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人生観 PR

バク転の話(四話)

タイトル バク転
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バク転で人生観が変わる!?

いきなり唐突ですが、皆さんの中にバク転ができる人はいますか?

バク転とは、正式名称「後方倒立回転跳び」。腕の振りと地面の蹴りで、後方に勢いよく跳び、ブリッジから身体の反りと手による地面の突き放しを利用して回転する運動です。

大人になってからバク転を覚えようとすると大変苦労しますが、実は幼少期に覚えると、さほど難しい技ではないのです。これに対して前方に行う「前方倒立回転跳び(前方転回)」の方がはるかに難しい技です。

バク転ができるようになると、大袈裟な言い方ですが、世界観が変わると私は思っています。

元オリンピック体操選手で、現在、全国5か所で「池谷幸雄体操倶楽部」を開催している池谷 幸雄氏は、「運動がまったくできない大人が、バク転ができるようになるには、どれくらいかかるのでしょうか?」という問いに対して、

「バク転は簡単なことではありません。」

「土日の2日間だけでは無理で、早寝早起き、バランスの良い食事、体重の管理、など普段の生活を整えることからはじまり、平日は柔軟と筋トレに加えて、器具ナシでできる基礎練習をしっかりこなすことを休みなく毎日やれば、1年後にはバク転らしきことができるようになります。」

と答えています。

ただ、

「バク転ができるかどうかは、実はあまり重要ではない。バク転の練習をすることによって、生活が変わり、体が変わり、気持ちが変わる。バク転という目標に向かって努力することが生活のすべてに影響して、プラスαの“良いこと”がたくさんついてくる。きっと、人生観が変わります。

と述べておられます。

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バク転に関して、4つのお話をしましょう。

その① 「バックが苦手」?

私は幼い頃から運動が得意で、たいがいのスポーツには取り組んできました。器械体操も好きで、倒立や前方宙返りはいうに及ばず、中学生の頃には鉄棒の車輪もやっていましたが、バク転だけができませんでした。(水泳もバック(背泳)だけが苦手です。)

大学時代、体育の授業で器械体操があり、バク転に取り組みましたが、覚えるのに大変時間がかかりました。また、練習中、補助をしてもらっていた女子学生の鼻に手が当たり、鼻骨骨折をさせてしまいました。(責任をとって彼女を嫁にもらわないといけないかと思ったくらい、反省しました。)

しかし、一度覚えてみると、バク転は意外に簡単な技でした。それ以降、教師になってからも、生徒によく見本を見せたりしていました。バク転はきちんとステップを踏んでやると、前方転回よりも安全で簡単なのです。ただ、大学生になってから覚えるには、「適時期」を逃していますので、苦労したのだと思います。

ところが、ある日、生徒に見本を見せようと、バク転の連続技を披露していると、途中でシューズが脱げてしまい、ストップしようと思ったにも間に合わず、頭から床に落ちてしまいました。一瞬、目がくらみ、首が「ボキッ」と音をたてました。「首が折れたのでは?」と思ったくらいでした。

ちょうど、その頃、星野 富弘さんの話を聞きました。群馬大学教育学部体育科を卒業し、中学校の体育教師になられましたが、器械体操のクラブ活動中、バク転の模範演技をして頸髄を損傷され、手足の自由を失ったにもかかわらず、その後、口に筆をくわえて文や絵を書き、詩集を出版されていたのです。

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私はそれ以来、バク転を披露することだけはやめました。

その② バク転の補助

ある中学校に赴任し、3年生の授業で「バク転は比較的簡単な技で、若いうちに覚える方がいい」という話をすると、学校で一番の番長的存在だったM君が、私にバク転を教えてくれと言ってきました。

理由を聞くと、「1週間後に修学旅行があるので、夜のスタンツでみんなの前でバク転をし、ええかっこをしたい」と言うのです。

「よし、わかった。明日から朝練の始まる前の30分間だけ、特別にレッスンを行うから、来るように」と指示しました。

M君は、いつもは8時30分の登校時刻にも間に合わずに来るので、きっと来ないだろうと思っていたのですが、何と、次の日、朝7時から登校して待っているではありませんか!

それから3日間、朝7時から7時30分までの30分間、グランドの一番目立つ場所で、バク転の練習をしました。

M君は運動能力が高く、3日目にはほとんど完璧にできるようになっていました。そこで、「修学旅行、頑張っておいで」と言って、レッスンを終えました。

ところが、修学旅行から帰ってきたM君に声をかけると、浮かぬ顔をしています。「どうした?」と聞くと、「先生の補助がなかったので、できなかった」というのです。

M君は、実際、補助といっても、おしりを叩いて合図するだけの状態でバク転ができるようになっていたのですが、いざ、一人でやろうとしたら、できなかったのだそうです。きっと、皆の前でも恥をかいたのだろうなと思い、その後、学年集会で皆の前で、私の補助のもと、たった3日間で覚えたバク転を披露させました。皆からの拍手で嬉しそうな顔をしていたM君の顔が今も思い出されます。

その③ 条件反射

私には子どもが3人います。最初の子どもがちょうど1歳になろうとした頃、「2本足で歩くより先に倒立ができる」という話を聞きました。絶対ウソだろうと思っていましたが、四つ足歩行をしている子どもの足を持つと、ちょうど手押し車のようなかたちになり、その足を更にもちあげると、なんと簡単に倒立ができたのです。1歳の赤ちゃんは頭の方が重たいので、倒立の方が安定するのです。

そうして、3人の子どもたちには、歩くよりも先に倒立を覚えさせ、幼い頃から器械運動をよくさせていました。小学生に入る頃には、全員、バク転ができるようになっていました。ただ、バク転は、ケガを伴うことがあるので、必ず、私の見ている前でするように約束をさせていました。おしりを叩いて、少しだけ補助をしてやるようにしていたのです。

さて、3人目の長女は、中学3年生の時、柔道をしていました。身体が大きく、身長170cm、体重70kgほど(←内緒)で、県大会に重量級(!)で出場しました。試合当日、会場で見かけると、ウォーミングアップもせずにぶらぶらしています。そこで、「アップはしたのか?」と近くに行って話かけると、「してるわ!」と反抗的な態度で言い返してきます。ちょうど、反抗期まっさかりでした。「ほんまかいな?」と言い、おしりをポンと叩くと、なんとその場で、パッとバク転をしたのです。

周りにいた選手たちもビックリしていました。あの巨漢が、いとも簡単にバク転をしたのですから…。本人もその場でしようと思ってやったのはなく、私におしりを叩かれると反射的にしてしまったようです。幼い頃に覚えたことは、忘れないものだなあと感慨深く、私は目を細めて娘の成長を眺めていました。

その④ バク転を覚えて全国大会へ!

私は28年間、中学校の部活動でバレーボールの指導をしていました。

最初は、なかなか強いチームを作ることができなかったのですが、東京のある女子中学校のバレーボールチームが体育館もない学校なのに、全国2位になったという話を聞いて、その練習方法を伺いました。すると、週に3回ほど、マット運動をさせているというのです。実際に練習を見せてもらうと、選手の殆どがバク転をいとも簡単にしているのです。

ふと、ある光景を思い出しました。それは、ミュンヘンオリンピックで金メダルととった男子バレーボールチームの練習風景です。斎藤コーチが紐をつけたボールを回し、190cmもある大男たちがその紐をバク転をしながら跳んでいたのです。

私は、「ボールを触るだけが練習じゃない」ということを悟り、その後、練習に体づくりを兼ねてマット運動を積極的に取り入れることにしました。

すると、中学生たちは瞬く間にバレーボールの技術も高くなり、あっという間に、全国大会にまで出場させることができたのです。選手たちは、全員、バク転ができるようになっていました。

バク転に必要なのはたったこれだけ!!

TOKYOバク転パーソナル教室というところが、バク転に必要なことを4つあげています。

①自力で前転

②25㎝以上の垂直跳び

③10秒以上の壁倒立

④腕を上げて体を反らす

TOKYOバク転パーソナル教室HP

     ⇩

https://bakutenpersonal-tokyo.com/#
タイトル ああ、バレーオール
あぁ~、バレーボール! <こぼれ話>バレーボールの楽しみ方は、年々益々、多様化し発展する傾向にあります。バレーボールは大衆化のすすんだスポーツのひとつで、将来も継承・発展する可能性のある運動文化だといえます。 ビーチバレーの面白さ、阪神・淡路大震災時に避難所で行われた住民の自治組織対抗バレーボール大会について、学校でなぜバレーボールを学ぶのか?・バレーボールは何人でやればいいか?・ネットの高さはどれくらいに設定すべきか?・バレーボールのゲームを楽しめるための技術レベルは?・バレーボール学習開始の適時期は?・バレーボールではどんなボールを使うべきか?・ラリーポイント制になったのはなぜかといった疑問、ミュンヘンオリンピックで男子バレーボールが金メダルをとった時の裏話、バレーボールに学ぶ「人生の厳しさ」等について、バレーボール雑誌の寄稿文「あぁ~、バレーボール!<こぼれ話>の原稿を提示します。...

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ぜひ、参考にし、安全にバク転にトライしてほしいと思います。

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