皆さん、おはようございます。
職場で管理職の立場になるだけでなく、主任やリーダーになるということは、部下ができるということです。それまでの立場とは違います。率先垂範するのはもちろんのこと、部下を指導することが必要になってきます。
あなたはどんなリーダーになるべきでしょうか?
リーダーには、様々なタイプがあっていいと思います。理想のリーダーというのも、その職場や構成メンバーによっても変わって当然です。
しかし、どんなリーダーであっても、部下の指導において心掛けておかなければならないことがあります。
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部下に対して、常に言い聞かせておくこと
アメリカ啓蒙家、ジョセフ・マーフィーは、
「失敗したことを喜びなさい」
と述べています。
なぜなら、
「失敗がいくつも見つかったら成功は近いと思いなさい。失敗は成功にいたる方法論の間違いを告げるメッセージ」だからです。
失敗は成功の第一歩であり、これで成功へ一歩近づいたと思える人は必ず成功するのだと言っています。
仕事の失敗について、著名人の言葉をいくつか紹介しましょう。
◆アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルト
「ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ。」
The only man who never makes mistakes is the man who never does anything.
◆東京エレクトロン株式会社代表取締役河合 利樹社長
「成功の反対は何もしないこと。人間は失敗をすることで、そこに新しい気づきを得、失敗を糧にさらに上を目指していくことができる。」
◆カナダの女優・プロデューサーで、サイレント映画時代の大スターだったメアリー・ピックフォード
「失敗とは転ぶことではなく、そのまま起き上がらないことです。」
◆ドイツの理論物理学者アルバート・アインシュタイン
「一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である。」
Anyone who has never made a mistake has never tried anything new.
◆オーストリア心理学者アルフレッド・アドラー
「仕事で失敗しませんでした。働かなかったからです」
「人間関係で失敗しませんでした。人の話に入らなかったからです。」
彼の人生は完全で、そして最悪だったという例をあげ、 「人は失敗を通じてしか学ばない。失敗を経験させ、自ら「変わろう」と決断するのを見守るのだ。」
部下に対しては、失敗を恐れず、「やりたいことをどんどんやれ!」「責任は私がとるから」と言い続けておくことが大切だと思います。
野球のピッチャーに、「コントロールを意識して、打たれにくいところに投げろ。」というより、「キャッチャーミットをめがけて思い切って投げろ。」と言った方が、いい球を投げやすいのと同じです。
部下には、「失敗は成功のもと」ということを常に言い聞かせておきましょう。
部下がミスをしたら・・・
しかし、そうは言っても、仕事のミスは必ずあります。ミスは自ら報告させるのがベストです。一番よくないのは、ミスを隠し、あとで発覚することでしょう。
仕事のミスに気付き、ミスだったと認識しておけば、最早、叱る必要はありません。ただ、ミスだと認めていなければ、きちんと叱ることが大切です。しかし、その場合に最も注意しなければならないことは、人格を否定するような言い方で叱ることです。
参考に、『3分間叱責法』というのを紹介しましょう。
❶短時間で
❷50センチ~1メートル離れて
❸呼び捨てでなく、「山田君(さん)」「あなたは」などを使う。
❹自信を持って、明確な言葉で、冷静に。
❺アサーティブ(さわやかな主張として)に
❻「友だちに嫌われたら、私は心配だ」など、「私」が主語になるように。
❼逃げ場を用意し、プライドを傷つけない。
➑内面的動きを把握してアフターケア
ポイントは、攻撃的ではなく、アサーティブ(さわやかな主張として)に叱ることです。
経団連会長で国鉄の民営化に尽力した土光敏夫氏は、
「信頼される人というのは、相手の立場になって考える人、約束を守る人、言うことと行うことを一致させる人、結果をこまめに連絡する人、そして、相手のミスを積極的にカバーする人だ」と述べています。
部下が仕事でミスをしたら、きちんと叱らないといけません。しかし、人格の否定はしないことが重要なのです。
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部下に対して、時にちくりと訴えておくこと
プロ野球選手で監督だった王 貞治さんがこんな話をしています。
「人間だからミスをするもんだよ」という人がいますが、そう思ってやる人は必ずミスをします。百回やっても、千回やっても、『絶対、俺はちゃんとできる。』という強い気持ちを持って臨んで、初めて『プロ』と言えるんです。」
「基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ。プロは自分のことを、人間だなんて思っちゃいけないんです。百回やっても、千回やっても絶対俺はちゃんとできる、という強い気持ちを持って臨んで、初めて『プロ』と言えるんです。」
「人間ならミスをするというのであれば、プロは人間であってはいけない。」
部下に対して、いつも言い聞かせる必要はありませんが、時にちくりと、「プロはミスしない」ということを訴えておきましょう。
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叱らない指導
オーストリア心理学者、アルフレッド・アドラーは、
「叱ってはいけない、ほめてもいけない」と述べ、
「叱ると一時的には効果がある。しかし、本質的な解決にはならない。むしろ、相手は活力を奪われ、ますます言うことを聞かなくなるだろう」と言っています。
管理職というのは部下を叱るために存在するのではありません。
リーダーとしてチームをまとめ、効率よく、充実した仕事をすることが目的なのですから、「叱って管理する」必要はないのです。
部下がミスをしたら叱らなければなりません。しかし、そもそも、「部下を叱るから、部下はミスをする」のです。
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「感謝の心には奇跡が宿る」
部下を持ったら、心掛けておかなければならないことを4つあげました。
1.「失敗は成功のもと」ということを常に言い聞かせておく。
2.部下がミスをしたら、きちんと叱る。しかし、人格の否定はしない。
3.時に「プロはミスしない」ということを訴えておく。
4.そもそも、「叱るからミスをする」のだ。
これらの心得は、職場だけでなく、学校やクラブ活動の場で後輩ができた先輩の心得にも共通することです。
アメリカ哲学者・教育者、R.W.トライン(ラルフ・ウォルドー・トライン)が、「感謝の心には奇跡が宿る」という言葉を残しています。
部下にも感謝の心をもって接することが大切です。
最後に、部下や後輩に感謝の心を持つための「呪文」を教えましょう。
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嬉しい! 楽しい! 幸せ! 大好き! 愛してる! ありがとう! ツイてる!
ツイてる、ツイてる、私はツイてる。いつもニコニコ、私は元気。
ありがとう、ありがとう、ありがとうございま~す。
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ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます。
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