笑いがもたらす効能
皆さん、おはようございます。
先日、生まれたての赤ちゃんを抱っこさせてもらいました。(実は初孫です。)
私の抱き方が上手だったのか、にっこりと赤ちゃん(孫)が笑います。お母さん(嫁)が「この子ったら、初めて笑ったわ」なんて言っていましたが、まだ生後1週間ですから、本当に笑ったのではなくて、ひきつけか何かで、単に顔の表情が変わっただけのことなのでしょう。しかし、それでも、赤ちゃんの笑い顔というのは、周りの大人たちを、思わず優しい気持ちにさせる不思議な力を持っているものですね。
「笑う門には福来たる。」,「笑いは百薬の長」,「一笑一若」などと言われますが、大人にとっても、笑いがもたらす効能は誰でも経験的に感じているでしょう。
笑いは、人間や猿,チンパンジーなどの霊長類だけに見られる高度な意思表示であると言われています。霊長類は、他の哺乳類に比べて顔の表情筋が発達しており、表情の変化を見せて意思の伝達をしてきたのです。笑いのルーツは、猿が害のあるものを食べた時に、口から吐き出すために口角を引いて、歯をむき出すという一種の防御反応だという説もあります。
人間の笑いを分類すると、本能の笑いと社交上の笑いに分類されるそうです。
本能の笑いは、さらに、脳の視床下部にかかわる快楽の笑いと、大脳辺縁系にかかわる驚きや発見の笑いに分類されます。これら本能の笑いの方は、涙の分泌や呼吸の変化,血管の収縮や拡張などを引き起こします。
これは、副交感神経が優位に働くためで、体をリラックスさせ、緊張を緩和することが出来ます。涙が出るほど笑うと、体の力が抜けたようになったり、口元が緩んでよだれが出たり、中には、オシッコがもれる感覚をおぼえる人もあるでしょう。このようにして、本能の笑いは、ストレスを発散させるのにも効果があります。
一方、社交上の笑いの方は、現代人がもっともよく用いる笑いで、まさに「相手の顔色を伺う」「愛想笑いを浮かべる」というような笑いを駆使することで、コミュニケーションを円滑に進め、友好関係を結ぼうとするものですが、心の底からの笑いでないので、時にストレスを溜める原因にもなりかねません。
笑うから楽しい。
100mのスプリンターで、本当に強い選手は、走っている時に笑っているような顔をしています。陸上界のスーパースター、100m走世界記録保持者ウサイン・ボルト選手なんかも、走っている顔を見ると、笑顔です。笑顔の方が上体がリラックスして、足がよく回るのです。
ガン患者とヨーロッパ・アルプス登山に挑戦し、「生きがい療法」をすすめている伊丹 仁郎先生が、患者に吉本興業の漫才を見せて、3時間後にガンなどの腫瘍細胞を殺す働きを持つナチュラル・キラー細胞の活性度を調べた結果があります。笑った後の検査では、すべて正常値に向かっていたそうです。身体には自然調整機能がありますが、笑うことで誰でも同じようにその作用が働くことが証明されています。
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この大宇宙はすべて「気」の集まりから成り立っており、そのバランスが崩れた時に病気になるという説もありますが、笑うことでそれがよくなっていくのです。
反対に「一怒一老」と言われるように、人間、怒ると脳内にノルアドレナリンなどのホルモンが分泌され、体を老化させるそうです。
ストレス学説の権威ハンス・セリエは、無理してでも笑うことを勧めています。笑いは体のジョギングだと言う人もいます。よく笑う人は、ジョギングしたのと同じくらい肉体を使うのだそうです。女性が男性よりも長生きなのは、「女は男よりもよく笑うから」との意見もあります。
意識的に笑顔を作り、笑い合える環境を作りましょう。
ただ、一般的に笑いは「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」の5種類があると言われています。どんな笑いがいいかは、考えてみてください。
笑顔のコツは「口の形」
さて、「〇〇〇心と秋の空」と言われますが、季節の変わり目で、この時期、ホルモンバランスが崩れ、感情の安定しないことが誰にでもあることだそうです。
最近は、脳科学が発達し、この感情を左右しているのは、脳内の物質であることがわかってきました。
感情に伴う脳内物質について理解し、その対応を知れば、心の状態も安定するかもしれません(?)。
☆ 感謝、幸せを感じる時にでる脳内物質は?
→セロトニン
(増やすには・・・)バナナや牛乳を朝食にとる。リズム運動や日光浴をする。
☆ キレたり、怒ったりしている時に出ている脳内物質は?
→アドレナリン
(抑えるには・・・)白砂糖の食べすぎや睡眠不足に注意する。
☆ 悲しい時、不安な時、恐怖を感じる時に出ている脳内物質は?
→ノルアドレナリン
(抑えるには・・・)太陽の下でウォーキング チーズ、ナッツ類、豆乳をとる。
☆ ストレスを感じてイライラする時に出ている脳内物質は?
→グルタミン酸
(抑えるには・・・)玄米やチョコレートなどでGABAを摂取する。
☆ やる気が出たり、集中力がアップしたり、生産性が高い時は?
→ドーパミン(脳内麻薬)
(増やすには・・・)恋するのが1番♪ 適量のお酒、自分で自分をほめる。依存性の危険がある。
☆ 憧れを感じたり、愛を感じたりしている時に出ている脳内物質は?
→オキシトシン
(増やすには・・・)頭をなでてもらう。スキンケア・オイルマッサージ。ペット接触。
☆ 閃きを司る脳内物質は?
→アセチルコリン
(増やすには・・・)卵黄・大豆をとる。26分の昼寝、外出する。
☆ 休眠を司る脳内物質は?
→メラトニン
(増やすには・・・)日中にセロトニンを活性化させる。
☆ 恍惚を司る脳内物質は?
→エンドルフィン(脳内麻薬:モルヒネの6.5倍の鎮痛作用)
(増やすには・・・)辛いもの、脂っこいもの、チョコレートを食べる。
さて、脳のホルモンを変えるスイッチは、実は「顔」です。
では、どんな顔がいいのでしょうか?
もちろん、笑顔です。
そして、笑顔のコツは「口の形」です。
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斎藤 茂太氏が、精神科医の立場からこんなエッセイを残されています。
「悲しいから泣くのじゃなくて、泣くから悲しくなるという説もある。ニコニコすれば、自然に心の中も楽しくなる。」
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笑顔の心 十二か条
最後に、「笑顔の心 十二か条」を紹介します。
日々心掛けて口角をあげ、ほほ笑みをたたえていると、心も軽やかになり、精神衛生上、大変いいことだそうです。同じ一日を過ごすなら、笑顔でニコニコ過ごしましょう。「ほほ笑みは最高の化粧」なのです。
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