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力を合わせて……1+1=? 組体操・マスゲームから学べ!

タイトル 力を合わせて……1+1=?
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オリンピアンと動物、どちらが強い?

皆さん、おはようございます。

今回は、「1+1」の話です。

まず、生身の人間と動物が戦うとどちらが強いでしょうか。

東京オリンピック空手男子形の金メダリストは、喜友名 諒選手でしたね。

イランの重量挙げのホセイン・レザザデ選手は、2004年に行われたアテネオリンピックのジャークで263kgも持ち上げました。これが17年間も破られていない世界最高記録です。

しかし、生身の人間は、動物のようなするどい牙や角、または爪を持っていませんから、実は生身の人間はとても弱いのです。

人間と動物が競争したら?

走らせてみても、100mの世界最高記録保持者ウサイン・ボルト選手の9秒58という記録は、時速に直すと37.5kmですから、100mを3秒2、時速112kmを出すチーターや100mを5秒0、時速72kmを出す競走馬にはとても勝てません。また、ワニでも、100mを9秒0、時速40kmを出せるそうですから、いかにボルト選手でも逃げ切ることは出来ないのです。

さらに、こんな計算をして比較してみましよう。

ある中学校の体育の授業で体力テストをしたところ、一番速かったのは、2年生の男子生徒M君の50m走、6秒8でした。これを時速に直すと26.4kmになります。しかし、これは、カバの50mを3秒6、時速50km、アフリカゾウの50mを4秒5、時速40km、そしてガラガラヘビの50mを6秒2、時速29kmと比較しても遅いという結果になります。

人間と動物の力勝負?

また、握力を見てみると、成人男性が45~50kg、成人女性が25~30kgが平均値で、リンゴを握り潰すのに大体70kg以上が必要と言われていますが、大人のゴリラは身長180㎝、体重が150kgの関取のような体で、握力はなんと600kgもあるそうです。人間が握られただけで骨が砕けてしまうでしょう。

動物の中で最強と言われるアフリカゾウは、体長7.5m、体重7トン、肩高4.0mにも成長します。

人間がマンモスを倒したわけ

しかし、私たちの祖先は、それ以上に強くて大きなマンモスを倒してきたのです。それはどうしてでしょうか? もちろん、知恵をもち、道具を使ったということもあるでしょうが、原始時代、鋭い牙も爪も持たない人類が巨大なマンモスや猛獣を倒して生き残った要因は、力を合わせて集団で戦うことが出来たからです。集団の力を使う能力に優れていたからなのです。

力を合わせると、1+1は2ではなく、それ以上の力となります。

冬を越すために南に向かう雁という鳥は、V字型編隊を組んで飛びます。編隊を組んで飛ぶと、1羽で飛ぶよりも、7割も遠くまで飛べるからだそうです。

マスゲームから学ぶこと

さて、最近、組体操の制限やコロナの影響もあり、マスゲームをやる学校が随分と少なくなってきましたが、今も体育大会で、走競技だけでなく、マスゲームを行っているところがあります。本当に素晴らしいことだと思います。

ところで、グランドでたった一人、マスゲームをしていたら、周りで見ている人は何と思うでしょうか?

ちょっと想像してみてください。

少し、滑稽でしょうね。

しかし、たくさんの人が一斉にやると、美しい演技に感じられます。ただ、その中のたった1人でも、だらしない行動やおかしな格好をしていたら、そのマスゲームは美しく感じられません。

学校というところは、1人で勉強する場所ではありません。集団で学ぶということに意義があるのです。

マスゲームというのは、「身体運動のコーラス」で、観衆を相手にする身体活動であり、

日常生活「ケ」に対して近代的な「ハレ」の行事です。個人のわがまま、勝手、きままは許されません。マスゲームを通して、よい集団を作り、自立心を育くんでほしいと願っています。

ピンチはチャンスなり

ところで、「ピンチはチャンスなり」と言われますが、私たち人間はピンチになると、手に汗をかきますね。これはいつ頃からそんなふうになったのかというと、やはり、原始時代にまで遡るのだそうです。

その時代、鋭い牙や爪を持っていない人間は、野や山で恐ろしい獣に出会った時、武器がなければ、逃げることしか出来ませんでした。では、どこに逃げたのでしょうか?

そうです。人間は木に登ったのです。その際、手に唾をかけて滑らないようにしていました。今でも、何か力仕事をしようとする時に、手に唾をかける人がいますが、原始時代の人間たちも、ピンチの度に手に唾をかけていたのです。

そのうち、ピンチという緊張状態を何度か経験することによって、自然に手のひらから汗が出てくるようになりました。昔から、「火事場の馬鹿力」とか、「必要は発明の母」と言われますが、ピンチになると、自分では気づかなかった思わぬ力、いわゆる「潜在能力」が開花されるのです。

人間、逆境にある時は苦しい思いをしますが、それは、むしろ、潜在能力発揮の絶好のチャンスでもあるのです。どうか、「本気」を出して、マスゲームを成功させてほしいと思います。

日本体育大学集団行動

最後に日本体育大学の集団行動をみてもらいましょう。

日本体育大学は「エッサッサ」という応援で有名ですが、歩くだけの集団行動のビデオをみてください。

動画はこちら

   ⇩

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