プロフェッショナルになると幸せになれる。
皆さん、おはようございます。
「マネジメントの父」と言われたアメリカユダヤ系オーストリア人、現代経営学の発明者、ピーター・ドラッカーが、「プロフェッショナルになると幸せになれる」と述べています。
・プロとは、他の人が知らない深い知識を活用して成果を上げる人
・プロは学び続けなければならない。
・成果は自分の強みからしか生まれない。
・弱みを克服してもただの凡人
・自分の能力を使ってチームに貢献する人が上に引き上げられる(出世する)。
・無駄な時間を削って、まとまった時間で自分の強みを磨く。
・一度に一つのことに集中する。
・まず最初に、未来が良くなる重要なことをやる。
・問題が起こった時は、本を読んだりして、今までの事例から対処する。
・「自分のことをどんな人間として覚えられたいか」を問う。
・人生を豊かにしたければプロになるのが一番の道
プロになる条件
1.弱みを捨てて、強みを生かす。・・・好きなことより、得意なことをする。
2.自分の所蔵している会社やグループへの貢献を考える。
3.時間をコントロールする。・・・「1万時間の法則」
4.一番重要なことに集中する。・・・ニュース<勉強・副業・筋トレetc.
5.正しく意思決定し、実行する。・・・迷ったら「本」を読む。
6.「どんな人間として覚えられたいか」を自問する。
7.人生を豊かにするためにプロになる。
成果を上げるために実行すべきこと
・失敗しても諦めずに挑戦し、努力し続ける。
・真摯に、誇りを持ち、仕事を遂行する。
・日常生活の中に継続学習を取り込む。
・自らの仕事に対して評価することを、仕事そのものに組み込む。
・自分の得意・不得意を知る。
・新しい仕事に取り組む際は、何を求められているかを考え抜き、実行する。
成果を上げる意思決定5ステップ
①その問題が基本的・一般的な問題か、特殊な問題かを見極める。
②その決定により何を成し遂げねばならないかを明確にする。
③成し遂げるための100点の正解を考え抜く。
④決定を行動に移すためのプロセスも、決定に組み込んでおく。
⑤決定の検証を行い、フィードバックする。
また、何も決定しないというオプションもある。不要な決定は行うべきではない。
自分の人生をマネジメントする
人生100年時代、組織よりも人のほうが長命です。一つの組織で人生を終えることは難しく、第二の人生設計が不可欠な時代です。
そのためのポイントを3つあげましょう。
・転職など環境を変える。
・副業でパラレル・キャリアを持つ。
・ソーシャル・アントレプレナーになる。
※社会の変革を担う人物として、社会の課題を事業によって解決する事業家・起業家のこと
内発力
さて、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」の違いは何でしょうか?
やはり、『意識』が全然違います。
「仕事ができる人」は、全てのことを「自分事」として考えているので、それが行動にも反映され、結果、よい成果を出しているように思います。
2006年(平成18年)1月からNHK総合テレビジョンで放送されてきた情報・ドキュメンタリー番組の『プロフェッショナル 仕事の流儀』では、さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を紹介しています。また、『プロフェッショナル 100人の流儀』(致知出版社)には、各界一流のプロフェッショナルたちの珠玉のような言葉が紹介されています。
・一に努力、二に努力、三に努力、すべて努力
・嫉妬しているうちは本当の福は回ってこない。
・急がば回れという生きざまを持つ人に運がついてくる。
・使われやすい人間になれ。
・やりたくないこと、人が嫌がることを三百やる。
・自分の仕事に惚れる。天職だと考える。
・尊敬する人がなくなったとき、その人の進歩は止まる。(森 信三)
・二流の思想では決して一流にはなれない。(野村 克也)
・能力の差は五倍、意識の差は百倍(永守 重信)
これら100人に共通しているのは、内からの欲求によって湧き出す力(=内発力)が強いということでしょう。
人間国宝の講談師(講釈師)、一龍斎 貞水さんは、「『教えてくれなきゃできない。』」って言ってる人間には、教えたってできない」と述べています。
また、銀座の鮨屋「すきばやし次郎」のご主人でミシュラン史上最高齢の三ツ星シェフの小野二郎さんは、「教えてもらったことは忘れる。自分が盗んだものは忘れない」という言葉を残されています。
内発力のないところには、いかなる成長もないということでしょう。
「五省」と「3S」
「五省」とは、旧大日本帝国海軍の士官学校である江田島海軍兵学校(現在は海上自衛隊幹部候補生学校)において用いられた五つの訓戒のことです。
考案者は、当時、兵学校校長であった松下元少将で、太平洋戦争後は、海上自衛隊が日々の行動を自省する標語として用いています。
一、至誠(しせい)に悖(もとる)勿(な)かりしか
真心に反する点はなかったか(不誠実な行動はなかったか)
一、言行(げんこう)に恥(は)づる勿(な)かりしか
言行不一致な点はなかったか(言動に恥ずべき点はなかったか)
一、気力(きりょく)に缺(か)くる勿(な)かりしか
精神力は十分であったか(気力に欠けるところはなかったか。)
一、努力(どりょく)に憾(うら)み勿(な)かりしか
十分に努力したか(悔いを残さないよう、諦めずに努力したか)
一、不精(ぶしょう)に亘(わた)る勿(な)かりしか
最後まで十分に取り組んだか(無精をせず、最後まで物事に取り組んだか)
Five Reflections Japanese Imperial Neval Academy
1.Hast thou not gone against sincerity?
1.Hast thou not felt ashamed of thy words and deeds?
1.Hast thou not lacked vigor?
1.Hast thou exerted all possible efforts?
1.Hast thou not become slothful?
海軍兵学校は、1876年から1945年の太平洋戦争終戦まで存続した、大日本帝国海軍の将校たる士官の養成を目的とした教育機関です。海軍兵学校は、海軍機関学校、海軍経理学校とともに生徒三校と呼ばれていました。その規模は、イギリスの王立海軍兵学校、アメリカの合衆国海軍兵学校とともに、世界三大士官学校のひとつにも数えられ、総計1万2433名もの卒業生を出しています。
江田島に通った軍人は、同じ釜の飯を食った海軍兵学校の同期(クラス)を何よりも大切にしたそうです。日本海軍にいる限り、どうしても出世に差が生じ、クラスでも上官と部下になることもありましたが、職務を離れれば「貴様と俺」で話が通じる対等の立場であるという不文律がありました。クラス同士の会合は準公務として扱われ、またクラスが戦死した場合、残された家族は生き残ったクラスが可能な限り面倒を見るという暗黙の了解が存在していたそうです。
日露戦争で旅順港封鎖の作戦をたて、ロシアのバルチック艦隊を日本海海戦で破った東郷平八郎提督も、この「五省」を後世に残しています。
五省
一、至誠にもとるなかりしか
一、言行に恥ずるなかりしか
一、気力に欠くるなかりしか
一、努力に憾み(うらみ)なかりしか
一、不精にわたるなかりしか
一方、「3S」とは、江田島海軍兵学校でシーマンシップを養うための躾(訓育)の基本とされた教えのことで、「スマート」「ステディ」「サイレント」といいます。
「スマート」は、キビキビとして手際のよいこと、つまり、機敏で頭の回転が速く、物事に柔軟に対処して素早く行動すること、
「ステディ」は、その行動が早いだけでなく、着実であること、
「サイレント」は、スマートかつステディに行動するために、発令者以外の者は静粛を保つこと、です。
無駄口や雑音は集中力を低下させ、作業の遅れを招いたり、思わぬ事故を引き起こしたりするとして、厳守されていました。
5S! これだけはやりなさい!
モチベーション・アップ株式会社の社員教育ポスターを紹介しましょう。
5Sとは、「整理」「整頓」「清潔」清掃「躾」のことです。
○整理:思い切って捨てる!
・・・要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てること。
○整頓:安全性、美観も考慮!
・・・必要なものをいつでも誰でも取り出せるようにすること。
○清潔:きれいな状態を維持
・・・3S(整理・整頓・清掃)が乱れたら、元のきれいな状態に戻すこと。
○清掃:隅や裏まで手を抜かず!
・・・ホウキとぞうきんをもって、掃き拭き、きれいにすること。
○躾:管理者の率先垂範で!
・・・妥協するな! あきらめるな! 「しつける」とは「しかる」こと
なぜ、正しい5S活動が必要かというと、それは、ムリ・ムラ・ムダのない働きやすい職場をつくるためです。
さて、ハードディスク用精密モーターで世界シェアの7割を握る日本電産は、本業の成功のみならず、M&Aを立て続けに成功させたことでビジネス界の注目を浴びています。1997年には日産からトーソクを買収し、1998年には富士通・興銀からコパル、コパル電子と買収しました。また、東芝の母体ともいうべき芝浦製作所のモーター部門を買収し、さらには安川電機の産業モーター部門も傘下に入れました。
いずれも、買収された会社は、それまでの長期低迷がうそのように、黒字化しています。会社を再建するにあたって、日本電産の永守 重信社長は、雇用を守り、社長以下役員も留任させています。再建の秘策は、
「二つしかあらへん。6S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ・作法)、職場をキレイにしなさい。もう一つは出勤率。休まんと会社に来てくれよ」だそうです。
特に6Sについては徹底されています。ただの整理整頓ではなく、社員駐車場の車も横一線にピタッと揃える,要求された書類は10秒以内に出すといったことを徹底して体に叩き込むのです。100点満点で60点になると収支がトントンになり、80点になると最高益を更新するのだそうです。掃除をすると利益が出るのは、意識が変わるからです。永守社長は、「能力の個人差は5倍、意識の差は100倍」と述べています。
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