十二月十二日のおまじない
皆さん、おはようございます。
12月12日は、天下の大泥棒、石川五右衛門が三条川原で処刑された日と伝えられおり、その日を紙に書いて逆さまに玄関に貼っておくと泥棒除けになると云われています。
文字通り、「十二月十二日」と書くのですが、それは、12才の女の子(数え年)が12月12日に「十二月十二日」と書くことになっています。
ところで、石川五右衛門は、死の間際に、
「石川や 浜の真砂は尽くるとも 世に盗人の種は尽きせじ」
という辞世の句を叫んだ言われています。「たとえ浜辺にある砂粒がすべて尽きたとしても、世の中にいる泥棒が尽きることはない」という意味だそうです。
アンビグラム
次の字は、アンビグラムといって、逆さまから読むと「挑戦」が「勝利」に読めるという字です。
「あかあさんありがとう」の文字が「いつまでもげんきでね」と読めるアンビグラムもあります。
反対から読むと・・・?
物事は、反対から見ると見えてくるものがあったり、反対側から考えると解決法が見つかったりするものです。
文章なんかでも反対から読むと、全く違った意味になる文章があります。
2020年の元日に、そごう・西武が、身長168cm、体重98kgの幕内最小の力士・炎鵬晃をモデルに起用した広告「わたしは、私。」を公開しました。
この広告に書いてある言葉を縦書きにしてみました。
右から読んだ時と、左から読んだ時と意味が全く違いますね。
たとえば、ある人と接していて、その人の言葉で腹を立てるようなことがあっても、別の視点でその人の行動を見てみると、「すごい人だなあ」と思うことだってあります。
「リスペクトアザーズ」という言葉がありますが、このリスペクトというのは、「re(再び)+ spect(見る)」ということですから、もう一度、別の観点で、反対から人を見れば、違ったいい面を発見出来るということでしょう。
他にも・・・
英語で書かれた文章にも、上から読んだ場合と、下から読んだ場合で、その意味が一変するものもあります。
心理学の世界でも・・・!
心理学で有名な「ルビンの盃」(ルビンの壺、ルビンの杯ともいわれる)のトリックアートも、物事を違う面からみると見えてくるものが違うという例です。
ルビンの盃では、白い部分に注目すると中央に盃(壺)が浮かび上がりますが、黒い部分に注目すると、左右から向かい合う2人の横顔が浮かび上がるでしょう。
プラス発想をしよう。
ところで皆さん、砂漠の真ん中に放り出されて、水筒に半分くらいの水しか残っていないとしたら、どう思うでしょうか?
実は、「もう半分しか水がない」と考えるか、「まだ半分残っている」と考えるかによって、生死が左右されるそうです。
「まだ半分水が残っているから、大丈夫、なんとか生きられる」と信じれば、生き抜く気力が沸き、乗り切ることが出来るのです。
窮地に陥った時に、このようなプラス発想をすることが大切ですね。
リフレーミング
最後に、カウンセリングの技法の1つである「リフレーミング」を紹介しましょう。
リフレーミングとは、「再度、枠づけをし直すこと」という意味で、困っている現象にもプラスの意味もあると捉えることで、心に少し余裕が生まれたり、物事の捉え方が変わったりします。
「ああ、疲れた」ではなくて、「よく頑張った」
「忙しい」ではなくて、「充実してる」
「最悪」ではなくて、「いい勉強になった」
「あきらめが悪い」ではなくて、「粘り強く一途で、チャレンジ精神に富む」
「おせっかい」ではなくて、「面倒見がよい」
「気が小さい」ではなくて、「用心深い」
「口が軽い」ではなくて、「率直で、うそがつけない」
「すぐ泣く子」ではなくて、「感受性豊か」
「だらしない」ではなくて、「こだわりのなく、大らか」
「根暗」ではなくて、「自分の心の世界を大切にしている、物静かで落ち着いている」
「目立ちたがり」ではなくて、「自己主張が出来て、自己表現が活発」
「目立たない」ではなくて、「素朴で、協調性がある」
実は、この「リフレーミング」、どこで使われているかご存じですか?
そう、小学校・中学校の学校の先生からもらう通知簿の所見です。
昔の先生は、通知簿の所見にありのままを書いていました。
私の小学校5年生の時の通知簿なんかには、
「友達とは仲良くしているが、先生にはよく口答えをし、ケンカをする子です。」
「掃除はよく怠けた。」
などと、ひどいことが書かれていました(事実ではありません!)
でも、今の通知簿には、悪いことは書かれていませんね。
「学校生活では、粘り強く一途でチャレンジ精神に富み、遊びにも時間を忘れて取り組んでいました。友人関係にはこだわりがなく、大らかで感受性も豊かです。うそがつけない、率直な性格の持ち主で、自己主張が出来、自己表現が活発です。また、級友に対して面倒見がよいので、多くの級友から注目されています。」
こんなことが書いてあったら、もしかしたら、実際は、
「学校生活では、あきらめが悪く、時間を守れずに遊んでいた。友人関係にだらしなく、すぐに泣く子である。口が軽く、単なる目立ちたがり屋さんだ。また、級友に対しておせっかいなので、多くの級友から嫌がられている。」
のかもしれません。
しかし、そんなことを気にする必要はありません。
円柱は側面から見ると長方形に見えますが、真上から見ると円に見えますよね。
物事はある面だけで眺めてはいけないのです。見方を変えれば違うように見えてきます。
人も同じで、ある面からしか見るのではなく、いろいろな角度から見れば、
100%いい人はいないのと同じで、100%悪い人もいないのです。
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