参加者 K市 中学校中堅教員 6名
テーマ 「学年主任を引き受けたら・・・」
学年主任とは・・・
学年主任(≠学年世話係) = 「部下」をもつこと。
学年教師が各自の教師力を高めながら、意欲的に働けるようにsupportする。
― そのために、本を読み、人の話を聞き、「リーダー論」を構築せよ。―
※アリストテレス:「人に従うことを知らないものはよき指導者になりえない。」
・「人生の結果=考え方×熱意×能力」(稲盛和夫)
・「人 生= 信 念 ×能力」(中村天風)
・学 業 成 績= (学習意欲) × 質[学習方法] × 量[学習時間]
・チームスポーツの勝敗の結果
=①体力・体格×②技術(スキル)×③戦術(作戦)×④精神力×⑤チームワーク×⑥運
※掛け算の性質:ひとつの要素でも「ゼロ」だと、全体としての成果が「ゼロ」になる。
◆教育成果もチームスポーツの勝敗と同じような性質をもつと考えられる・・・
①体力・体格 →「教師の各自の力量」
②技術 →「教師の教育スキル」
③戦術(作戦) →「教育課程編成・時間割作成・学校行事計画」の工夫や「校務分掌」
④精神力 →「教師のメンタル面」
⑤チームワーク →「組織の活性化」
⑥運 →「教育環境整備」「協働意識の向上」
【演習】私の(これまでの経験から)目指す「学年主任」像は?
3年間を見通した、明確な「学年テーマ」と共通理解事項を掲げよ。
― 目的・目標のない船は遭難する。―
1.チームワーク:「一人の十歩より、十人の一歩」,「ゼロ(マイナス)」の要素にならない。
2.「報告」「連絡」「相談」(ほうれんそう)
3.6S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ・作法)と出勤率
※構造図で示すとわかりやすい。
【演習】学校の教育目標を踏まえて、学年経営目標(案)を作成する。
担任を育てる。
○まずは、担任の個人情報を知ることから・・・
・誕生日
・出身地
・学歴
・職歴
・家族
・その他
○生徒を通じて、担任を褒め伸ばす。
○その他
【演習】「学級経営のコツ」を参照に・・・
保護者との信頼関係構築 + 親教育
―担任に相談できないことを相談されるような主任に!―
<大切にしたいこと>
□ 保護者会等での講話
□「学年だより(通信)」の発行
□ 子育ての悩みの共有
【演習】学級通信より・・・話のネタづくりのためにしておきたいこと。
生徒を「育てる。」 ≠「教える。」
―担任との人間関係とは違う関係を結べる主任に!―
○生徒同士の『人間関係処理能力』を高める指導(いじめ防止指導)
○リーダーの育成
【演習】人権作文集より
他学年・部長・事務職員との良好な関係作り
―「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない。」―
【演習】修学旅行や校外学習にどう取り組みますか。
地域とのかかわり
【演習】「進路学習」文集より
環境が人を育てる。
○清掃活動・・・朝一番の見回りを大切に。
○掲示物・・・・無言のアピール(プレッシャー)
○花一輪運動
○言語環境
<参考>効果の高かった掲示物
※生徒から「信頼」されるコツ
1.親から信頼されること。
・「足で稼げ」(家庭訪問)
・保護者の来校をチャンスに。
・一方通行でない学級通信
2.生徒一人ひとりを大切にする。
・ひいきはせずに特別に扱う。
・個別に接する。(生活日誌や個人ノート,電話,暑中見舞いの葉書)
・生徒の個人情報をしっかり把握しておく。
3.話上手であること。
・行き当たりばったりでなく、話す前に原稿を書いてみる。
・短学活(ST)の時間を大切に。
4.授業が上手であること。
・教材研究・研修の機会を持つ。
5.温かさと厳しさを兼ねた厳正な姿勢で接する。
・「三つ叱って、七つ褒めよ」
・「ほめる指導」と「叱る指導」をうまく使い分ける。