人生を楽しむためには・・・長生きするべき
皆さん、おはようございます。
さて、「六十の手習い」という言葉があります。いや、最近は「八十の手習い」と言っても大丈夫でしょう。
Long life has long misery.(長生きすると苦労も多い)と言う方もおられるでしょうが、
Those that live longest will see most.(最も長生きする者が最も多く見る)のです。
「現代広告の心理技術101」の著者である、アメリカコピーライター、ドルー・エリック・ホイットマンは、人間が生まれながらにして持っている人間の欲求として、「生命の8つの躍動」“Life-Force8”(LF8)というのをあげています。
1.生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
2.美味しい食べ物、飲み物を味わいたい。
3.恐怖、痛み、危険を免れたい。
4.性的に交わりたい。
5.快適に暮らしたい。
6.他人に勝り、世の中に後れを取りたくない。
7.愛する人を気遣い、守りたい。
8.社会的に認められたい。
人生を楽しむためには、長生きするべきなのです。
老化の原因と対策
老化の三大原因は、「酸化」「糖化」「慢性炎症」です。
老化は自然現象ですが、これらは生活習慣と深く関わっており、食事、運動、睡眠、ストレス管理など、日々の生活習慣を見直すことで、老化を遅らせることが可能です。
老化の原因
酸化:
活性酸素は細胞を傷つけ、老化を促進してしまいます。活性酸素の働きを抑制するには、抗酸化物質(ビタミンC、E、ポリフェノールなど)を摂取することです。
糖化
過剰な糖分がタンパク質と結びつき、老化物質(AGEs)を生成してしまいます。糖質の摂取量を減らし、GI値の低い食品を選ぶことが重要です。
慢性炎症
体内で炎症が慢性的に続くと、老化を加速させてしまいます。炎症を抑えるには、適度な運動、バランスの取れた食事が大切です。
老化対策9選
(1)食事
バランスの取れた食事を心がけ、特に抗酸化物質(ビタミンC、E、ポリフェノールなど)や食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取します。
(2)運動
有酸素運動(ウォーキング、ジョギングなど)や筋力トレーニングで、血流を改善し、筋肉量を増やし、基礎代謝をアップさせます。
(3)睡眠
質の高い睡眠を十分にとることで、疲労回復やストレス解消につながり、老化を遅らせることができます。
(4)ストレス管理
ストレスは老化を加速させます。ストレスを溜め込まないように、趣味やリラックスできる時間を持つことです。
(5)紫外線対策
紫外線は肌の老化を促進します。日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を活用したりして、紫外線対策を徹底します。
(6)スキンケア
自分の肌質に合ったスキンケアを心がけ、肌の老化を遅らせます。
(7)生活習慣病対策
生活習慣病は老化を加速させます。生活習慣病の予防・改善が老化対策につながります。
(8)定期的な健康診断
自分の健康状態を把握し、早期発見・早期治療につなげます。
(9)新しい刺激
新しいことに挑戦したり、人と交流したりすることで、脳を活性化させ、老化を遅らせることができます。
長生きのための12か条
心理カウンセラーのラッキーさんが、「長生きのための12か条」として、寿命が縮む7つの習慣と寿命が延びる5つの方法をあげています。
寿命が縮む7つの習慣
①喫煙習慣
タバコは全身にダメージを与え、平均6~10年ほど寿命が縮みます。
②日光不足
カロリンスカ医科大学の約3万人の女性を対象とした研究で、太陽に当たらないとビタミンDと一酸化窒素が不足するので、骨や血管がもろくなったり、免疫力が低下したり、認知症や糖尿病にかかりやすくなったり、考え方がネガティブになったりする結果が出ています。
日光を避ける習慣は、喫煙習慣とちょうど同じくらい、体に悪いのです。
ただ実際問題、日光に当たると、シワもシミが増えます。また、ビタミンDはサプリメントで補給してもOKだそうです。
③座りすぎ
1日に6時間以上座り続ける人は、足の血行が悪くなり、全身の血行も悪くなり、細胞が老化し、あらゆる病気にかかりやすくなるので、早期死亡率が40%高くなり、メンタルが不安定になりやすく、脳が縮みます。現代人の死亡原因の約4%は、座り過ぎに起因するそうです。
・1時間に1度は立ち上がる。
・こまめに歩く。
・普段から階段を使う。
・運動習慣
・スタンディングデスクを使う。
・貧乏ゆすりが効果的
④肥満
内臓脂肪が多くなると、体中に慢性的な炎症が起き、酸化します。酸化とは、錆びることです。
また、肥満で体力がない人の早期死亡率は2.46倍、肥満だけど体力がある人は1.21倍ということから、やせる・やせないは別にして、とにかく運動を欠かさないようにした方がいいといえます。
⑤リバウンド
肥満は慢性炎症を起こすだけでなく、ホルモンバランスが乱れる。特に、ダイエットのリバウンドを繰り返している人の早期死亡率は3.5倍です。
もしダイエットをするのなら、「3カ月で10キロやせる」というような急激なダイエットをすするのではなくて、「半年で3キロずつやせる」具合で、無理のない長期的なダイエットを目指した方がいいでしょう。
⑥不健康な食事
ジャンクフードや揚げ物、加工食品、アルコールなど、不健康な食べ物を続けていると、慢性炎症が起こり、腸内環境が乱れることで、免疫力が下がりやすくなります。
ただ、「不健康な食品を絶対に食べてはいけない」というわけではなく、「食べ過ぎや飲み過ぎ」の方はいけないと言われています。
⑦運動不足
30歳を超えたあたりから、運動不足の方が喫煙よりも体に悪くなるそうです。60歳にもなると、運動不足は喫煙習慣の2倍くらい体に悪いのです。
では、どれくらい運動したらいいのか?というと、ウォーキングやサイクリングぐらいの軽い運動で、週に合計150分程度でOKなのだそうです。
寿命が延びる5つの方法
⑧良好な人間関係
「みんなと仲良くしましょう」とか「友達100人つくりましょう」という話ではなく、1人でも2人でもいいから、何でも話せる人を作ることが重要です。
何事も本音で話せる良好な人間関係ができると、最大で15年も寿命が延びるそうです。
⑨読書
読書習慣のある人は、脳トレになり、脳が若々しくいられ、問題解決能力が上がるので、2年ほど寿命が長いそうです。
「何かに困ったときだけは本屋に行ってみる」という習慣を身に付けるといいでしょう。
⑩「ストレスは役に立つ」と考える。
「ストレスは体に悪い」と考えると、ストレスは毒になり、「ストレスは役に立つ」と考えると、ストレスは薬になります。「ストレスは役に立つ」と考えると、DHEAという体にいいホルモンが分泌され、モチベーションをアップするのです。
⑪人生の意味(自分の存在価値)
生きる意味を見い出している人は、そうでない人よりも、早期死亡率が半分になります。人の体というのは、生きる意味があるから生きようとするのです。
「長寿の島」と言われている、イタリアのサルディーニャ島は、100歳以上のお年寄りが大変多い島だそうですが、その理由を調べたところ、サルディーニャ島のお年寄りは、知恵や知識のある大切な人ということで、家族のリーダーとして尊敬され続けるそうです。
自分の存在価値を高める一番簡単な方法は、「親切」や「思いやり」です。人に喜ばれるようなことをやって、自分の存在が人に喜ばれた時に、自分の存在価値は高まります。
⑫ポジティブな言葉
人生でネガティブな言葉が多かった人は、85歳の時点で54%が生存、93歳の時点で17%が生存であったのに対し、人生でポジティブな言葉が多かった人は、85歳の時点で79%が生存、93歳の時点で52%が生存していたそうです。
ポジティブな言葉を増やすのに、一番簡単で効果的なのは、「リフレーミング」です。
たとえば…
・「忙しい」ではなくて、「充実してる!」
・「疲れた」ではなくて、「よくがんばった!」
・「最悪」ではなくて、「いい勉強になった!」
・「頑固な部長」ではなくて、「一本筋の通った部長だ!」
・「コンビニしか開いてない」ではなくて、「コンビニがあって助かる!」
「嫌われる勇気」で有名なオーストラリア心理学者アルフレッド・アドラーは、こんな言葉を残しています。
「暗い」のではなく「優しい」のだ。
「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。
「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ。
長生きの方法は、人生の質を高めること
さて、最近の科学では遺伝子が寿命に与える影響は、およそ16%で、残りの84%は、自分の行動や考え方で決まると言われています。
寿命を延ばす方法は、換言すれば、「人生の質を高める方法」でもあります。
100歳の現役医師の志村 和正さんが、「長生きする為に必要な4つの習慣」をあげています。
1.朝日を浴びて体内時計を整える。
2.心を動かす時間を大切にする。
3.筋肉を落とさない習慣を続けること。
4.生き方そのものを見つける習慣
特に、2.「心を動かす時間」について、随筆家でもあり、精神科医の斎藤 茂太氏は、
「感動こそがストレスに負けない最大の秘訣。そして、長生きのコツでもある」
と述べています。
また、水泳のマスターズアスリート、100歳の水泳世界記録保持者、長岡 三重子さんは、
「幸福感があるから長生きできる。達成する場面を持つといい」
とアドバイスを送っています。
画家の富岡 鉄斎氏も、
「画家も長生きしなければよい作はできない。わしもこのごろどうやら思うように描ける」
と述べています。
最後に、人より4190日長生きするためのゴールデンハビット(黄金の習慣)を紹介しましょう。
1.規則正しい時間に3度の食事をとって、間食をしないこと。
2.毎朝、朝食を必ず欠かさないこと。
3.適度な運動を毎週2~3回続けること。
4.適度な睡眠時間(7時間)を確保すること。
5.タバコを吸わないこと。
6.適正な体重を維持すること。
7.アルコールを飲まないか、飲んでも節度をもつこと。
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まとめ
心理カウンセラーのラッキーさんが、「長生きのための12か条」として、寿命が縮む7つの習慣と寿命が延びる5つの方法をあげています。
1.寿命が縮む7つの習慣
①喫煙習慣 ②日光不足 ③座りすぎ ④肥満 ⑤リバウンド ⑥不健康な食事 ⑦運動不足
2.寿命が延びる5つの方法=「人生の質を高める方法」
⑧良好な人間関係 ⑨読書 ⑩「ストレスは役に立つ」と考える ⑪人生の意味(自分の存在価値) ⑫ポジティブな言葉
また、100歳の現役医師の志村 和正さんが、「長生きする為に必要な4つの習慣」をあげています。
1.朝日を浴びて体内時計を整える。
2.心を動かす時間を大切にする。
3.筋肉を落とさない習慣を続けること。
4.生き方そのものを見つける習慣
人生を楽しむためには、老化対策をし、長生きするべきです。
