人生は掛け算｜みなおは

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掛け算の性質
成功の方程式
バランスの図式

掛け算の性質

皆さん、おはようございます。

ニュージーランドに教育視察に行ったことがあります。

驚いたことのひとつに、小学生たちに掛け算を20×20まで暗記させていることでした。

日本では、小学２年生くらいで、九九の勉強をしますね。

私の長男が小学２年生の時、「九九の速さ勝負をしよう」と言ってきたので、その挑戦を受けたところ、唖然としました。

なんと、私は九九を半分しか覚えていなかったのです。

たとえば、９の段は全く覚えておらず、9×3は、3×9＝27と転換して覚えていたのです。

世界のＩＴ関連の天才が多く出ているインドの上流階級の通う小学校では、30×30まで暗記させているのだといいます。私は、算数が苦手だった訳がわかりました・・・（？）

さて、掛け算は、１つの要素でも「ゼロ」だと、全体としての成果が「ゼロ」になるという性質を持っています。

たとえば、チームスポーツの勝敗の結果は、①体力・体格×②技術(スキル)×③戦術(作戦)×④精神力×⑤チームワーク×⑥運で考えられますが、これらの要素のうち、１つでも「ゼロ」だと、全体としての成果は「ゼロ」になります。

バレーボールを例にあげると、いかに個々の体力・体格が優れ、スパイクやサーブの技術が高く、戦術や精神力に問題がなくても、チームワークがゼロだと、ゲームで勝利をおさめることは出来ません。逆に、チームワークのいいチームは、２倍，３倍ものパフォーマンスを発揮出来るというわけです。

学業成績も、(学習意欲) × 質[学習方法] × 量[学習時間]の掛け算で考えられます。

すなわち、意欲をもって、時間をかけ、学習方法を工夫すれば、必ず、成績は上がります。

１日は24時間と限られているので、究極的には、いかに限られた時間で能率を上げて学習するか，学習方法を工夫することが大切です。しかし、自分なりの学習方法をみつけるためには、量をこなさないと駄目でしょう。スポーツにしろ、勉強にしろ、どんなことでも、訓練に属するものにおいては、まずは量をこなすことが重要です。

たとえば、デッサンを描くのに、50枚しか描けない人と、5,000枚描いても、まだやめようとしない人とでは、体力や気力が違います。オランダ生まれの画家ゴッホは、ひたすら描き続け、炭鉱労働者のような逞しい筋肉質の腕をしていたといいます。また、日本の漫画家、手塚治虫にしても、３日間、不眠不休で描き続けることがしばしばであったといいます。量をこなすから、自分にあった方法が発見出来るのです。

空手家の南郷継正氏は、質的な変化を起こすには量的な蓄積が必要ということで、「量質転化」という言葉を述べておられます。