催眠術にかかった私の体験
皆さん、おはようございます。
今日は、まず、「催眠術」のお話です。
私が小学校６年生の時の担任の先生は、催眠術が得意な方で、たとえば遠足などでバスに乗る前日になると、乗り物酔いをする児童を体育館に集め、催眠をかけておられました。すると、遠足では誰も乗り物酔いをしないのです。
悪いことをすると、「手を机に置きなさい」と言われ、催眠をかけると手が動かなくなってしまい、延々と何が悪かったのか話をされました。
極めつけは、年齢を下げる催眠をかけられたことです。小学校５年生、４年生と年齢を下げられ、幼稚園にまで年齢を下げられました。そして、「昨日、行った遊園地の絵を描きましょう」と言われ、目をつぶったまま机に置いてあった画用紙にクレヨンで絵を描かされました。その後、元の年齢に戻してもらって、目を開けると、まるで幼稚園児が描くような絵が置いてありました。中には、「この絵と同じものが家にある」と言っていた友達もいました。
そして、卒業前、私は先生に呼ばれ、
「小学校で、君ほど一生懸命遊んできた子はいない」と褒められ（？）、
「中学生になったら、今度は人の３倍、一生懸命勉強するんだよ」と言われたのです。
素直だった私は「はーい！」と返事をし、まるで催眠にかかったように、中学校に入ってから一生懸命勉強しました。
しかし、今から思えば、催眠術にかかったというより、自分自身に暗示をかけてきたのかもしれません。
「他者暗示」と「自己暗示」
「シュブルールの振り子」というのがあります。30cm程度の糸を１本用意して、その先に重りをつけます。椅子に座わり、テーブルの上に両肘を載せて、腕が震えないようにして指で糸の片端を軽く持ちます。糸の先をじっと見つめて、重りが前後に揺れ始めるところを想像するのです。
すると、重りは揺れ出し、やがて心が念じた通り活発に揺れていくのです。「左右に揺れる」と念じれば、思い通り左右へと揺れ出し、「時計回りに円を描いて回れ」と念じれば、その通りにグルグルと回り出します。10人中９人はこの暗示にかかるそうです。
暗示には、「他者暗示」と「自己暗示」と呼ばれるものがあります。
朝、空が青々と晴れていて好天気であれば、心も何となく弾んでくるでしょう。反対に、どんよりと曇っている日や大雨の時は、心も何となく重苦しくなってきます。
また、図書館に行ったら、静かに勉強しようという雰囲気になりますが、ゲームセンターに行ったら、誰だって遊びたくなるでしょう。
こういった自然環境や人間環境が「他者暗示」です。
これに対し、「自己暗示」とは、知らず知らずに自分の潜在意識の中に入り込み、”やる気”を左右するエネルギーのもとになるようなものです。
つまり「自分はいつも運がいい」と思っている人は、それがプラスの自己暗示となって潜在意識に入り込み、その潜在意識が運のよくなるように働き、ますます運がよくなりますが、「自分は運が悪い」と思い込んでいる人は、ますます運が悪くなるものです。
プラスの自己暗示をかけることが出来ない人は、なかなかやる気を起こすことは出来ません。要は、人から言われてではなく、自分から自覚し思い込まないと、やる気は起こらないということです。
ところで、他者暗示は自己暗示に転化しやすいと言われます。たとえば、幼い時から、親や教師から「よく出来る」と認められ、よく扱われた子は、よく勉強する子になるといいます。これが有名な「ピグマリオン効果」というものです。
ピグマリオンというのはギリシア神話に出てくるお話ですが、ピグマリオン効果は1968年にアメリカで発表された論文以来、学問的にも認められています。
ぜひ、自分自身にいい暗示をかけて過ごしましょう。
「信念の力」
最後に、20年間無償で500名以上の成功者の研究をし、成功哲学を体系化したナポレオン・ヒルの「信念の力」を紹介しましょう。
もし、きみが負けると考えるなら、きみは負ける。
もし、きみがもう駄目だと考えるなら、きみは駄目になる。
もし、きみが勝ちたいと思う心の奥底で無理だと考えるなら、きみは絶対勝てない。
もし、きみが失敗すると考えるなら、きみは失敗する。
世の中を見てみろ。
最後まで成功を願い続けたひとだけが、成功してるではないか。
すべては「人の心」が決めるのだ。
もし、
きみが勝てると考えるなら、きみは勝つ。
向上したい、自信を持ちたいと、きみが願うなら、きみはその通りのひとになる。
強い人が勝つとも限らない。
すばしこい人が勝つとも限らない。
「私はできる」そう考えている人が、最後は勝つのだ。
すべては「人の心」が決めるのだ。
成功の鍵に「根拠のない自信」を持つことも重要なのです。
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