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3-5 児童生徒指導担当心得

タイトル 生徒指導担当
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児童生徒指導担当になったら・・・

「生徒指導担当です」と言うと、誰もが「大変ですねえ」と同情の声をかけてくれることが多いでしょう。

時に、生徒指導担当という仕事は、「面白くない!」「やってられない!」等と感じる時があるかもしれませんが、私が数多くの生徒指導担当の先生と一緒に仕事をしてきて感じていることは、たった一つ・・・

“「児童生徒指導担当」がその学校の雰囲気を作る”ということです。

児童生徒指導担当の先生が、いつも渋い顔をし、「うちの学校は大変だ」とか「しんどいよ」等と内外で言っている学校は、益々そのようになっていくように感じます。反対に、傍からみても大変な事件が起こっただろうに、児童生徒指導担当の先生が笑顔で明るく、「うちの先生らは、よく頑張っています」「いい学校ですよ!」と言っている学校は、次第によくなっているように感じます。

基本心得十か条

この学校を背負っているという気概,「自分の学校」だという愛情を持つことです。

基本的に、児童生徒指導担当は学年主任よりも立場が上になることが多いのですが、学年主任とよく連携を取り、サポートするとともにリードする姿勢の両面を持つことが必要です。

生徒指導の方法に「万能薬はない」ことを心得る。

昔やっていた方法が、今の時代、目の前の生徒に通じるわけではありません。学校課題,地域の実情,生徒の特質・実態,保護者の意向などを常に把握しておきたいものです。

やはり、その場その場で、報告・連絡・相談をしながら、事にあたっていくようにすべきでしょう。

常に「公平・誠実」であること。身辺をきれいにし、公私混同は避けること。いつも全体を眺め、鳥瞰図を見る視点で

一つの部活動や一つの学年だけに立場を置くことは避けたい。全体が見えなくなり、他から不平・不満が生まれる元になります。

全ての部活動に顔を出し、全ての学年・学級にかかわることが大切でしょう。

その意味で、部活動の主顧問や担任との兼務は、絶対に避けるべきだと、経験上からも強く思います。

ダーティな部分、影の部分を担当する係だと割り切ることも必要です。

当然、報告できないような情報を手に入れたり、内密にしたりという話もあるでしょう。しかし、「壁に耳あり、障子に目あり」の教訓を忘れないことです。

事務処理は、早く、正確に。

報告文書は期日に遅れないこと。早めに提出する習慣をつけたい。公文書,外部からの文書,校内の会議資料,部会資料,配布文書等もきちんとファイルしておく。

事故・事件の発生を「予測」し、いかに対応するかという「心構え」を持っておく。

事件は繰り返されるというので、前年度の同じ時期の記録を知っておくことも大切です。

発生した場合はその内容は勿論、指示・対応等についても「記録」しておくこと。

「法的な根拠」を知っておくこと。

常識や慣例で発言せず、法律・規則・条例を踏まえて行うことが大切です。

生徒指導担当者の言葉の重みを理解しなければなりません。

校内外をよく巡回・巡視すること。

校内巡視で、授業の様子や生徒の動き,施設・設備の異常・破損などを確認するとともに、校外巡視に定期的に行う。校舎、校地内の整理整頓、自分の管理責任となっている箇所の清掃や点検をしっかりさせる。

「箒」と「塵取り」を持って歩く姿こそ、校内の児童生徒指導担当の姿だと思います。

不登校生徒への対応を大切にする。

青少年期の有り余るエネルギーを、誤ったプラスの方向に働かせる子が非行少年(肉食系)なら、エネルギーをマイナスの方向に働かせる子が不登校になる傾向にある(草食系)。いずれも、問題の根は同じ。非行傾向の子の対応は、実は、不登校傾向のある子の対応から学ぶことも多いものです。

対校長心得

・連携を密にして、一心同体の姿勢を貫く。

・校務の最終責任者は校長であることを忘れない。

・校長の意図、意向を正確に読みとり、できれば先取りの形でその実現に努める。

・自分の考え方と異なっても、明白な間違いでない限り校長に従う。

・意見具申は積極的に行う。但し、固執しない。

・教職員・保護者等に対して校長批判は絶対にしない。

・校内の職員、生徒の主要な動きはすべて報告する。

・以上のいずれも、必ず、教頭を通して(あるいは報告して)行う。

教頭との関係をうまくつくらないと、生徒指導担当の仕事は回らない。

対教員心得

・「人間的にはあたたかく、仕事にはきびしく」が基本である。

・公平で、毅然たる態度を保つ。

・言うべきことは勇気を持って言う。但し、タイミング、言葉遣い、場所柄に配慮する。

・注意・叱責をするときは、人前を避け、呼び寄せるか、別室で行う。(どんな人間にも、プライドがある。)

・生徒の動向や主要な校務の処理状況は必ず報告させる。(報告・連絡・相談が鉄則)

・重要な報告または報告者の功績に帰せられる事項については、校長室へ同行し、本人から校長へ報告させる。

・返答・回答を求められたときは、(簡易なことを除き)可能な限り即答を避け、問題点、疑問点の指摘にとどめ、考える時間を確保する。

対PTA心得

・PTA(特に役員)は、学校の応援団と心得、常に良好な関係を保つ。特にPTA会長、副会長などとは、親しく話が出きるような関係作りに努める。(地域の活動をされている有力者との繋がりも大切です。)

・地域の実態やPTA会長の考え方等も把握して、PTA活動の工夫をする。

・PTA事業(総会、役員改選、研修会、懇談会、学校行事への協力)の実施に当たっては、周到な準備をし、なおかつ役員には事前によく理解してもらうよう相談・報告する。

・役員会等には必ずしっかりとした資料を準備する。(開催要項、議題、説明資料)

その他

・児童生徒指導担当は、対外的な窓口となる。

・電話は積極的にとる。

・対外的なトラブルの責任者は教頭にある。報道機関、地域関係機関、保護者などの対応は、独断では決して行わないようにする。

・生徒の集会には可能な限り出席するとともに、PTAの総会・集会などにも出席する。

・地域との連携・・・地域のイベントには、可能な限り、顔を出す。

最後に

生徒指導担当の役割、業務は多様・多岐に渡って、地域・保護者との連携、教員や生徒の指導も含めて極めて激務であるので、心身の健康の保持には十分に注意し、趣味、旅行などの「息抜き」できる場を持つことも重要です。「休むことも仕事のひとつ」と割り切ることも必要です。

最初に述べたように、児童生徒指導担当がその学校の雰囲気を作るのです

こんなにも、人(生徒、保護者、地域、先生)や学校に影響を与える「幸せな仕事」は、数少ないのではないでしょうか。

タイトル 勉強のゲーム化
勉強のゲーム化 「ゲーミフィケーション」を学ぼう! 遊ぶように働くようになれます!!11月は「ゆとりの創造月間」です。安岡正篤氏が「忙中有閑」、渡辺和子さんは「心の中に他人の気持ちを受け入れるゆとりを持ちましょう」、孫子は「善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり」という言葉を残しています。野球の世界では「下手な選手ほど、ファインプレーをする」のです。 嫌な「勉強」をゲームのように楽しんでやるということを覚えると、将来、「仕事」においても、ゲームのように熱中して楽しんで出来るかもしれません。私は、これまで、「ゆとりある公私混合」「遊ぶように傍楽(はたらく)」という話をしてきました。 「勉強」をゲーム化する際の10のルールを教えます。...