聞く。
人にものを聞く。相手は自分の専門分野を教えたがっているものです。松下幸之助は、「衆知を集めることをしない人は、絶対にあかんね。」と言っています。小僧さんのいうことも、社長さんのいうことにも耳を傾けましょう。
「人の話に耳を傾けない人は、なんぼ会社が成長しても、いつか足元をすくわれる。衆知を集める会社が成功するんや。」
つまり、謙虚に人の話を聞く社長が事業を伸ばすということのようです。
感動を与える。
人に感動を与えることができれば、人はあなたのために動いてくれます。あなたが成功するように協力してくれるようです。
初心を思い出す。
はじめてお客様が買ってくれたあの時を忘れてはいけないません。あの時の頭を下げて深く感謝した思いを忘れて傲慢になってはいけないと言っています。
感謝を与えられない会社から、お客様は潮が引くように離れて行ってしまいます。お客さんは感謝の心を持っている会社から、商品を買いたいと思うのです。
反省をする。
同じ失敗をしないように反省をする人はきっとうまくいきます。次に何をしたらいいのかがわかります。それで成長していくのです。人間として1日の終わりに、かならず反省をするようにしましよう。同じ失敗をしていられるほど、人生は長くありません。
能力は 60 点でいい。
60 点の能力があれば、その人にドンドン任せたらいい。能力よりも大切なのが熱意だからです。熱意がある人は、必ずうまくいく方法を考え出します。
ひとに教える。
塩のからさ、砂糖の甘さというものは、何十回、何百回言葉で教えても、本当にはわからない。舐めてみて、はじめてわかるものです。何事もはじめてみないと、本質なんてわからないのです。
奥義を極めた先生から3年間水泳を教わるよりも、水の中に入って水を飲んで苦しむと
いう過程が必要なのです。その後にやっと講義が役に立ってきます。
人を雇う場合
人を雇う時は、能力よりも、その人に熱意があるかどうか?で決めることが大事。
地頭の良さに関わっている脳の前頭前野を鍛える8つの方法
脳科学者の茂木 健一郎氏が、「眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話」で、脳の前頭前野を鍛える方法を8つ紹介しています。
1.雑音を利用する。
カフェやリビングなど、雑音のあるところで作業をすると集中力が高まる。
2.タイムプレッシャー
制限時間を決め、時間内に作業を終わらせるようにチャレンジする。
3.マインドフルネス
瞑想などで、「気づき」をする。
4.色々な体験をする。
スポーツ、旅、美術、映画、飲み会、読書、散歩など、普段やらないことで「偶有性」がある体験をやってみる。
※偶有性=結果がある程度は予測できるが、完全には予測できず、ランダムな要素を含むこと
5.脳に良い栄養をとる。
DHA、チロシン(必須アミノ酸)、トリプトファン(必須アミノ酸)、ポリフェノール、ビタミンB6
6.心理的安全状態を作る。
危険、恐怖、不安、道、曖昧が少ない状態を作る。
7.ノーシーボ効果を排除
・自分の良い面・強みを知る。
・自分の好きなこと・特異なことを磨く。
・目標のハードルを下げる。
・周りを気にしない。
・比べず自分の軸で生きる。
※根拠のない自信で良いから持とう。最初は根拠の無い自信でも、努力によって実績を作り、根拠のあるものにしていけば良い。
8.アハ!体験
わからなかったことが「なるほど」とか「わかった」と腑に落ちること。
価格:935円 |
“CHANGE” is “CHANCE”
「CHANGE」を「CHANCE」に変えるには、「CHANGE」の「G」の部分の「T」を取って「C」に変えることです・・・「G」の部分の「T」の横棒は「間口・総合化」,縦棒は「奥行き・専門家」の意味だそうです。すなわち、「T」は「TEACHER」で、先生が変わらなければ、「CHANCE」は生まれないということでしょう。
さて、今、指導者に大切なことは、「柔らかな頭」だと思います。これまでのやり方に踏襲するだけでなく、新しく、柔軟な発想が必要です。
余談ですが、頭を柔らかくしようと心掛けると、髪の毛も元気になるようです(←私の体験上)
経営コンサルタントの二見道夫氏は、いいアイデアを出すには、3つの要素が必要だと述べておられ、次のような図式に表しています。
「知識」×「情報」×「柔構造の発想」=「グッドアイデアを実現する行動力」
いくら「知識」や「情報」が豊富でも役にたちません。知識や情報を現実に結びつけていかすには、やはり、現実即応の「柔構造の発想」が欠かせないと思います。
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