自分らしく生きるには?
皆さん、おはようございます。
江戸時代の佐賀・嵯峨野鍋島藩士、山本 常朝が『葉隠(葉隠聞書)』で述べている言葉に、「同じ人間が、誰に劣り申すべきや」というのがあります。「座右の銘」にしている方も多いようです。
世の中には様々な人がいます。中には、世間から羨まれるような人たち、一般論で言えば、学者、政治家、医者、芸能人、スポーツ選手、弁護士、社長などです。しかし、そういう人も所詮は同じ人間です。
もちろん、それぞれが努力して今の地位を築かれたのでしょうが、お天道様の下では全ての人は平等であり、人それぞれ生きている限りは何らかの役目を担っているはずです。
一番大切なことは、「他人と比べるのではなく、自分らしく生きているか」なのです。
人生には山あり谷あり。数多くの失敗もするでしょう。しかし、それも含めて自分の人生なのですから、その経験を活かして成長していけばよいのです。自分らしく生きていれば、誰に対しても正々堂々と胸を張って対峙できるようになるはずです。
オーストリア心理学者、アルフレッド・アドラーは、「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と言い、対人関係のトラブルや悩みは、ライフタスクや人生で起きる出来事に対して、相手の課題に土足で踏み込んだり、自分の課題に土足で踏み込まれる時に起こるので、
「今起きている課題の責任は誰にあるのか? その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を問い、
「あなたに対して、他者がどのように評価するかは、相手の課題である。」と捉えることによって、すべての悩みは解決できるとしています。これを「課題の分離」とよびます。
たとえば、他人から陰口を言われても、嫌われても、気にする必要などありません。「相手があなたをどう感じるか」は、相手の課題なのです。
他者と自分を比較して、私は人よりも「劣っている・欠けている」と主観的に思い込むことで「劣等感」を持った時(アドラーはこれを「劣等コンプレックス」と呼んでいます)、悩みが生まれるのです。
周りの人から偉そうなことを言われたり、いじめられたりしたとしても、「同じ人間が誰に劣り申すべきや」と考えれば、遠慮なく自分の思ったことを相手に伝えられるようになり、それがより良い人間関係を作るきっかけになることもあるでしょう。
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自分に対する最高の料理人は自分である。
人生の意味
作家の曽野(曾野)綾子さん(本名:三浦知壽子、旧姓:町田、カトリック教徒洗礼名:マリア・エリザベト)の「人生の意味」89の言葉より・・・
人生の勝ち負けに単純な答えはない。
人にはそれぞれの山頂がある。
弱さは財産であり、幸福である。
弱さを自覚した時、初めて強くなる方法を見出す。
職業で自分を語らない=「・・・である前に人間である。」
すばらしいのは、人生が未完であること。
「最悪」を基準に考えると、不満が生じない。
愛だけはいくら与えても減ることはない。
「忘れる」ことは、偉大な才能だ。予想できない連続だから面白い。
人生の成功者
年齢にかかわらず、不幸や不運をただ悲しむだけの人と、面白がれる才能ある人がいるような気がします。
思いがけなく、給料が下がったり、人に裏切られたり、そういう単純な不幸も、それから起きる様々な人間の葛藤とか、外界の変化とかをじっくり見て、「へえ、こんなこともあるのか」と面白がることができたら、「人生はワンダフル」だと思います。
「ワンダフル」というという英語は「すばらしい」とか「すてき」と訳されていますが、これは「フル・オブ・ワンダー」、つまり「驚きに満ちている」という意味です。人生が素晴らしいのは、予想通りにことが進んだからではなくて、むしろ予想されないことの連続だからこそです。
「意図しなかったことではあるけれど、それなりに意味があったのだ」ということを発見できたら、その人は、「人生はすばらしい」と言える成功者なのです。
精神の姿勢のいい人の特徴
立っている姿勢のいい人は、見た目に美しく、他者から信頼されやすいでしょう。精神にも姿勢があります。精神の姿勢のいい人というのは、自分らしくいる,自分でいる,自分を静かに保つ,自分を隠さない,自分でいることに力まない,自分をやたらに誇りもしない,同時に自分だけが被害者のように憐れみも貶めもしない,自分だけが大事と思わない癖をつける,自分を人と比べない,という特徴があります。
死者は私たちのうちに生き続け、語りかけてきます。人はいくらでも変わっていけるのです。
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生きる使命を見直す。
アメリカのスティーブン・R/コヴィー博士は、人生を成功させるための日頃の考え方や習慣をその著書「7つの習慣」にあげています。
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第1の習慣「主体性を発揮し、自分で選択する。」
第2の習慣「目的を持って、終わりを考えてから始める。」
第3の習慣「重要事項・一番大切なことを優先する。」
第4の習慣「Win-Winを考える。」
第5の習慣「まず相手を理解してから次に理解される。」
第6の習慣「相乗効果を発揮する。」 第7の習慣「自分を磨く(刃を研ぐ)。」
しかし、時代は益々複雑化し、個人の生き方が一層問われています。この時代に生き残り、成功し、新しいことをなし、先頭に立って時代をリードしていくためには、7つの習慣の影響力に厚みを与える力をもつ「第8の習慣」が必要だと述べています。
この「第8の習慣」とは、「自分のボイス(内面の声)を発見し、それぞれのボイスを発見するよう人を奮起させること」です。まさに、これは「生きる力」をつけることであり、自分の中に一人の人間としてかけがえのない存在意義を発見することです。生きる使命を見直し、世界に役に立つ力をみつけることです。
ボイスとは、人間の持っている才能(天賦の才、強さ)、情熱(モチベーションを引き出すもの)、ニーズ(自分や世界が必要としているもの)の中心にある心の声です。ボイスに従って仕事をすれば、才能をいかし、情熱を持って取り組め、その成果は社会のニーズに合い、良心にもかなうものとなります。従ってボイスとは、自分らしくまっすぐに生きるための考え方・行動基準ともいえるでしょう。
自分のボイスを発見するには、多くの人が眠らせたままにしている3つの天賦の才を呼び覚まさなければなりません。
それは、
1.選択する自由と能力
人は誰かと関わったり、変化することにおいて、自分自身で行動を選ぶ能力があります。自分の選択を意識する中で、今まで見えてこなかった自分を発見できるのです。
2.原則(自然の法則)
引力のような自然法則。誠実さや公正さ、敬意などの原則は、普遍・不変です。そ うした原則に逆らわずに生きなさいということです。
3.4つのインテリジェンス
4つのインテリジェンスとは、生まれつき人がもっているもので、
①肉体的インテリジェンス
身体を健康に保とうとする能力。心身共に良好な状態にあろうとすること。
②知的インテリジェンス
分析し、考察し、抽象的に思考し、言葉を使い、想像して理解する能力
③精神的インテリジェンス
ものごとの意味を理解し、ビジョンをたて、幸せを追求する能力
④社会・情緒的インテリジェンス
コミュニケーション能力。頭のよさだけではまかなえないバランス感覚や判断力
これらをバランスよく高めることが大切です。
そうすると、ボイスは、生きる道をささやいてくれるのです。
人生についてムーミンが教えてくれること50
トーベ・ヤンソンさん著『ムーミン』シリーズは、コビトカバによく似た妖精ムーミン・トロールとその家族、そしてムーミン谷に住む人々を描いた、今なお世界中にファンを持つ大人気小説です。
そんな『ムーミン』シリーズは、子供向けの小説ではあるものの、その内容は哲学的で詩的な展開が多く、時折子供には理解しがたい「不条理」な描写も頻繁に登場します。
海外サイト『BuzzFeed』に掲載されている、人生について「ムーミンが教えてくれること50」を紹介しましょう。
1.相手がどんな人物であろうと、いつだって同じように温かく迎え入れ、歓迎するべし。
2.ひとりでやっていく方法を知ることは、誰かと上手くやっていく方法を知ることと同じくらい大切だ。
3.ガールフレンドを称賛する術は、絶対に知っておくべきである。
4.なにかを信じるとき、それが真実かどうか知る必要はない。
5.いつもの食事と美しい花(ムーミン家の場合はミルク、バラの花、ロールパンそしてベリー)は、久しぶりの帰宅を祝うのに最適なごちそうであり演出だ。
6.人は時に、理由は無くとも、沈黙と孤独を必要とするものだ。
7.「奇妙だ」「変わっている」とあなたに感じさせる人物であっても、いつかその人があなたにとって有益な存在になり得るかもしれない。
8.家を暖かく保ち、なおかつお腹を満たしてくれる人々こそ、称賛されるに値する。
9.中に何が入っているのか予測がつかない不可解なパッケージの物体には、最大限の注意を払うべし。
10.罰を与えることが、子供たちを大人しくさせる唯一の方法ではない。
11.あなたが女性に感銘を与えたいのであれば、どこかへ行く際にボートを使うのが、最も良い選択である。
12.泣くという行為は、ときにあなたを成長させてくれる。
13.人生には時折、友人たちと話すことを必要とする場合がある。
14.人は「自由」と「やるべきこと」のバランスを保たなければならない。
15.長い旅への出発は、夜がベスト。
16.発見は、世界で4番目に最高の体験である。
17.どんな状況下においても、大抵それに見合うぴったりの1曲を用意することができる。
18.調和することは、最も重要なことではない。
19.誰でも時々、良い物語を聞く時間が必要。
20.意味などない場合もあるのだから、感情とは実に難しいものである。
21.家族全員が眠っているときに起きてしまうと、全く楽しくない。自分の問いかけに対し誰も返事をしてくれない、という状況はむしろ恐怖である。
22.人の感情は他人がどうすることもできない。
23.家族に対してなんらかの秘密を持ち続けるのは、非常に難儀である。
24.最高の帽子、それはシルクハットである。
25.一緒に過ごす人次第で、夜という時間は恐怖にもなり得るし、魅惑的にもなり得る。
26.水は「飲む」目的だけでなく、あらゆる点において、非常に重要な資源。
27.人生における山・谷すべてが、その人をかたち作っている要素である。
28.ただあなたがそこにいることが、誰かを安心させていたりするもの。
29.あらゆる生命が眠る冬は、4つの季節の中で最も厳しい。
30.だがしかし、雪はファンタスティックである。
31.お金のある人は時々、あなたに「何をすべきか」意見することがある。
32.リトル・ミィができることは大概、あなたもできること。
33.自分が自分らしくあることは、時折、大変困難だ。
34.皆、自分より小さいものを守る義務がある。
35.パンケーキを愛する人ならば、それが多少焦げていても許してくれるだろう。ジャムさえ添えられていれば、ね。
36.常に「今」を生きるべし。
37.答えを知ることよりも、少しの謎があったほうが心地よいこともある。
38.あなたを愛している人は、あなたが不器用か否かなんて、全く気にしません。
39.人は大概、自らの「行き過ぎた行為」とその結果生まれた現在との因果関係を、しっかり認識しているものである。
40.大抵のことは、ムーミンママがどうにかしてくれる。
41.必要なのは、友達だけだ。
42.人は皆、暖かさと灯りを求めている。
43.そこに少しでも自然がある限り、あなたは決して退屈しないだろう。
44.集めるという行為は、所有するという行為よりも、ずっと楽しいことである。
45.たまには自然に立ち返ってみるのも悪くない。
46.どんなに小さくても、人には怒る権利がある。
47.あなたが正しい行動をとってさえいれば、どんなに嘆かわしい出来事が起こったとしても、それほど悲しいと思わなくなるはずだ。
48.世界は、往々にして美しい。
49.幸せになるために、途方もない計画を立てる必要はない。
50.終わりは始まりである。
いかがでしたか? 思わずドキッとし、その後深く考えさせられるセリフが数多く登場する『ムーミン』シリーズから学べること……大いに気になりますね。これを機に、もう一度、『ムーミン』シリーズをじっくりと読み返してみるのもいいかもしれません。
「しあわせを掴む人」は絶対にやらない「6つの共通点」&「17の習慣」
(「Higher Perspective」の記事より)
幸せとは、毎日の小さな習慣によって大きく左右されるものです。いま、もしもあなたが幸福感を得られていないとしたら、それはひょっとしたら悪習慣が生活の一部になってしまっているからかもしれません。
また、「Elite Daily」の女性ライター、Ashley Fernさんが、「しあわせを掴む人」は絶対にやらない「6つの共通点」と「17の習慣」について述べています。
豪邸に住むこと。憧れの仕事につくこと。理想の恋人を手に入れること…。叶わないのは、あなたの行動が知らず知らずのうちに不幸を呼び寄せてしまっているかもしれません。ほんの少し、行動や考え方を変えることで、幸せな人生に近づけるかもしれません。
01.愚痴ばかり口にする。
02.自分に厳しすぎる。
03.不健康な「中毒」を続ける。
04.過去ばかり振り返る。
05.将来への不安ばかりを考える。 06.不健康な生活を続ける。
01.余計な問題に首をつっこむ。
02.楽観的な展望や過剰な期待をする。
03.人間関係に満足して現状維持
04.つい「イエス」と言ってしまう。
05.◯◯のやりすぎ
06.たくさんの人の意見を聞きすぎる。
07.振り返ってばかりいる。
08.昔の恋人との思い出に浸る。
09.目の前のことに振り回される。
10.他人と比べる。
11.ウワサ話に時間を費やす。
12.興味がない人と付き合い続ける。
13.できないことを環境のせいにする。
14.いきすぎた自己反省
15.ひとりの時間が多すぎる。
16.体験よりも「モノ」に執着 17.大切な判断を人に頼る。
人生のあり方は十人十色。人の数だけ辿ってきた道があります。何が正しいかなんて、誰にも分かりません。
「夢を引き寄せる人」に共通する30の特徴
KYLIE KENNEDY氏は、以下の30のうち、自分の出来そうなことを5つ実践するだけで、夢は近づいてくると述べています。
01.ポジティブさを忘れない。
02.すべてのことに感謝する。
03.夢は信じたほうがいい。
04.直感を信じて行動してみる。
05.「思い切り」が大切
06.相手の言葉を鵜呑みにしない。
07.人に優しく
08.旅には刺激が待っている。
09.楽しいことには時間を費やす。
10.言い訳を言わない。
11.心を開いてみる。
12.「口だけ」の人間にならない。
13.想像できるものは現実になる。
14.「興味のあること」にとことんハマってみる。
15.失敗に負けない。
16.不安やストレスは気にしない。
17.どんなことにも「意味」がある。
18.嘘をつかない。
19.毎日、目覚めるだけで「奇跡」
20.視野はできるだけ広く。
21.勉強は学校じゃなくてもできる。
22.周りにいる人たちからも学ぶことは多い。
23.人の長所に目を向ける。
24.縛られず、もっと自由に。
25.「必要なもの」だけに集中する。
26.やっぱりお金で幸せは買えない。
27.いつだってやり直せる。
28.ぜったいに諦めない。
29.忍耐強く待つ。
30.刺激的な人間になる。
生きているということは多くは、苦しい事への挑戦かもしれません。しかし、苦しさに耐えて何かをなし終えた時に喜びを味わえるから、人生は面白いのだと思います。私は托鉢者の石川 洋先生の次の言葉を知っているだけで、知らない人より心穏やかに過ごせるのだと思っています。
自戒 (五戒) (石川 洋)
・辛いことが多いのは、感謝を知らないからだ。
・苦しいことが多いのは、自分に甘えがあるからだ。
・悲しいことが多いのは、自分のことしか分からないからだ。
・心配することが多いのは、今を懸命に生きていないからだ。
・行き詰まりが多いのは、自分が裸になれないからだ。
「まあいいか(ま、いいか)」
これまでの人生の中で、「あの人だけは許せない」「あいつのことは思い出したくもない」ということがありませんか。
私はありました。
いつまでも、そういう恨みや憎しみを心の中に抱えているのはしんどいことですね。
ある時、小林 正観(1948-2011)さんの講話を聴いていたら、「許せない人のことでも、感謝はできますか?」と問われました。
「国民教育の師父」と言われた教育哲学者の森 信三先生(1896-1992)は、「最善観」という考え方を提唱されています。これは、「わが身に降りかかる一切のこと、それは自分にとって絶対必然であり、また実に絶対最善である。」ということですが、自分にとって許せない人であっても、その人との出会いや交流があったから、今の自分があるということもあるでしょう。そう考えると、好きにはなれないけれども、感謝はできるということもあると思います。
「許す」の語源は「ゆるます」だそうです。つまり、緊張の糸をピンと張っているのを「ゆるます」ことが「許す」ということです。「まあいいか(ま、いいか)」とゆるますことが、「許す」ことの本質です。感謝することはできると考えるだけで、心の緊張がゆるみます。
2007年に紫綬褒章を受章された、『課長島耕作』『黄昏流星群』『人間交差点』等で有名な漫画家の弘兼 憲史氏は、「たいがい人は『どうにもならないこと』をくよくよ悩んでいるもの、『過ぎてしまったこと』『起こってしまったこと』にいつまでも怒っているというケースも多いのではないでしょうか。」と言い、「人生は『まあいいか、それがどうした、人それぞれ』の精神で生きていった方がずっと楽しいし、自分らしくやっていけます。悩みを抱えたり、問題に直面したり、人がうらやましくなったときには、ぜひこの言葉を思い出してください。」と話されています。
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