早起きは三文の得(徳)
皆さん、おはようございます。
アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンは、合衆国建国時代の外交官ですが、避雷針やストーブを発明した科学者としても有名です。彼は、常に「汝の仕事を追え、仕事に追われるな」と言い、多方面に渡って活躍しました。
そのフランクリンが最も心掛けていたのが、早寝早起きに徹することだったそうです。こんな言葉を残しています。
“Early to bed and early to rise, makes a man healthy, wealthy, and wise. ”
(早寝早起きは人を健康で豊かで、柔軟にする。)
英語の諺には、“The eary bird catches the worm.”と言うのもあり、ドイツの諺には、「朝の時間には黄金が充満している」というのがあります。
日本では、「早起きは三文の得」とも言われます。三文は、今の 1,000円程の価値ですが、実際にはそれ以上の価値があると思います。「早起きは1,000円儲け」だけでなく、「三文の徳」が積めるでしょう。
ちなみに「好色一代男」や「日本永代蔵」で知られる、元禄の文豪、井原 西鶴は、元禄時代の高度成長期に「景気がよいからと浮かれていると、後でひどい目にあう」と告げ、「利益を得るためには、私が調合した『長者丸』という薬を飲むとよい」と述べて「良薬五箇条」を提案しています。これは、「朝起き五両」「家業二十両」「夜なべ八両」「節約(始末)十両」「健康維持七両」というものです。今の価値では、一両は10万円の計算になりますので、西鶴は「早起きは50万円」と言っているわけです。
朝飯前
イカリ消費グループの黒澤 眞次氏は、多忙な仕事をこなしながら、英会話、書道、はては飛行機の操縦まで、次々とものにしていた人でした、その秘密は、1日4分割法にあるそうです。
つまり、1日を朝、昼、夜の3分割ではなくて、朝の前に「早朝」を設け、早朝の1~2時間を自己啓発の時間に当てるそうです。まさに「朝飯前」です。
人間の脳は、朝起きてから本当に目覚めるまでには、3時間を要します。朝8時前に起き、慌てて学校に飛んでくる人は、午前中の授業は、ほとんど寝た状態で受けているということです。
朝型のからだをつくる!
この世の試験やテストのほとんどは、午前中に行われています。朝起きてから、脳細胞が活発に活動するには、3時間を要するといわれますので、朝9時に試験が始まるのでしたら、朝6時には起床すべきです。特に受験前、夜遅くまで起きて勉強するのは決して効果的ではありません。
私の教え子、T子さんの話です。
T子さんが中学1年生の時、「同じ勉強するなら、早朝にやる方がいい」と言う話をしたのです。
例えば、夜8時から12時まで4時間勉強をして朝7時に起きるより、夜9時に寝て朝4時に起き、7時まで3時間勉強する方が、集中できて能率が上がるのです。特に、試験の日には、早朝にやった方が記憶に残っていますし、目も覚めて試験に臨めると思います。
T子さんは、この話をして以来、その生活リズムを中学3年間実行したのでした。そのためか、入学当初の成績は中の上くらいだったのですが、卒業時にはトップクラスでした。(今はもう二児の母親ですが、今でも、朝4時起きの生活が習慣になっているとのことです。)

早寝早起きのコツ ~無理なく朝型生活へ!~
愛知県のJADPメンタル心理カウンセラーでyou tuberのラッキーさんが、公式サイト:しあわせ心理学「パンダの温度」で、熟睡のコツ、早寝のコツ、早起きのコツをそれぞれ、9つあげています。
1. 朝の日光を浴びる。
2. 毎日、運動する。
3. 毎日、同じ時間に食事をする。
4. 牛乳・チーズを食べる。
5. 夜はカフェインを控える
6. 寝る前にアルコールを飲まない。
7. 自分に合った寝具を使う。
8. 室温・湿度を調節する。
9. サプリメントを摂る。
10. 照明を、徐々に暗くする。
11. 夜のテレビ・スマホは控える。
12. お風呂は、ぬる目の40℃
13. ゆったりとした音楽を聴く
14. 頭皮のマッサージ
15. アロマを使う
16. 安眠のツボを刺激する
17. スマホ・アプリ『寝たまんまヨガ』
18. 毎日、同じ時間に寝る。
19. 眠りが浅いときに起床する。
20. 起きる目的を持つ。
21. カーテンを開けて寝る。
22. 冬場は暖房のタイマーをセット
23. 毎日、同じ時間に起きる。
24. 寝起きの儀式を行う。
25. 寝起きに目薬をさす。
26. 光目覚まし時計を使う。
27. 「何時に起きる」を決意する。
早起きをするようになると、睡眠が変わります。
まず、当然のことながら、夜9時や10時になると眠気が出てきて、早寝をするようになるでしょう。
「寝不足は万病の元」と言われますが、睡眠は健康な生活を送るにあたって、非常に重要な要素です。睡眠不足は、内臓器官を支配する自律神経機能を不安定にし、健康を損ねる原因になります。フランスの英雄ナポレオンは、睡眠時間が3時間だったといいますが、彼がもう少し長く寝ていたら、セントヘレナで死ぬことはなかっただろうと言われています。
また、昔から「寝る子は育つ」と言われますが、これには科学的な根拠があります。大脳から分泌される成長ホルモンは、睡眠中にしか分泌されません。したがって、よく寝る子は、大きくなりやすいのです。
そして、早寝早起きをするようになると、睡眠というものへの考え方も変わるでしょう。多くの人は、睡眠は「一日の疲れをとるため」と捉えていると思いますが、そうではなくて、「明日の活力のために」と考えることで、睡眠を大切にし、いつも朝からベストコンディションで生活するようになれるのです。
朝早く起きるためには、明日のためにしっかり寝るという積極的な睡眠を心掛けることが大事です。
朝風呂のススメ
ところで、湯あがりは誰でも気持ちのいいものでしょう?
朝風呂に入ると、少なくとも午前中くらい、さっぱりした気持ちで過ごせるんじゃないかと考え、とりあえず、休日に朝風呂に入るようにしてみました。
すると、午前中どころか、一日中、体の調子がいいのです。
そこで、平日も30分早く起きて、15分間散歩し、10分間、朝風呂に入るようにしました。
もう、やめれません!
それからは、朝1時間早く起きて、40分間、散歩・ランニング・筋トレなどのトレーニングをし、10分程、湯船につかることを日課にしています。毎日、とてもさっぱりした気分で仕事に出かけることができます。
特に冬場は、風呂上りの水浴び(水シャワー)がいいのです。皮膚が引き締まり、仕事に行くときはすっかり体が温まっており、寒さもあまり感じず、軽快に動けます。体が動くと、当然、頭も冴えます。風呂に入るとリラックスしてしまい、眠気が襲ってくるという人もいるかもしれませんが、風呂上がりに水浴びをすると、眠気が伴うことなどありません。
「段取り」が成功の秘訣
学校の勉強の成績を上げる方法の一つは、予習に力を入れることです。予習をすれば、授業がよく分かります。授業が分かれば、勉強することが楽しくなってきます。また、予習をすれば、疑問が出てくるでしょう。それを授業で分かるようにしようという気になるので、授業にも集中出来ます。授業に集中すれば、当然、授業態度がよくなります。成績が伸びることは間違いありません。
仕事も同じで、仕事を楽しくする秘訣は、先取り精神でアウトラインを確認し、共有することです。つまり、「段取り」をうまくやれば、仕事は進むので、仕事も面白くなり、プラスの循環が起きるでしょう。
焚き火をするにしても、火がつくまでは焚き付けを入れたり、小枝を組み合わせたり、いろいろと段取りをしてやらないと燃え上がりませんが、いったん火がつけば、後は勝手に燃えていきます。何事も、弾みをつけてやると、うまくいくことが多いものです。これが「段取り」というものです。
早起きをすると、早登校や早出勤に繋がりやすいでしょう。早登校や早出勤すると、「段取り」をする時間が生まれ、成功につながりやすいのです。
段取り七分に実行三分くらいの気持ちで取り組むことが大切です。


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まとめ
「早起きは三文の得」とも言われます。1,000円儲けだけでなく、「三文の徳」も積めるでしょう。
井原西鶴は、「朝起き五両(50万円)」と言っています。
イカリ消費グループの黒澤眞次氏は、1日4分割法を提唱しています。
心理カウンセラーでyou tuberのラッキーさんが、無理なく朝型生活にできる方法を紹介しています。
早起きをするようになると、睡眠も変わります。
そして、「朝風呂」や「段取り」が成功の秘訣です。