「朝が来る、朝が来る!」
皆さん、おはようございます・・・
長崎市にある世界文化遺産の「大浦天主堂」、正式名称は、「日本二十六聖殉教者天主堂」、別名「ふらんす寺」と呼ばれています。日本に現存する最古のカトリック教会であり、250年余り続いた禁教の中でも信仰が生き続けてきた場所です。長く続いた迫害や原爆による損傷からも復旧し、歴史的にも建築学的にも大変、重要な建造物です。
1991年、まもなく出産を迎える身重の妻を家において、仕事で大浦天主堂を訪れました。
ここは心霊写真が撮れるなど、心霊スポットとしても有名なところですが、中に入る前から、「朝が来る、朝が来る!」という言葉が心にうかんできたのです。
妻は結婚してから2度の流産を経験し、なかなか子宝に恵まれませんでした。しかし、まもなく、子どもが産まれようとしている時でした。私はこの時、無事な出産を確信したのでした。
奇跡~大きな愛のように~
さて、長崎の生んだミュージシャンといえば、さだまさしでしょう。
その1991年にリリースされた、さだまさしのアルバム『家族の肖像』に、「奇跡~大きな愛のように~」という楽曲が収録されています。TBS金曜ドラマ「コウノドリ」の主題歌にもなった曲です。
どんなにせつなくても 必ず明日は来る
ながいながい坂道登るのは あなた独りじゃない
僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない
けれどあなたを想う心なら 神様に負けない
(中略)
ああ大きな愛になリたい あなたを守ってあげたい
あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい
「愛する人を守りたい。家族のためなら、子どものためなら犠牲になってもいい。」そんな思いを心に抱きました。
しかし、人間は弱いもので、愛する思いを常に持ち続けることは難しいでしょう。理解されず、報われなければ、気持ちもゆらぐでしょう。愛の持続はとても困難で、それを貫くには、本当に覚悟と努力がいるだろうと思いました。
日常は「奇跡の連続」です。今ある自分は、そんな奇跡のような愛に包まれて生きてきたのです。
大浦天主堂を出た時、私は、思わず、サイモン&ガーファンクルSimon & Garfunkelが1970年に発表した「明日に架ける橋」like a bridge over troubled waterを口ずさんでいました。
Bridge over Troubled Water
When you’re weary
Feeling small
When tears are in your eyes
I will dry them all
I’m on your side
When times get rough
And friends just can’t be found
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
When you’re down and out
When you’re on the street
When evening falls so hard
I will comfort you
I’ll take your part
When darkness comes
And pain is all around
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Sail on Silver Girl
Sail on by
Your time has come to shine
All your dreams are on their way
See how they shine, oh
If you need a friend
I’m sailing right behind
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
君が生きるのに疲れて
ちっぽけな存在に思えて
涙がこぼれそうなとき
僕がそれを拭い去ってあげる
僕は君の味方
つらい時が来て
友達が見つからないときも
激流にかかる橋のように
僕がこの身を捧げよう
君が落ちぶれて
路上をさまよい
厳しい夜がやってきても
僕が慰めてあげる
君の支えになるよ
暗闇がやってきて
苦痛だらけの時も
激流にかかる橋のように
僕がこの身を捧げよう
漕ぎ出せ 銀の少女よ
漕ぎ出すんだ
君が輝く時が来たんだ
君の夢は動き出してるのさ
ほらこんなにも輝いてる
友達が必要なら
僕がすぐ後ろをついていくよ
激流にかかる橋のように
僕がこの身を捧げよう
「朝の来ない夜はない。」
After night comes the day.
さて、「朝の来ない夜はない。」という言葉は、『宮本武蔵』『新平家物語』『新書太閤記』などの作品で有名な国民文学作家、吉川 英治の言葉です。
彼の生涯を振り返ってみますと、幼い頃から家が貧しく、小学校を出てすぐに働きに出ました。ハンコ屋の小僧,植字工,税務署の給仕,行商人など、様々な仕事に就いています。そして、18歳で横浜ドックの船具工となりますが、19歳の時に、大きな船のペンキ塗りかえ中、足場もろともドックの底に墜落し、仮死状態で入院をしました。
1カ月、病院のベッドに寝ている間に志を立て、退院後、東京に出て東京毎夕新聞の記者になります。ところが、今度は関東大震災に遭遇し、仕事も家もなくしたのです。
しかし、彼はドックの転落も大震災も、「朝の来ない夜はない」と乗り越え、70歳になるまで、次々と名作を書いたのでした。
ジャネーの法則(ジャネの法則)
ところで、年齢とともに、1年過ぎるのが早く感じるものです。
時間に対する感じ方は、20代の時間感覚を100%とすると、30代では70%,40代では50%,50代では30%,60代では10%だそうです。
ジャネーの法則(ジャネの法則)とは、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネが著書において紹介された法則で、「ある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例すする」というものです。
人生1/3説
人生を24時間に譬える方がいます(「人生1/3説」というそうです。)
1時間を3年として、72歳(ちょっと若いかな?)を1日と考えるわけです。
そうすると、義務教育終了時の15歳は午前5時です。まだ、夜明け前で、太陽は出ていません。本当にこれからが1日の始まりですね。
30歳で午前10時。ようやく起き出した人だっているでしょう。朝御飯を食べて、さあ、これから志を立ててもまだまだ時間はあります。
45歳で午後3時。まだまだおやつの時間。これからまだひと仕事が出来るわけです。
還暦の60歳は、定年といわれながら、午後8時。これからがゴールデンタイムではありませんか! 昔、ドリフターズの「8時だよ、全員集合!」という番組が流行りましたが、まさしく、人生は還暦からが楽しみなのです。
そして72歳で午後12時。いやいや午前0時です。スタートに戻っただけのことですから、お休み前に、もう一杯いかがですか?
何故って、「朝の来ない夜はない」のですから・・・
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