『教えることが好き!』なんだなあ」といえる教師を目指して・・・
- 本気になっているか?
- 若い教師が読むべき本24選
- 授業の腕をあげる法則 向山洋一
- 20代でプロの教師になれる 大前暁政
- 授業で鍛える 野口芳宏
- いま、ここで輝く。~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室 太田敏正
- 新卒3年目からグイッと飛躍したい! 教師のための心得 土屋昌弘
- 教え上手 自ら伸びる人を育てる 有田和正
- 教えるということ 大村はま
- クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ 岩瀬直樹
- 「けテぶれ」宿題革命! 葛原祥太
- 教師のいらない授業の作り方 若松俊介
- はじめに子どもありき 平野朝久
- プロ教師の道: 豊かな管理教育をつくるために 河上亮一
- 学習指導の「足並みバイアス」を乗り越える 渡辺道治
- 学び合う教室: 教師としての学習者、プロデュ-サ-としての教師の学習臨床学的分析 西川純
- 教師のリアル・グラフィティ 齋藤孝
- 風姿花伝 世阿弥
- 教師のための「話す力」トレーニング 永田浩司
- ファシリテーション・グラフィック 伊藤伸
- 学びをデザインする力 熊谷賢一
- 生徒が主体的に動き出す教室づくり 前田和彦
- 心を育てる言葉の力 諸富祥彦
- 13歳のハローワーク 村上龍
- 嫌われる勇気 岸見一郎・古賀史健
- 「皆さん、おはようございます」授業では教えない〝生き方〟教育: スライドで語る全校朝礼のお話 長井 功
- ♪「四六時中も読めると言って」
- まとめ
本気になっているか?
皆さん、おはようございます。
東洋思想家で、「昭和の時代の宰相の知恵袋」と言われた安岡 正篤氏が、こんなこと述べています。
「老いて朽ちるのは当たり前だが、恥ずべきは若朽(じゃっきゅう)である。
若朽を防ぐにはどうするかというと、できるだけ心を働かせ、有益な交わりやよい友を持つことと本を読むことだ。
本を読まないというのは非常に早く老衰する。豊かな人間的な書を読むということは老いない秘訣である。」
作家の国木田 独歩は、
「読書を廃す、これ自殺なり」
と述べていますが、教師も本を読まなくなったら、もはや成長はありません。
多忙な教師に「本を読もう」と呼びかけるのは、酷な話だという人もいますが、本を読むすきま時間など、その気になれば、ひねり出すのは簡単なことです。要は、本を読むかどうか、本気になっているかどうかということではないでしょうか。
前出の安岡 正篤氏がよくされていた話があります。
「戦場で第一線から遠ざかった場所では、人はつまらない雑誌か小説を読んでいるが、だんだん戦場に近づいてくると、そういう本はバカらしくて読めなくなる。真剣に精神的な書物を読むようになる。本当に生命に響くものを求めるようになる。」
つまり、人間は真剣になると、くだらないもの、浅はかなものは嫌になるのです。本当に、命のこもった尊い本でなければ、身にこたえないのです。
若い教師が読むべき本24選
授業の腕をあげる法則 向山洋一
「教育技術法則化運動」で一世代を風靡した向山洋一氏が、「プロ教師」への道を示し、授業を楽しくする教育書です。教育技術の基礎・基本・法則化運動を展開するバイブル的な著書です。
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【中古】 授業の腕をあげる法則 教育新書1/向山洋一(著者) 価格:484円 |
20代でプロの教師になれる 大前暁政
教師として生き抜くには、20代で教師としての力量を身につけることが必須です。。プロ教師を目指す若い先生の必携書でしょう。
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価格:1429円 |
授業で鍛える 野口芳宏
学校生活の中核は子どもたちであり、教師の最大の仕事は「授業」です。授業で不易の学力を身につけさせるために、発表も仕方、聞き方、音読、読解、文章表現などのノウハウを実践的・具体的に解説した本です。「知的活力」を伸ばす鍛え方を述べた名著で復刻版も出ています。。
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価格:2156円 |
いま、ここで輝く。~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室 太田敏正
教育とは、「何を教えるか」より、「誰に教わるか」が大事です。これまでの古い教育というレールから、新しい教育が向かうべきレールを指し示す、カリスマ数学教師の書いた本です。
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いま、ここで輝く。 超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室 [ おおたとしまさ ] 価格:1540円 |
新卒3年目からグイッと飛躍したい! 教師のための心得 土屋昌弘
教師3年目を過ぎると、それなりに学級を安定させられ、授業が流れ、誰からも文句を言われないようになるでしょう。しかし、そこそこやれている―そんなクラスで子どもが本当にイキイキと取り組み、力をつけることができるでしょうか。現状に満足せず、自らを高める努力をした先に、教師という仕事の本当の楽しさが待っています。次なる目標を自分で見つけ、定め、努力をするためのノウハウをまとめています。
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【中古】 新卒3年目からグイッと飛躍したい!教師のための心得 教員3年目の教科書/土居正博(著者) 価格:1391円 |
教え上手 自ら伸びる人を育てる 有田和正
教え方の本質は「いかに教えないか」にあります。50年近く教育の第一線で活躍し、「追及の鬼」を育てる指導で名をはせた教育界のカリスマが大人が知っておくべき「教え方のエッセンス」を述べています。
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価格:1650円 |
教えるということ 大村はま
戦後、焼け野原の中学校で勉強嫌いの子どもたちと体当たりで「教える」ことの原点を悟ったエピソードを、戦後の国語教育の基礎を築き、国語学者としても活躍した大村はま氏が語っています。
「仏様の指のような存在の教師でありたい。 子どもたちが生きていく力,生きぬく力をつけ,自信に満ちて,勇ましく次の時代を背負って行ってくれたら,教師の仕事の成果はそこにある。」 と書かれています。
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価格:880円 |
クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ 岩瀬直樹
4月に偶然集まった子どもたちが、翌年の3月には「ぼくら先生なしでも大丈夫だよ」と話すほどに成長していくために、教室リフォームプロジェクト、お掃除プロ制度、Sケンあそびなど、シンプルな仕掛けと人間関係のつくり方がわかりやすく書かれています。従来のクラス運営や学習指導に行き詰まりを感じている先生、子どもとの関係に悩みをかかえる親に必読の書です。
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クラスづくりの極意 「最高のチーム」になる! [ 岩瀬直樹 ] 価格:1980円 |
「けテぶれ」宿題革命! 葛原祥太
自立した学習者を育てるために、すべての子どもに一律の宿題をやめて、子ども自身が自分の学びのPDCAを回し、学び方を学んでいく「けテぶれ学習法」を提唱しています。必要なのはノートだけ。子ども自身が学びたいことを学んでいいと、子どもに学びの主導権をにぎってもらうことです。
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価格:1980円 |
教師のいらない授業の作り方 若松俊介
自らの力で深く学び続けられる子どもを育てるために、学級経営、話し合い、ファシリテーション、ICT活用など7つの視点から、「教師のいらない授業」へとシフトしていく過程を3つのステップと授業事例で解説しています。
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価格:1980円 |
はじめに子どもありき 平野朝久
「授業というのは、この私が目の前の子どもとともに創っていくものである」という平野氏の子ども観・授業観をまとめた本です。子どもを「能動的学習者」と信じ、授業をつくる教師たちの9つの実践から「教育の根底にあるもの」を考えます。
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価格:1760円 |
プロ教師の道: 豊かな管理教育をつくるために 河上亮一
教育とは具体アクションです。職員室で権力を握り、生徒を管理・掌握し、学校を動かす「プロ教師」になるための実践の奥義がこめられています。 「ザ・中学教師」や「学校崩壊」の著書で有名な河上氏の本です。
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価格:686円 |
学習指導の「足並みバイアス」を乗り越える 渡辺道治
業務過多の教育現場で、コロナ禍以降学習指導をどう変えていかなければならないか。「こうでなければならない」という”足並みバイアス”から脱却した、学習指導のスリム化・合理化をすすめた本です。
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【中古】 学習指導の「足並みバイアス」を乗り越える/渡辺道治(著者),フォレスタネット(編者) 価格:1754円 |
学び合う教室: 教師としての学習者、プロデュ-サ-としての教師の学習臨床学的分析 西川純
「教師は専門能力をもつのだから教えるのがうまいはずだ」という常識に疑問を呈し、「子どもたちが一番優秀な教師である」と考え、特別な指導なしで、子どもたちの間で学び合うクラスづくりを目指す本です。クラス運営や授業のアイデアが豊富で、学び合いを通じて生徒同士が協力しながら学ぶ教育スタイルを提案しています。
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【中古】学び合う教室 教師としての学習者、プロデュ-サ-としての教師の学 /東洋館出版社/西川純(単行本) 価格:956円 |
教師のリアル・グラフィティ 齋藤孝
教師という仕事の魅力と現実をリアルに描いた身体論に基づく、齋藤 孝氏のエッセイです。若手教師が直面する課題に共感し、ヒントが得られる一冊でしょう。
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【中古】 教師=身体という技術 構え・感知力・技化 / 齋藤 孝 / 世織書房 [ペーパーバック]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】 価格:30514円 |
風姿花伝 世阿弥
能の大成者、世阿弥が約20年の歳月をかけて著した、至高の芸術論にして人生論です。日本の古典ですが、教育や指導における「教える側の心構え」を学ぶのに役立ちます。
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価格:1430円 |
教師のための「話す力」トレーニング 永田浩司
生徒や保護者にわかりやすく伝えるための話し方やプレゼンの技術が学べます。
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人生が変わるインプラント [単行本(ソフトカバー)] 永田浩司 価格:1191円 |
ファシリテーション・グラフィック 伊藤伸
クラスの議論を活発にし、生徒の意見を引き出すための技術を解説しています。
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ファシリテーション・グラフィック 議論を「見える化」する技法 価格:2420円 |
学びをデザインする力 熊谷賢一
授業の設計やカリキュラム開発の基礎を学ぶためのガイドと言えるような本です。
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情報活用型プロジェクト学習ガイドブック 探究する学びをデザインする! 教科の「プチPBL」で探究する力を育てよう/稲垣忠【1000円以上送料無料】 価格:2376円 |
生徒が主体的に動き出す教室づくり 前田和彦
生徒が自発的に学ぶ姿勢を引き出す教室づくりの具体的な方法を紹介しています。
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【中古】授業の「つかみ」は最初の5分 英語教師編 /燃焼社/前田和彦(1963-)(単行本) 価格:960円 |
心を育てる言葉の力 諸富祥彦
教師として、生徒に心に響く言葉を届けるためのヒントが詰まった一冊です。
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価格:990円 |
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教師の悩み (ワニブックスPLUS新書) [ 諸富 祥彦 ] 価格:935円 |
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価格:990円 |
13歳のハローワーク 村上龍
若者のキャリア教育に役立つ内容で、生徒に将来の選択肢を考えさせるきっかけになります。「新」13歳のハローワークも出版されています。
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価格:2860円 |
嫌われる勇気 岸見一郎・古賀史健
世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラーですが、対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、アドラー心理学をもとに、人間関係や自己成長について深く考えさせられる一冊で、教師としての自己確立にも役立つでしょう。
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嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ] 価格:1650円 |
「皆さん、おはようございます」授業では教えない〝生き方〟教育: スライドで語る全校朝礼のお話 長井 功
なるほど、そうか。よし、今から少し頑張ろう! 筆者の言葉があなたを勇気づけ、明日からの人生を変えるかもしれない。成功する考え方、奇跡の起こし方、人と仲良くする方法……誰もが知りたい話題が満載。命を守り、教養を高め、夢と希望を持てる人になるコツをお伝えします。
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「皆さん、おはようございます」授業では教えない“生き方”教育 スライドで語る全校朝礼のお話 価格:1280円 |
♪「四六時中も読めると言って」
最近は、何でも機械化されて、すっかりデジタル化しています。しかし、人間はもともとアナログな生き物です。実は、デジタル思考をするとかえってストレスを溜めてしまうのです。
デジタル思考では、仕事をとるか家庭をとるか,仕事か趣味か,仕事タイムかプライベートタイムかというように二者択一で考えます。しかし、実際の生活は、ONとOFFが渾然一体となっており、その混沌を楽しんでしまった方が楽なのです。仕事のアイデアが酒場のカウンターでふと浮かぶこともあれば、休日の散歩で浮かぶこともあるでしょう。その確率は、もしかすると、会議の時間より多いかもしれません。
特に教師の仕事は、相手が生きた人間なので、デジタル思考でONとOFFを区別してやろうとすると、無理が生じます。
また、デジタル思考タイプの人の考えの根底には、基本的に「仕事は苦しいもの,嫌なもの」という考えがあるようです。こういう人は、ONの時間が長くなり、OFFがしっかりととれないと、ストレスを必要以上に溜め込んでしまうのでしょう。
ある日、職員会議が少し伸びて退勤時刻を10分過ぎたら、翌日、超過勤務を申請してきた先生がいました。勿論、権利ですから、当時、教頭だった私は「はい、どうぞ」と言って許可をしましたが、その先生は勤務時間中に遊んでいるようなことが多く、とても勤務とは思えないようなことをしている時間が1日2~3時間はあるのになあと思って見ていました。いつも、勤務時刻のON、OFFでストレスを溜めていたのでしょうか、その先生は最後は病気になって早期退職をしてしまいました。
元々、日本人は、「清濁併せ呑む」という言葉もあるくらい、アナログでファジーな生き方や考え方が得意な民族なのです。
家に帰ってゆっくり風呂に入っている時にも授業のことを考えたり、夜、ベッドに入って寝ている時にもクラスの生徒のことを考えていたりするのが、教師の性なのです。しかし、反対に、学校で子どもたちと冗談を言い合ったり、集会で自分の学生時代の話を自慢げにしたりすることが「仕事」かといわれると「?」がつくでしょう。
そう、OFFの時にも「仕事」をしている代わりに、ONの時に「遊び」ができるのが、教師なのです。
ですから、本を読むすきま時間なんて、いくらでも作ることができます。教師が本を読むことは、自主的かつ悉皆の研修であり、「仕事」の一環なのですから、ONの時にも、OFFの時にもやっていいことなのです。
教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。
教育公務員には、研修を受ける機会が与えられなければならない。
2 教員は、授業に支障のない限り、本属長の承認を受けて、勤務場所を離れて研修を行うことができる。
そう考えると、教師にとって、本を読む時間は四六時中あると思います。


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「皆さん、おはようございます」授業では教えない“生き方”教育 スライドで語る全校朝礼のお話【電子書籍】[ 長井功 ] 価格:1000円 |
まとめ
多忙な教師に「本を読もう」と呼びかけるのは、酷な話だという人もいますが、本を読むすきま時間など、その気になれば、ひねり出すのは簡単なことです。要は、本を読むかどうか、本気になっているかどうかということではないでしょうか。
若い教師が読むべき本を24冊紹介します。
「読書を廃す、これ自殺なり」(国木田 独歩)