ドイツ理論物理学者、アルバート・アインシュタインがこんな言葉を残しています。
「学校で学んだことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。」
自分の小学校・中学校・高校時代を振り返ってみると、授業内容そのものよりも、あまり授業とは関係ない先生の無駄話、いわゆる「脱線話」の方が記憶に残っています。
先日、初任者研修の指導助言に行った時のこと。授業後の反省会で、授業中に初任の先生が「脱線話」をしたことに対して、授業に参加されていた先生方から非難の声があがりました。「学習指導要領に掲載されていない内容や授業とは関係のない無駄話をしてはいけませんよね」と指導助言者の私に同意を求めてきます。
困ったことだと思いながら、「授業中に授業とは関係ない脱線話をするのは、正論でいうとダメでしょう。しかし、・・・」とお答えしました。
その点、校長先生はラッキーですね。全校朝礼や集会で、「脱線話」をし放題なのですから・・・。
月曜日の朝、普段の授業では教えない、人生の〝生き方〟を学び、生徒や先生たちが夢や希望を抱いて、「1週間、さあ頑張ろう」と元気を出して過ごして欲しいとの思いから、私は多くの「脱線話」を語ってきました。それらの中からいくつかをセレクトしてまとめてみました。
なお、これらの「脱線話」は、『皆さん、おはようございます』授業では教えない〝生き方〟教育-スライドで語る全校朝礼のお話―として1冊の本になっています。
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学校では教えてくれない人生の法則5選
1. 何事も、やってみる前は不可能に見える。
何か新しいことを始める時、最初は「無理かも」と思うこともある。でも、実際にやってみると、意外とできるものです。例えば、新しい趣味を始めたり、異業種に転職したり。今は無理かもと思うことも、踏み出してみてください。
2. 勝つことよりも挫折から学ぶことの方が多い。
人生は上手く行ってるときは、意外と学びがなかったりします。挫折することで、それを乗り越えようとし、成長したり学びが得られるもの。なので、「失敗したらどうしよう」と立ち止まるより「失敗していい」って考えて動いた方が得です。
3. 良い人になる方法は、良い行いをするだけ。
「良い人になる方法」に複雑な理論は必要ありません。良い人になりたかったら、ただ単に良い行いをすればいいだけです。それ以外の方法はありません。本を読む必要はありません。人を助けたり、感謝の気持ちを伝えたり。小さなことからコツコツと実践しましょう。
4. 世の中には辛いや理不尽なことがたくさんある。しかし、それらに打ち勝つ方法もあふれている。
人生には、予想外の困難がいっぱいあるのは事実です。でも、それに打ち勝つ方法もたくさん存在しています。だから大丈夫です。辛い時こそ、色んな解決策を試してみよう。
5. 幸せな人生は、誰かの生き方を探しても見つからない。
人生は、他人と比べるものではありません。自分の心が求めるものに従って、自分らしい人生を歩むこと。それが、本当の幸せにつながります。誰かの真似をしてもそこに幸せはありません。
集会時の基本
朝礼の際、座る姿勢や話を聞く態度、挨拶の仕方など、基本的なことについて、その理由を添えて学ばせておきたい。
よい姿勢
「前にならえ」をするのはなぜでしょうか?
「前にならえ」は、前にいる人との距離を保つためです。車では車間距離を取らないと追突してしまいます。団体で動くことを知らない集団は、緊急時にけがをしたり、命を落としたりすることがあります。
「体操座り」をしなければならないのはなぜですか?
体操座りは、立って話をしている人の顔を見て、話を聞く姿勢です。胡坐座りでは、下を向いてしまうので、話を聞く姿勢としてはよくありません。
立って話をしている人の話を体操座りをせずに聞くというのは、「私はあなたの話を聞く気がありません」と体で表現しているようなものです。
椅子に座る時も、姿勢に気をつけましょう。ソファーに寝そべったような「バギー姿勢」や背中が曲がり、手を前の方にやる「TVゲーム姿勢」、「足組み」などの姿勢で授業を受けることのないようにしましょう。
「気をつけ」の姿勢も、正しい立ち方をすれば、長く疲れないで立つことが出来ます。まっすぐ立てない人は、将来、肩凝りから背中や胸の病気になることが多く、老け顔になりやすいそうです。
よい姿勢は病気やけがの防止につながるだけでなく、自信が沸き、やる気が出ます。実は、成績向上の秘訣なのです。そもそも「姿勢のいい不良」なんて聞いたこともないでしょう。
まずは、形からです。
みること、きくこと
「見る」ことと、「聞く」こと、どちらが重要だと思いますか? もし、どちらかを失うと言われたら、どちらをとりますか?
次の図をみて、飛び出している四角の箱はいくつあるでしょうか?
6個に見える場合もありますし、7個に見える場合もありますね。
「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、実は視覚はあまりあてにならないのです。
「きく」という漢字には、「聞く」「聴く」「訊く」とありますが、「きく」時は、ぜひ、「聴く」ようにしてほしいと思います。「聴く」という漢字は、「十四の心を耳にする」と書きます。
「聴き上手の四原則」というのを教えましょう。
① 目で聞く。
② 微笑んで聞く。
③ うなづいて聞く。
④ 相槌を打って聞く。
まずは、授業中の先生の話を、③くらいのレベルで「聴く」ようにしてください。
試合前の心構え
両手の指の腹だけで手を合わせます。親指から小指まで、1本ずつ離すことが出来るでしょう。しかし、中指を第2関節から折り曲げて合わせた状態だと、ほとんどの人は薬指を動かすことが出来なくなりますね。
中指は自分の一番得意なこと=(イコール)武器です。薬指は心臓につながっていると言われる指ですから、自分がこれまで一生懸命に培ってきた武器をなくすと「敗北」に繋がるという譬えです。
次に、「マグネットフィンガー」という手遊びをしてみましょう。
人差し指がくっつかないように意識すればするほど、指が自然と引き寄せられてしまいますね。
ゴルフや野球のスイングをする時に、力めば力むほど、思うようなスイングとならないように、是が非でもと願えば願うほど、体に余計な力が入って、思うように体をコントロール出来なくなるのです。
そして、3つ目は、試合前の過ごし方です。体の緊張をほぐし、平常心で試合に臨めるよう、気持ちを高めておくこと、そのために、2つのことをお勧めします。
1つは、自分の部屋や机の中の整理整頓をしてください。
もう1つは、どんなことがあっても「怒らない」ということです。
力を合わせて……1+1=?
生身の人間は、動物のようなするどい牙や角、または爪を持っていませんから、生身の人間はとても弱いのです。
しかし、私たちの祖先は、それ以上に強くて大きなマンモスを倒してきたのです。それはどうしてでしょうか? もちろん、知恵をもち、道具を使ったということもあるでしょうが、原始時代、鋭い牙も爪も持たない人類が巨大なマンモスや猛獣を倒して生き残った要因は、力を合わせて集団で戦うことが出来たからです。集団の力を使う能力に優れていたからなのです。力を合わせると、1+1は2ではなく、それ以上の力となります。
また、「ピンチはチャンスなり」と言われます。人間、逆境にある時は苦しい思いをしますが、それは、むしろ、潜在能力発揮の絶好のチャンスでもあるのです。
奇跡を起こすより、着実に進歩しよう!
2022年の夏に行われた第104回全国高校野球選手権大会は、仙台育英高校が初めて白河の関を超えて深紅の優勝旗を東北に持ち帰るなど、話題性の多い大会でした。
最後まで試合を諦めない選手たちの姿に感動を覚えた人も多かったでしょう。
さて、今大会には全国から49チームが参加し、トーナメント形式で、48試合が行われたわけですが、そのうち、7回を終了した時点から逆転のあった試合は、いくつあったと思いますか?
今回の大会では7回終了時点で同点だった試合が3試合、逆転のあった試合はたったの2試合(4.2%)でした。つまり、逆転やサヨナラ勝ちで盛り上がったように感じた今大会でも、約9割の試合(43試合,89.6%)は7回の段階で勝負あったというわけです。
これは、勝負の後半に一発逆転を夢見るより、ゴールに向けて、取れる時にポイントを取っておくことが大切だということでしょう。
生活の知恵
『涙に仰げば月も泣き、笑うて見れば花も微笑む』と言われる。
同じ月を見ても、涙を流して嘆き悲しむ時もあれば、笑って眺める時もある。
私たちは、心の持ちようで幸福にも不幸にもなれるのである。
日常の中に起きる様々な出来事に対して、どのように対処していくかという生活の知恵を学ばせておきたい。
「鏡」を見てごらん。
神社の中にあるものは何か知っていますか? そう、「鏡」です。どうして鏡が飾ってあるのかというと、一説には、「鏡」は「化我美」(かがみ)と書くので、鏡に映る自分=「我」(が)をとると、かみ=「神」となるからだそうです。つまり、神様の中に自分がいるとも考えられますし、我がままな心をとると神様に近づくとも考えられるでしょう。
一度、じっくり鏡に映る自分の顔や姿を見てみてください。
また、机に向かって仕事をしたり勉強をしたりする際に、机に鏡を置いておくと、楽しく仕事や勉強がはかどるそうです。これは、心理学的にハ「メタ認知」とか「ホーソン効果」という現象として認められています。
努力は報われる
「継続は力なり」と言われます。毎日、昨日より1%だけ頑張ろうという考え方を1年間続けたら、「1.01」の365乗で、「37.783」になります。反対に、毎日、昨日より1%だけサボろうという考え方で、「0.99」を365乗すると、「0.0255」になってしまうのです。
ちなみに、1日24時間の1%は、約15分です。毎日15分続けると大きな力になるでしょう。
ところで、これまでの皆さんの経験で、「100%の力を出せた」という経験はありますか?
たとえば、100点分の勉強をしてテストに臨むと60点くらい取れるものだと思います。では、90点を取ろうと思えば、150点分の努力をすればいいのです。
しかし、実際問題、100%以上の力で努力するなんてことは、ほとんど不可能だと思います。
そこで、逆に、60%の力で100%の結果を出すことが出来ないかと考えてみましょう。
悩み多き人に・・・
仏教では、人間が生きる時に感じる苦しみの原因となる悩みを「煩悩」と呼んでいます。 「四苦八苦」という言葉を聞いたことがあるでしょう。「四苦八苦」とは自分の思い通りにならないことだと理解すればいいと思います。数字で書くと、不思議なことに 4×9 + 8×9 = 108 という計算が出来ます。
今、世界では5人に1人の子どもが紛争下で暮らしています。学校に通えていない子どもは、6人に1人、また、5~17 歳の子どもの約10 人に1人が児童労働に従事しています。
私たちは日本に生まれただけで幸せと言えるのではないでしょうか。自分の周りにいる人や世界の人々に対して何が出来るのかということを考えてみると、今ある悩みは、半分になるでしょう。
次に、ネズミを使ったストレス実験を紹介しましょう。
箱に入ったネズミに電気を流すと、ネズミは苦しくて走り回ります。ネズミ(A)には、あるポイントを押すと、その電気が止まることを学習させます。そのうち、ネズミ(A)は電気が流れるとすぐに電気を止められるようになります。もう一方のネズミ(B)の方は、電気を止める方法がありません。何回か、電気を流していると、先に倒れたネズミはどちらだったでしょうか?
答えは、電気を止めることを学習していたネズミ(A)だったのです。ネズミ(A)の胃は、ストレスで穴があいていました。一方、ネズミ(B)は、ひたすら我慢を覚え、電気が止まるまで、じっとしているようになりました。
「苦」に対して、どう対応するのがいいのでしょうか。解決法を考えて見つけ出すのも一策でしょう。しかし、ネズミの例のように、じっと我慢し、時が経つのを待つのも有効な策だということです。
ただ、苦しいことを「我慢しろ」と言いたいわけではありません。「我慢」に似た言葉に「辛抱」という言葉があります。少年院を慰問し、入所している少年たちを相手に漢字の授業をしているゴルゴ松本さんは「辛いことは抱きかかえよ。それが『辛抱』だ」と述べています。「辛」という字は、横棒をもう一本引くことで、「幸」という字になりますね。
私たちの生きている世界では、自分の思い通りにならないことの方が多いと言えます。そういう時の得策は「忍辱(にんにく)」の心です。「忍辱」には、生忍(対人関係での我慢)と法忍(自然環境への辛抱)があります。他人や自然と上手に付き合いましょう。
喜怒哀楽のコントロールを!
季節の変わり目のこの時期、ホルモンバランスが崩れ、感情が安定しないことが誰にでもあるそうです。最近は脳科学が発達し、感情を左右しているのは脳内の物質であることがわかってきました。脳のホルモンを変えるスイッチは「顔」です。
では、どんな顔がいいのでしょうか?
もちろん、笑顔です。そして、笑顔のコツは、「口の形」です。
月を見て……心の持ちようで
9月10日は十五夜です。「中秋の名月」と言われ、一年で最も月のきれいな時でしょう。ぜひ、ススキや団子を飾ってのお月見をする機会をもってほしいものです。
月を拝むと「ツキ」がくるそうです。荻の箸で茄子に穴をあけ、その穴から月を覗き、「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」と唱えて拝むと、眼がよくなるという言い伝えもあります。
ところで、同じ月を見ても、心の暗い人は、
「月見ればちぢに物こそ悲しけれ、我身一つの秋にはあらねど」
と嘆き悲しみますが、心の明るい人は、
「みせばやな、心のくまも月かげも、すみだ河原の秋のけしきを」
と喜ぶのです。私たちは、心の持ちようで、幸福にも不幸にもなれるのです。
ところで、「愛の反対は何か」というと、それは「無関心」です。
「愛は地球を救い」ますが、「無関心は地球を滅ぼす」のです。
何事も経験?
コマ(補助輪)なしの自転車に乗るのを覚えるのはいつがベストだと思いますか?
2歳では少し早すぎるでしょうし、中学生になって初めてコマなし自転車に乗ろうとすると、少し苦労するでしょう。
いろんな研究の結果、左右のバランスが取れ、足の筋力のつく5歳がベストだということが分かっています。
運動やスポーツには適時期があって、クラウチングスタートを覚えるには中学2年生、竹馬乗りは9歳、走り高跳びの背面跳びは小学6年生、バレーボールも小学6年生から始めるのがいいという研究結果があります。
運動やスポーツだけでなく、物事にはすべてこういう適時期があると思います。逆にいうと、今しか出来ないこともあるということです。
では、中学生の今、しなければならないことは何でしょうか? 特に、この夏休みにやった方がいいことはなんでしょうか?
「何事も経験することが大切」と教えられたことがあると思います。
しかし、「経験がすべて」なのではありません。
虹を作ろう
偶然、虹を見ることが出来ると、誰もが「運がいい」とか「幸せだなあ」と思うでしょう。しかし、偶然に頼らなくても、虹を見ることは可能です。自分で虹を作って、「運がいい」、「幸せだなあ」と思うようにすればいいのです。
運命には、変えることの出来ない「天命」(宿命)と、努力次第で変えることの出来る「立命」があります。同じように、運にも「天運」と「地運」があります。つまり、運がいいかどうかは、自分次第だということです。
法則1 日々の楽しみ方を知っている
法則2 他人のためをいとわない
法則3 周りの人を大切にしている
法則4 何事も柔軟に考えられる
法則5 いつでも目標をもっている
法則6 「絶対できる」と信じている
法則7 逆境はチャンスだと想っている
法則8 何でもとにかくやってみる
法則9 「みんなのこと」を考えている
六根清浄(WILLの気持ちで!)
仏教の教えの中に「六根」という言葉があります。「六根」の”根”は感覚器官などの感じる力を意味し、眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)・意(意識)の五感+意識のことを指し、人間の認識の根幹と考えられています。
富士山を登山する時に使う「金剛杖」に、「六根清浄」という言葉が書かれています。 富士山に登る時、「六根清浄お山は晴天」と歌うと、高山病にかかりにくくするという効果があるそうです。「どっこいしょ」の由来になったとも言われています。
山登りをする時の心構えには、Must(義務感),Can(得意),Will(やりたい)があると言われています。これは、勉強する時も同じでしょう。最初は、Mustであっても、Canになり、Willにレベルアップしていけるように「しましょう。
正考する人、成功する(ナポレオンに学ぶ)
大塚グループの育ての親である大塚 正士氏は、「人生は正しい判断が全てです」と述べています。「ほとんど正しい判断をする人」に共通しているのは、豊富な情報をもち、「正しく考える」人間であるということです。「正考」する人間は、「正考」する人を求め、そういう人からいろいろと学ぶので、「成功」する確率も高いわけです。
フランスのナポレオンは、自分の軍隊の中に『ライン・スタッフ組織』を作り、ヨーロッパを支配しました。ナポレオンは、いわゆる『命令戦法』で快進撃を続けました。しかし、ヨーロッパ全土を支配したナポレオンも、1812年にロシアに出兵した時から勝てなくなりました。
さらに、1806年のイエナの会戦でナポレオンに敗れ、屈辱を味わったプロシア(ドイツ)は、「訓令戦法」を取り入れ、1813年、ドレスデンの会戦で、「命令戦法」のナポレオンは、「訓令戦法」を取り入れたプロシアに敗れることになるのです。
どうか、皆さんは、単に言われたままのことしか出来ないとか、決まったことしか出来ないということなく、自分で正しく考え、判断し、行動してほしいと思います。
恩送り
生まれてからこれまで、皆さんは多大な恩恵を受けてきたはずです。自然の恩、父母や家族の恩、先生や友達の恩、社会や学校の恩……。「恩」という文字は「心の原因」と書きます。心の元、つまり自分というものが、どこからやってきて、どんなふうに育ってきたのかを知ることではないでしょうか。
また、「恩」という文字は、「口」と「大」と「心」から成り立っています。「口」は環境、「大」は人が手足を伸ばしている姿です。何のおかげでこのように手足を伸ばしておられるかと思う心が、「恩を知る」ということです。
これからは、受けてきた恩恵を、自分から発信することを考えましょう。「与えられる人」から「与える人」になること、これが大人になることと言えるかもしれません。
「恩返し」という言葉がありますが、受けた恩をその人に直接返すというのは、なかなか出来ることではありません。しかし、受けた恩をまた別の人に送り伝えてゆくことは出来ますね。そのことを「恩送り」といいます。
「情けは人の為ならず」“Pay it forward” は、「恩送り」に当てはまると思います。
「夢」を語る(スピリチュアルな世界)
この世の中には、人間の目には見えないものや耳に聞こえないものの存在がある。
人間の耳は低い音で20Hzから高い音で20,000Hzまでの音しか聞き取れない。20,000Hz以上の高い音(超音波)を出す犬笛は、人間には聞こえない。
また、どんなに進歩しても、科学や医学では答えの見つからないこともあると思う。永遠の幸せとは何か、人生の目的は何か、死とは何か、などである。
スピリチュアルと思われる話には「夢」がある。子どもたちに「夢」を語ってあげたい。
暗示と催眠
今日は「催眠術」の話です。
私ごとですが、私の小学校6年生の担任の先生は、催眠術が得意な方でした。
卒業前、私は先生に呼ばれ、「小学校で、君ほど一生懸命遊んできた子はいない」と褒められ、「中学生になったら、今度は人の3倍、一生懸命勉強するんだよ」と言われたのです。素直だった私は「はーい!」と返事をし、まるで催眠にかかったように、中学校に入ってから一生懸命勉強しました。
しかし、今から思えば、催眠術にかかったというより、自分自身に暗示をかけてきたのかもしれません。
暗示には、「他者暗示」と「自己暗示」と呼ばれるものがあります。「自分はいつも運がいい」と思っている人は、それがプラスの自己暗示となって潜在意識に入り込み、その潜在意識が運のよくなるように働き、ますます運がよくなります。
他者暗示は自己暗示に転化しやすいと言われます。これが有名な「ピグマリオン効果」というものです。
ぜひ、皆さん、自分自身にいい暗示をかけて過ごすようにしてください。成功の鍵に「根拠のない自信」を持つことも重要です。
嘘も百回、夢は叶う。
初夢はみましたか?
夢を諦めず、夢を持ち続けていると、いつかはきっと叶います。
ここからはゴルゴ松本さんの「命の授業」の話です。
「夢」を持ち、夢に向かって頑張ろう。しかし、思うようにいかないと、弱音や愚痴を「吐」く。弱音や愚痴は、口に出してどんどん「吐」けばいい。しかし、そのマイナスを少しずつ取り除くと夢は「叶」う。そして、今度は、いい言葉は口に出して「叫」ぶと、夢は叶う。
学習には繰り返しが必要で、記憶が定着するには「36回」の復習が必要と教えたと思います。今日は、皆さんにもう1つ、大事な数字を教えます。それは100回です。
「嘘も100回言えば、真実になる」のです。決して「嘘を言っていい」と言っているのではありません。今は「嘘だろう」と疑われるようなことであっても、信念をもって100回唱えてやれば、いつかは可能になるということです。
自分の夢も100回唱えてみてください。
第六感(sixth sense)を磨く
私たちは情報を得るのに、普段、五感を活用しています。しかし、鋭く物事の本質を掴む感覚として、理屈では説明しにくいけれど、これら五感を超える、六番目の感覚というものがあります。これが、いわゆる「第六感」、シックスセンスsixth senseです。「勘が鋭い」人とか、「霊感」や「超能力」などのインスピレーションが働く人、「直感力」に優れた人などということもあるでしょう。
「第六感」の鋭い人には、4つの特徴があるそうです。
①経験値が高いこと
②素直であること
③自分に自信を持っていること
④集中力があること 「第六感」の鋭い人は、危険を回避したり、周囲の人が何を思っているのかを察知する感受性や相手の感情に共感出来る力に優れていたりするなど、気配りの能力もあります。皆さんには、そういう「第六感」の鋭い人になってほしいと思います。
龍を感じる
「世界一幸せな国」として知られるブータン王国です。ブータン王国の国旗には、ドゥクと呼ばれる白龍が描かれています。
ワンチュク国王が、東日本大震災の被災地、福島県相馬市の桜丘小学校を激励に訪れた時のお話です。
「皆さんは、龍を見たことがありますか?
私はあります。王妃もありますね。
龍は何を食べて大きくなるのか知っていますか? 龍は、「経験」を食べて大きく成長していくのですよ。
私たち一人ひとりの中に「人格」という名の龍が存在しているのです。その龍は、年を取り、経験を食べるほど、強く、大きくなっていきます。
人は、経験を糧にして、強くなることが出来るのです。
そして何よりも大切なことは、自分の龍を鍛えて、きちんとコントロールすることです。」
神戸総合運動公園の近くの高塚山の頂上に龍神が祭ってあります。この龍神は、1,000年前、琵琶湖の竹生島というところから呼ばれてきた神様だと書かれているのです。竹生島に行ってみると、龍が昇るという木がありました。
龍は日本各地で祭られています。龍神というのは、自然の中に動いているエネルギーのようなもので、雲や雨や風になって感じることの出来るものだと思うのです。
都だった京都は、風水の考えで作られています。東西南北の方角には、四体の霊獣がまつられています。
西洋では「ドラゴン」、インドでは「ナーガ」と呼ばれる神様がいますが、日本や中国の龍とは、明確な一線を画しており、異なる存在です。
『龍』の存在を感じる、「龍神とつながる」という表現をする人もいますが、世界観が変わると思います。感謝の気持ちが生まれ、思う存分、冒険が出来るでしょう。思考が柔軟になり、人生をより前向きに生き、安心して物事にチャレンジ出来るようになるでしょう。『龍』の存在を感じると、「運」がよくなるのです。
学校をパワースポットに!
日本を東西に分ける糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)上の分杭峠は、「ゼロ磁場」として有名で、大地の力(気)がみなぎる「パワースポット」と呼んでいます。日本では、古くからパワースポットを「弥盛地(いやしろち)」と呼んでいたようです。
近畿地方の日本神話に関係の深い5つの聖地(伊吹山・伊勢神宮・熊野本宮大社・伊弉諾神宮・大江山元伊勢)を結ぶと、きれいな五芒星が浮かび上がります。これは「レイライン」と呼ばれています。この中心には奈良の平城京があり、上の交点には京都の平安京、下の交点には藤原京が位置しています。
日本で最も有名な「レイライン」は、北緯35度22分上にある「ご来光の道」と言われるものです。
また、「夏至のレイライン」「東京スカイツリーのレイライン」「日本三大金運神社のレイライン」「平将門の首塚を封じ込める北斗七星の形のレイライン」などがあります。
自分にとって一番のパワースポットは、自分の生活している場がそうなることだと思います。すなわち、家に帰ったら、居心地がよく、疲労が回復し、エネルギーが充填されるというのが理想ですし、学校も、よく清掃をし、清潔に努めるとともに、植物を育てたり、掲示物をこまめに張り替えたりすれば、パワースポットになります。
「学校をパワースポットに!」が私の願いです。
奇跡を起こす
今日は、「奇跡」を起こせ!という話です。
この夏休みに実施した水泳の講習会での奇跡をビデオで見てもらいましょう。1学期に「近代4泳法の中で最も簡単な泳ぎはバタフライ」で「泳げない人でも、うがいが出来れば、バタフライが出来る」と言いましたが、3日間参加した生徒たちは、全員25mをグライドバタフライで泳げるようになりました。中には、50mを完泳した生徒もいました。
技術の上達には、技術の伸び悩む「スランプ」や「プラトー」の時期があったりしますが、コップの水が、ある時、溢れ出るように、急に技術の伸びる「ブレイクスルーポイント」があります。
しかし、実際には、人の成長や技術の向上は、らせん階段を昇るように伸びていくものだと思います。一番よくないことは、最初から「出来ない」「わからない」と言ってやろうとしないことです。まず、やってみる「勇気」と「素直さ」があれば、必ず出来るようになり、わかるようになります。
最後に奇跡を起こす方程式というのを紹介しましょう。神戸市長田区の出身で「還暦のプロゴルファー」と言われた古市 忠夫さんが、『奇跡=才能×努力×感謝力』という方程式を示されています。この中で、最も重要なのは「ありがとう」という感謝の心なのだそうです。
朝日を見て「意宣れ!」
まもなくお正月ですが、「正」という字は、「一に止まる」と書きます。「一」とは「原点」「自分」「わたし」のことです。つまり、自分が本来の原点の自分に立ち帰る月、それが正月ということになります。
実は、自分には3つあるのです。「偽りの自分」「本当の自分」「本来の自分」です。
人は誰も、自分の顔を直接見ることが出来ません。
「ジョハリの4つの窓」の自分も他人も知らない自分の窓を開き、いかに潜在能力を引き出すかで、その人の人生は大きく変わっていくと言われます。
“Boys. Be ambitious!”(少年よ、大志を抱け。)といえば、札幌農学校初代校長のクラーク博士の残した言葉で有名です。「志」というのは、目的と意欲の合体したものを言い、「決意」とか「意志」と読み替えてもいいと思います。
日本には、古くから「一念、岩をも通す」という言葉がありますが、これには、「決意」や「意志」を持つことに加えて、その「志」を信じるという意味があります。
年末年始には、手を合わせて「祈る」機会があると思います。実は「祈る」といっても、いくつかの種類があるのです。「ちょうだい」という祈り、「嘆き」の祈り、感謝したり賛美したりする祈り、そして「知る」という祈りです。
本来、「祈る」という文字は、「意宣る」と書くのです。神様に向かって「〇〇をしてください」とお願いするだけではなく、自分の意識、心に思っていることや考えていることを宣言することなのです。
そこで、私は皆さんに冬休みの宿題を出します。冬休み中に、日の出を見てほしいのです。そして、手を合わせて、自分の心に思っていることや考えていることを宣言してみてください。
魔法の言葉
「ありがとう」という言葉は、感謝をあらわす言葉ですが、漢字で書くと「有難う」「困難が有る」と書きます。困難なことが有って、どうして有難いのかと疑問に思うところですが、困難を乗り越えてこそ生きる力が強くなり、振り返ってみれば困難なことに感謝出来るということでしょう。
もう1つ、「ありがとう」には意味があって、もともと「有り難い」とは、めったにないこと=奇跡という意味があり、これは仏教のお話「盲亀浮木の譬え」に由来します。
さて、5月18日は「言葉の日」です。皆さん。今朝起きてから学校に来るまで、どんな言葉を発しましたか? それは、プラスの言葉、マイナスの言葉、どちらでしょうか?
古来から日本人は、日本語に「言霊」が宿ると考えており、美しい言葉を使ってきました。「なし」とか「する」という言葉を嫌って、果物の「なし」を「ありの実」とか、「するめ」のことを「あたりめ」と言ってきました。
心理カウンセラーのラッキーという方が、「言霊」を用いた実験を行っています。鶏の卵を2つ割ってそれぞれケースに入れ、1つには「ありがとう」「大好き」「うれしい」という良い言葉を浴びせ、もう1つには「めんどくさい」「うざい」「うっとうしい」という悪い言葉を浴びせ続けるとどうなるかという実験です。
3日目、悪い言葉を浴びせた卵が約5秒後に、音を立てるように、黄身がパーンと弾けました。
7日目、良い言葉の方は変化はありませんでしたが、悪い言葉の方は、水のようにシャビシャビになり、悪臭が発生します。
20日目になると、よい言葉の方には緑のカビが生えましたが、食欲をそそる香りがします。一方、悪い言葉の方は、黒いカビが生え、さらにひどい悪臭がしました。
そして、24日目、良い言葉の方は黄身がカビに覆われましたが、熟成発酵したような食欲をそそる香りがするのに対し、悪い言葉の方は、分厚い黒カビが出来、目が痛くなるような悪臭が出ました。
意志(イシ)が濁れば、イジ(意地)になります。口(クチ)が濁れば、グチ(愚痴)になります。徳(トク)が濁れば、ドク(毒)になる。のです。
星野 富弘さんが、こんな言葉を書き残しています。
鏡に映る顔を見ながら思った。
もう、悪口をいうのはやめよう。
私の口から出たことばを
いちばん近くで聞くのは
私の耳なのだから……。
「人を呪わば穴二つ」という言葉がありますが、この「穴二つ」というのは、相手と自分の分で墓穴が2つ必要になるということです。他人の悪口を言うと、その言葉を一番聞いているのは自分の脳なので、自分が死ぬのです。
五日市 剛さんという方が、『ツキを呼ぶ魔法の言葉』という著書の中で「ありがとうございます」「感謝します」「ツイてる、ツイてる」という3つの言葉を言い続けると運がよくなってくると述べています。
また、小林 正観さんという方が、「ありがとうの法則」というのを述べておられます。「ありがとう」という言葉を2万5千回言うと涙が溢れ出し、5万回言うとある奇跡が起こるのだそうです。
普段から、使う言葉を意識して生活をしましょう。「ありがとうございます」という言葉を意識して使えるようにしましょう。
教養を高める
教養をもつということは、本来、人格を高め、人生を豊かにし、幸福を得ることである。
授業ではあまり教えない教養を身につけさせたい。
宗教を学ぼう
世界一のベストセラーは「聖書」です。一度、聖書を読んでみましょう。
公立学校で宗教のことを教えることは出来ません。しかし、世界の人々と交流したり、歴史を学んだりしようと思えば、宗教の知識は必ず必要です。世界の五大宗教を知っておいた方がいいでしょう。
仏教については、主に13宗・56派があるとされています。
日本にはいろんな宗教があります。もちろん無神論者もいます。
もともと、宗教がなぜ生まれたのかというと、雷や火山の爆発、日照りなど、人間の力ではどうしようもない自然現象は神様の怒りであると考えたことからでしょう。
15世紀の終わり頃から、科学や医学が進歩し、コペルニクスやガリレオが天動説を唱えたり、フランクリンが雷の正体を明かしたり、コッホが病原菌を発見したり、ダーウィンが進化論を唱えたりするなどして、宗教はその存在自体が危うくなりました。
しかし、どんなに進歩しても、科学や医学では答えの見つからないことが3つあると思います。それは、「永遠の幸せとは何か」「人生の目的は何か」「死とは何か」です。
本来、宗教とは人間を救うためのものですが、残念ながら、歴史を振り返ると、過去に起きた戦争のほとんどは宗教に絡むことばかりです。その原因は、正しい自分たちが勝つことを喜び、正しくない他の連中が負けることを喜ぶという「征服欲」だと思います。
宗教が戦争や事件を起こしたという事実も知りながら、宗教については自分で学んでいってほしいと思います。
どんな数字もリスペクト
今日は数字の話です。
日本では「4」という数字を嫌う人がいますが、はづき 虹映さんという人が、「4」は、東西南北の四方向,火・風・水・土の四元素,人の喜怒哀楽の基本的感情,起承転結など、あらゆるところに使われており、直線のみで囲まれた、閉ざされた領域を示すことから、「完全」「安定」「固定」「きちんと形に現す」などの意味のある数字だとしています。
また、西洋で嫌われる「13」は、「1」の持つ「行動力」「統率力」「推進力」「指導力」と「3」の持つ「子供」「無邪気」「軽快なリズム感」「躍動感」が合わさって、「強いパワー」「大きな権力」「現実的な支配」、すなわち、「キング」を示す数字なのです。 「18」はどうでしょうか。日本では、「十八番」を「おはこ」と読み、得意とする芸を示す言葉で、縁起のいい数字とされています。「1」のスタート,「8」の無限大,「9」の知恵・完結・完全調和から、「最初と最後を迎えるパワー」「力強く、頼もしいまとめ役・リーダー」「すべてを統括・統合する力」という意味合いがあるそうです。
「数字」は紀元前3,000年頃のメソポタミア地方のシュメール人が発明したとされています。数字には、それぞれ意味があるのです。数字に好き・嫌いを言わないようにしてほしいと思います。
食べ物の好き・嫌いを言う子どもは、教科の好き・嫌いが出てきます。さらに、人の好き・嫌いも激しくなります。「嫌いなものは仕方ない」という人がいるかもしれませんが、好き・嫌いを作ることで、人との出会いや自分の可能性を狭くしてしまうことを忘れてはいけません。皆さんのように、人生これからという若い人は、好き・嫌いを言わずに、何事にもチャレンジしてほしいと願います。
次に、数字遊びを教えます。
「四苦八苦」を数字で書くと、4×9で36、8×9で72、足すと108になります。年の瀬に除夜の鐘を108鳴らしますが、これが人間の煩悩が108あると言われる所以です。
シクシクって泣くよね? ハハハハって笑うよね?
4×9=36 8×8=64で、答えを足すと100になる。
人生を100とすると、悲しいことは36、嬉しいことは64。
うれしいことは悲しいことの倍近くある。
どんなに号泣(5×9=45)しても半分以下。
人生泣き笑いで100なんだ。
四字熟語「七〇八〇」の〇には何を入れますか?
「七転八倒」や「七難八苦」でも間違いではありませんが、「七転八起」と答えてほしいところです。
泳ぐこと
皆さんは泳げますか?
「私は泳げる」という基準は、①「息つぎ」が出来る ②100m続けて泳げる ③2種目以上の泳ぎが出来る。(それぞれ50m)です。
2014年4月16日、韓国フェリーのセウォル号が海難事故をおこし、死者・行方不明者304人を出す大惨事となりました。
沈没の原因には様々な要因があげられましたが、最大の原因は、韓国では学校の授業で水泳を教えておらず、小中学校の99%にはプールがないこと、韓国人の8割はほとんど泳げないことでした。
日本でも、1955年5月11日、瀬戸内海で「紫雲丸」が貨物船と衝突・沈没し、修学旅行中の広島の小学生100名を含む168人が死亡するという事故が起こっています。
この事故後、同年7月28日に三重県津市の中学校で、海での水泳訓練中に女子生徒36人が溺死したこともあって、全国の小中学校に水泳プールが設置され、水泳が必修となったのです。
2020年11月19日に香川県で起きた与島沖旅客船沈没事故では、修学旅行中の坂出市の小学校6年生児童・教員が海へ飛び込んで救助を待ちました。その結果、近くの漁師らが事故現場に駆けつけ、事故の発生から約1時間ほどで62名全員を無事救助しました。
しかし、いくら船が沈みそうだからといって、むやみに飛び込めばいいというわけではありません。
2022年4月22日におきた知床遊覧船KAZUⅠ沈没事故は26人の方が死亡・行方不明となっていますが、この時の海水温度は2~4℃だったそうです。救命胴衣を着ていても、低体温症で15分も浮いていられなかったのです。
水泳は、重力が普段の生活の1/6で水の中で体を動かすことが出来るスポーツなので、全身運動で消費カロリーが多く、ダイエットにも有効で,肺活量が増えて心肺機能が強化され、筋肉への適度な刺激となり、肩こりなどのストレス解消にも有効です。
人の手には、水かきのあとが残っていますが、人は誰でも泳げるようになります。水泳は生涯スポーツであり、泳げるようになると、自分の人生を豊かにすることが出来るのです。水泳を覚えるということは、「教養」を身につけるということなのです。
近代4泳法の中で、もっとも簡単な泳ぎ方は、実はバタフライです。特に、グライドバタフライをマスターすると、こんなふうになります。
・水の抵抗が減り、推進力が高まる
・「バタフライ」をすぐに身につけることが出来る
・他の泳ぎ方のスピードも上がる
・バサロ泳法などに応用出来る
・呼吸法が自然に身につき楽に泳げるようになる
・何よりも泳ぐことが楽しくなる
くちびるに歌を~ラジオ体操の歌~
皆さんは、この夏、ラジオ体操をする機会はあったでしょうか?
日本のラジオ体操は、1925年に考案されたものですから、もう約100年の歴史をもつ、実はすごい体操なのです。
ラジオ体操をきちんと行えば、速いペースのウォーキングに相当し、毎日ラジオ体操を行えば、年間約14,000kcalを消費し、約2kgの減量が出来るそうです。
さて、朝のラジオ体操の番組で流れる「ラジオ体操の歌」を知っていますか? これも歴史があるのですが、現在の歌は1956年に発表された、藤浦 洸(こう)さん作詞、藤山 一郎さん作曲で、茨木市の中学校の生徒たちによる合唱で行われています。
この機会に一度、「ラジオ体操の歌」を流しますので、聞いてみてください。
新しい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ
……(略)……
この香る風に 開けよ それ 一 二 三
新しい空のもと 輝く緑 さわやかに手足伸ばせ 土踏みしめよ
……(略)……
この広い土に伸ばせよ それ 一 二 三
どうですか、一日の始まりに、本当にさわやかで、元気の出る歌だと私は思います。
ジョーゼフ・ジョルダーニアという人が、『人間はなぜ歌うのか? -人類の進化における「うた」の起源-』という本を出しています。それによると、地上で歌を歌う唯一の種は人間だけで、文字を持たない民族はいても、歌を持たない民族はいないのだそうです。
どうか、くちびるに歌を忘れず、毎日を新しい気持ちでスタートさせましょう。
きまり、ルール、マナー、モラル
「きまり」について、「ルール」「マナー」「モラル」という似た言葉がありますが、違いがわかりますか?
学校の「きまり」は学校生活を送る上での約束事ですから、ルールでしょう。
ところで、スポーツにもルールがありますが、スポーツのルールは、ゲームをする側と見る側の「快」の追求にあると考えられます。
より楽しめるために、時代とともに、スポーツのルールは改変されてきました。これまでにルールがいろいろと変わってきたスポーツの一番はバレーボールでしょう。
また、スポーツのルールは、発祥した国や地域社会の影響を受けています。
アメリカで発祥した野球、バスケットボール、バレーボールなどのスポーツには、次のような特徴があります。
・ルールが非常に多いこと
・反則をした時の罰則規定が多いこと
・メンバーチェンジが頻繁に行われること
一方、イギリスで発祥したサッカーやラグビーなどのスポーツは、ルールが少なく、メンバーチェンジはあまり行われません。これには、イギリス紳士たちのプライド精神が影響しています。すなわち、スポーツをする限りはフェアプレイに徹するのは当然という考えがあるのです。
アメリカ発祥のスポーツでは細かいきまりが多く、罰則規定もたくさんあるのに対し、イギリス発祥のスポーツでは「不文法」が多く、細かいきまりを明文化しなくても、守るのが当たり前とされることは、それぞれの学校のきまりや社会の在り方にも影響を与えています。
学校のきまりもスポーツのルールと同じで、学校生活をみんなが楽しく、快適に過ごせるために、考え出されてきたものです。そして、このきまりは、話し合いによって改変出来ます。
スポーツのルールと同様に、学校のきまりにも、それぞれ、それが設定されてきた歴史があります。その意思を尊重し、しっかり守りながら、その一方で、より楽しく快適に生活出来るように改変していく姿勢をもつことが大切だと思います。
背中で語る
先週の火曜日、無事に卒業式を行いました。また、先週の金曜には、公立高校一般入試の発表がありましたが、3年生は素晴らしい結果を残しました。この3年生を見習うことがたくさんあったのではないでしょうか。
コロナ禍にあって、様々な制限を受けながらも、本当に落ち着いた学校生活を送っていました。先輩たちから直接に話をしてもらうことは少なかったかもしれませんが、優しく、穏やかな先輩として、まさに「背中で語ってくれた」先輩たちだったのではないでしょうか。
この「背中で語る」という表現は、日本語独特の表現でしょう。一般に、日本語は世界でも難しい言葉だと言われていますが、日本語でしか理解出来ない表現がたくさんあります。
カナダのモントリオール大学で長年、日本語科科長を務めてこられた金谷 武洋先生が、『日本語に主語はいらない』という本を出されています。
広島の平和記念公園の中にある慰霊碑には、「安らかに眠って下さい。過ちは繰返しませぬから」と刻まれていますが、ここにも主語はなく、「過ちは繰返さない」と言っているのは誰かと書かれていません。日本語では、「誰の過ちか」を明らかにしないのです。犯人探しをするのではなく、誰を攻撃するのでもなく、「過ちは繰返さない」と静かに共感して誓うのが日本語文化の発想なのです。
日本語には、「タタミゼ効果」といって、「人を優しくする力」があるという方もいます。
日本は「和」を大切にしてきた国ですが、日本語に接していると、自然に優しく穏やかになるというのと同じように、卒業した3年生の先輩たちの後ろ姿を見ているだけで、自然に優しく穏やかになれたと思うのです。
1、2年生の皆さんも、これから入ってくる後輩に対して、ぜひ、「背中で語れる」ような先輩になってください。
人間関係能力を高める
「朱に交われば赤くなる」という。出会う人間、交流する人間によって、人生そのものも変わってくるだろう。
学校の級友や同級生のみならず、先輩・後輩、先生、保護者、地域の方、あるいは初めて会う人と、どのように人間関係を構築していくかについて語っておきたい。
友を持とうとするな、友と共にあれ。
皆さんは、友だちは何人いますか?
小学生になる時、「1年生になったら……友だち百人できるかな?」というような歌を歌ったことがあるでしょう。
ドイツの精神分析学者、エーリッヒ・フロムは、「人間の遺伝子には、『持つ能力(to have)』と『ある能力(to be)』という2つの能力が組み込まれている」というようなことを述べています。
「持つ」ということは、所有することであり、ある意味では支配することです。「友達を持つ」という表現がありますが、これは、友達を自分の都合のよい存在と考える姿勢であり、大変危険なことだと思います。そうではなくて、「共にある」関係でいてほしいと願います。
学校という場は、一人で勉強するためにあるのではありません。集団で学ぶところに意義があるのです。原始時代、鋭い牙も爪も持たない人類が巨大なマンモスや猛獣を倒して生き残ったのは、集団の力を使う能力に優れていたからです。学校の中では、個人のわがまま・勝手・きままな態度はおさえなければなりません。
「彼岸花」を見て
赤い花が目立ちます。秋のお彼岸の時期に咲く「彼岸花」ですね。
「彼岸花」は、別名、「曼珠沙華」とも言われますが、その他には、「火事花」「捨て子花」「死人花」「幽霊花」と言われ、家の中に持って入ってはいけないと言われていますし、「手腐れ花」と言われ、触れてもならないとされています。また、「舌しびれ」という名もつけられています。
しかし、実は彼岸花の根は良質のでん粉を多量に含んでおり、リコリンという毒から多種の薬を作ることが出来ます。また、こんにゃく芋の根と同じように、もぐらなどの動物に食べられたりすることもないので、無農薬で育つ花だそうです。以前、話題になった、食中毒を起こす腸管出血性大腸菌O(オー)157なんかには、彼岸花に触れている人は強い抵抗力をもつという報告もあります。そう考えると、彼岸花は、先入観や無知が偏見を生んできた花ではないかという気がします。要するに、先入観や無知のために、人々から忌み嫌われ、「いじめ」られてきた花ではないでしょうか。
私たちの人間関係で、こんなことはないでしょうか。本当は素晴らしい人物なのに、先入観や無知のために、嫌ったりしていることはありませんか? 人もある面からしか見るのではなく、いろいろな角度から見れば、100%いい人間はいないのと同じで、100%悪い人間もいないことに気づきます。
私は、彼岸花を見る度に、「無知が偏見を呼ぶ」(Ignorance makes prejudice.)ということを再認識するようにしています。
微笑みは最高の化粧
「笑う門には福来たる」,「笑いは百薬の長」,「一笑一若」などと言われますが、笑いがもたらす効能は誰でも経験的に感じているでしょう。
人間の笑いを分類すると、本能の笑いと社交上の笑いに分類されるそうです。社交上の笑いの方は、まさに「相手の顔色を伺う」「愛想笑いを浮かべる」というような笑いを駆使することで、コミュニケーションを円滑に進め、友好関係を結ぼうとするものですが、心の底からの笑いでないので、時にストレスを溜める原因にもなりかねないということです。
ストレス学説の権威ハンス・セリエは、無理してでも笑うことを勧めています。笑いは体のジョギングだと言う人もいます。
意識的に笑顔を作り、笑い合える学校にしましょう。ただ、一般的に笑いは「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」の5種類があると言われています。どんな笑いがいいかは、考えてみてください。
負けるが勝ち(協調性のじゃんけん)
じゃんけんをしましょう。
ただし、今日のじゃんけんは「グー」と「パー」しか出せません。そして、「パー」を出して勝てば3ポイントもらえます。もちろん、「グー」を出して負ければ0ポイントです。
しかし、お互いに「グー」を出してあいこなら、互いに2ポイントがもらえます。また、お互いに「パー」を出してあいこなら、互いに1ポイントがもらえるというルールです。 では、5回連続で、私とやってみましょう。
これは心理学の「囚人のジレンマ」という実験を応用した実験で、「協調性」をはかるものです。
今回は5回だけじゃけんをしましたが、もし、私がすべて「グー」を出し、皆さんがすべて「パー」だったら、皆さんは3点×5回=15点ですが、私は0点となります。しかし、私も負けじとすべて「パー」だったら、皆さんも私も、1点×5回=5点ずつ、トータルで10点ですね。
ところが、もし、皆さんも私も5回とも「グー」だったならば、お互いに2点×5回=10点ずつ、トータル20点が入ります。
よりよい社会を作っていくには、「パー」を出し続けるべきでしょうか、それとも相手を信じて「グー」を出すべきでしょうか。
人生には、「負けるが勝ち」(To lose is to win.)ということわざがあります。勝ち続けることは素晴らしいことかもしれませんが、自分だけが勝つというのは、社会全体にとってどうなのかを考えてほしいと思います。
「勉強」について
魚を一匹やれば一日食いつなげるが、魚の取り方を教えてやれば一生食いはぐれることはない。
「学校の成績を上げたい」という気持ちは、生徒や保護者の切なる思いであろう。勉強について、学習の方法やコツを語ってあげたい。
勉強法「呉下の阿蒙に非ず」
今日は「勉強」の話です。
「しいてつとめる」と書く「勉強」という言葉は、明治に入って広まった言葉で、本来の意味は、①無理すること ②困難なことを無理してもすることです。もう1つ、③品物を安く売ることという意味もあります。
さて、学業成績は、決して、IQ(知能指数)などで測られる頭の良し悪しによるものではありません。私は、「学業成績=学習意欲×質×量」の掛け算で決まると思います。「質」は学習能率(勉強法)であり、「量」は学習時間です。
学習法には千差万別ありますが、自分にあった勉強法を見つけ出すことは、今後の人生においても、大きな影響を及ぼすでしょう。
本校では、「家庭学習のてびき」を配布していますが、そこに学習の仕方・五大原則を挙げています。
①学んで理解したと思うことは、機会があるごとに繰り返し理解せよ
②復習には力を入れ、どんな場合にもかかすな
③決して、一度にまとめてやろうとするな
④丸暗記に頼らず、なぜそうなのか、その内容、理由をよく考えながら覚えよ
⑤粗雑でも速く・正確をモットーに
1番目の「繰り返し」ということですが、記憶が定着するには、36回の復習が必要だと言われています。自分なりの学習方法をみつけるためにも、量をこなさないと駄目です。スポーツにしろ、勉強にしろ、訓練に属するものにおいては、量をこなすことが重要です。
「わかる」というのは、じわじわとわかるようになるのではありません。ある瞬間に、電光石火の如く、わかるのです。
また、3年生には、「受験期の心構え」を紹介しておきましょう。
①挑戦する気持ち……どんな時もあきらめない。「無理」と自分で勝手に決めない。
②自分自身に勝つ……敵は自分自身である。自分に甘えない。
③自立心・独立心……「孤独」に耐える心を養う。一人で行動し、一人で勉強に取り組む。
④健康で過ごす
⑤最後は体力勝負
勉強するにしても、自分の武器となる、得意な教科を1つでも2つでも持っておくことが大切です。「数学なら負けない」とか、「英語で稼げる」という武器を持っていれば、入試も安心でしょう。
次に、仕事にしろ、勉強にしろ、楽しくする秘訣を教えます。それは、「段取り」をすることです。先取り精神で段取りをうまくやれば、仕事は進むので、面白くなり、プラスの循環が起きます。何事も、弾みをつけてやると、うまくいくことが多いものです。それが段取りというものです。勉強は計画が8割だと言う人もいます。テスト前には、ムダ・ムリ・ムラのない計画を立てて臨みましょう。
夏休みの課題
今週から夏休みです。
私の教え子も含んで、夏休みの体験から人生を変えた例を3つあげたいと思います。
7月24日は芥川 龍之介が亡くなった日で、「河童忌」と呼ばれています。芥川は、河童伝説の多い長崎に何度か滞在し、乳房のある河童「水虎晩帰之図」を銀屏風に描いています。また、動物学者のモリスという人が『裸のサル』という本で、「水性動物説」というのを提唱しています。それによると、河童がいたと考えられるという話をしたところ、教え子のK君は、その年の夏休み、河童について興味を持ち、わざわざ長崎にも行って、自由研究に河童のことをまとめました。現在、彼は大学で文化人類学を教えています。
教え子М子さんの中学2年生の時にワークキャンプに参加し、将来は福祉士になりたいと強く思いました。そのことを作文に書いてからよく勉強するようになり、ぐんぐん成績が伸びました。目標を明確にもった瞬間から人は変わります。М子さん希望する道に進んで、今は社会福祉士として活躍しています。
「算数・数学の自由研究」作品コンクールで入賞した愛知県の中学校2年生の村田 一真君の「走れメロス」の「メロスの全力を検証」という研究を紹介しましょう。
太宰 治の小説『走れメロス』の記述を頼りに、メロスの平均移動速度を算出したところ、「メロスはまったく全力で走っていない」『走れメロス』というタイトルは、『走れよメロス』のほうが合っているなと思いました」と感想を述べています。
着眼点が素晴らしいですね。この村田君は、現在、愛知県の高校の理科の先生として活躍しているそうです。
どうか、皆さんも、今年の夏休みには、この夏にしか出来ないことを優先し、健康・安全に気をつけながら、二度とない一日一日を大切に過ごしてください。
勉強のゲーム化
今日は、「忙中有閑」というお話です。
人間、ゆとりや余裕がないと、仕事ではストレスが溜まって病気になったり、人間関係がギスギスしたり、その結果、思いやりの心や新しい発想が生まれにくいと思います。
孫子が、「善く戦う者は勝ち易きに勝つ者なり」という言葉を残しています。
野球の世界では、「下手な選手ほど、ファインプレーをする」と言われます。
仕事も勉強も同じことです。あっぷあっぷしていい成績が残せるはずはありません。余裕をもって出来るように、早くから準備をスタートする習慣をつけてください。
次に、今は看護師をしている、私の次男の中学時代の話をします。彼は、勉強が少し苦手で、テストであまりにひどい点数を取ってくるものですから、仕方なく、何回か、(特に英語を)教えようとしました。ところが、やる気がないものですから、ほとんど記憶として定着せず、親子喧嘩に至るのが常でした。
テスト直前のある日、部屋を覗くと、案の定、勉強もせず、テレビゲームをしていました。
私が「勉強は嫌いか?」と聞くと、「嫌い。」と言います。「ゲームは?」と聞くと、「大好き。」と言うので、「じゃ、どうして?」と聞くと、「勉強はすぐ嫌になるけど、ゲームだったら一日中でも熱中出来るから……」と答えます。「だから、それがなぜか考えてみなさい。学校の勉強なんて、ゲームみたいなもんだぞ!」と言うと、なぜか腑に落ちたようで、翌日、「勉強をゲーム化したらよさそうだ」と言ってきました。
それから、しばらくほっておいたのですが、成績がめきめきと伸びてきました。「一体、どうしたんだ?」と聞くと、「達成目標を決めたこと、そのためのスモールステップを作ったこと、友達と競うようにしたこと、目標を達成した時に報酬をもらえるようにしたことで、勉強もゲームも同じやり方で征服出来ると悟った」と言うのです。
少しばかり感心しました。ゲームの要素やデザインを社会活動やサービス開発に組み込むことを「ゲーミフィケーション」というそうです。
勉強をゲーム化するために必要な要素は、次の4つです。
①適切な目標(クエスト)の設定
②友達と競ったり助け合ったりするコミュニケーション
③簡単すぎず、難しすぎない丁度良い難易度
④目標を達成した時にもらえるご褒美
仕事でも勉強でも楽しくやれば効率がよくなり、成果も挙がります。嫌々机に向かうより、ゲームをするようにワクワクしながら楽しく知識や技能を向上出来れば、しめたものです。
嫌な「勉強」をゲームのように楽しんでやるということを覚えると、将来、「仕事」においても、ゲームのように熱中して楽しんで出来るかもしれません。
実は、私は、先生方にも、「ゆとりある公私混合」「遊ぶように傍楽(はたらく)」という話をしています。
ながら族の不幸
朝食を食べながら新聞を読んだり、歩きながらスマホを触ったりなど、2つ以上のことを同時にすることを「マルチタスク」といいます。一見、マルチタスクは効率がよいように感じますが、実は、集中力が40%低下し、ミスは1.5倍に増加し、作業スピードは40%にダウンするそうです。
マルチタスクを習慣にしていると、脳に大変大きな負担をかけてしまいます。脳はオーバーヒート状態になり、これを「モンキーマインド」とも呼ぶそうです。
その結果、ストレスホルモン「コルチゾール」が分泌され、自律神経の乱れ、脳細胞の萎縮、神経過敏などの症状が出てきます。
脳は1つのことしか処理出来ないのだそうで、マルチタスク脳ではなく、「シングルタスク脳」にすることを意識して生活した方がいいのです。雑念を捨て、今やっていることに集中することの方が、生産性を高め、心の安定をもたらすのです。
あきらかなマルチタスクはしないこと、「脳をシンプルにする」と、仕事や勉強が楽しくなってきます。なぜなら、脳は、「好きだから没頭する」のではなく、「没頭するから好きになる」性質をもっているからです。
明日から期末テストが始まります。ぜひ、「シングルタスク」に没頭し、集中して勉強に取り組みましょう。
暗記術
学年末考査間近ですね。
勉強していて、「ああ、もっと記憶力がよかったらいいなあ」と思うことはないですか?
イングリッド・バーグマンというスウェーデンの女優さんが、「幸福とは、健康と記憶力の悪さじゃないかしら……」という言葉を述べています。忘れることは素晴らしいことなのですが、そうはいっても、テスト前はそうも言ってはおられないでしょうから、今日は「記憶術」をいくつか紹介します。
「英語を制する者は受験を制す」と言われていますが、英語は「英単語」を覚えていないとお話になりません。英単語の覚え方にもいろいろなコツがありますが、その1つに、武藤 たけ雄さんという方が書いた『英単語連想記憶術』というのがあります。
次に、「基礎表」を作って、覚えることをそれに関連づけるという方法があります。
人生観を語る
さだ まさしさんの歌に、『主人公』という歌がある。
その歌詞に、「自分の人生の中では 誰もがみな 主人公」とある。いろんな人生があっていい。しかし、人生は、筋書きのないドラマであり、撮り直しは出来ない。このドラマをどう演じるか、時には真剣に考えてみたい。
自分なりの人生観を育くむには、先哲の生き方を学び、自分にしか出来ない能力や自分が生まれてきた役割を見極め、それらを磨いていくことである。
自分なりの人生観を持つための一助となる話を語ってあげたい。
生きる目的
今日は、2冊の本を持ってきました。「赤い歎異抄」と言われる「歎異抄をひらく」という本と、「青い歎異抄」と言われる「歎異抄ってなんだろう」という本です。
「青い歎異抄」の帯には「やがて死ぬのになぜ生きるのか その答えがここにある」と書かれています。今日のお話のテーマは、「何のために生きるのか」という生きる目的についてです。
人生100年時代と言われていますが、生きる目的を知っている人は、人生がうまくいくとか、充実した人生になると思われます。
これまで、いろんな偉人たちが、「何のために生きるのか」という命題について語ってきました。YouTuberのラッキーという心理カウンセラーが、その主なものを5つにまとめてあげています。
「生きるのに意味はない」
「幸せになるため」に生きる。
「魂の向上のため」に生きる。
「世の中の生成発展のため」に生きる。
「自分を高めるために」生きる。
しかし、実は、「人は、何のために生きるのか?」ということについては、心理学でも哲学でも、その明快な答えは出ていないのです。
じゃあ、どうすればいいかというと、もしかしたら、宗教にその答えがあるのかもしれませんが、もっと簡単なことで、「人の役に立てばいい」のです。
生きる目的に正解はありません。「私は〇〇のために生きているんだ」と考えることで、人生はなぜかうまくいくことが多いと思います。
上善は水の如し
コップに真水で作った氷と真水をぎりぎり一杯に入れると、氷が少し浮かんで出てきます。この氷が溶けて水になると、水はこぼれるでしょうか?
小学4年生の問題です。
答えはこぼれません。これを根拠に北極の氷が溶けても海水面が上がらないという人もいますが・・・? 今日は、「水」に関するお話です。
皆さんは、「モーセの海割り伝説」を聞いたことがあるでしょうか。
そんな馬鹿な話と思うかもしれませんが、2010年、アメリカのカール・ドリュースという学者がコンピュータシミュレーションによってその可能性を研究し、実際にそうしたことが起こり得るということを科学誌「PLOS ONE」で発表しています。
海割れとまではいかなくても、潮の満ち引きで陸が見えたりするのは、月の引力のためだということは皆さんも知っていると思います。人間の体は約60%が水分で出来ていると言われています。当然、月の引力の影響を受けているといってもおかしくはないでしょう。
さて、福井県の永平寺に、黒田官兵衛の教えである「水五訓(水五則)」というのがあるそうです。
一、自ら活動して他を動かしむるは水なり。
一、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり。
一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり。
一、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり
雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を
失わざるは水なり。
水は「生命の源」で、①形を変える「柔軟性」、②低きに流れる「謙虚さ」、③時に命を洗い流す「秘めたるエネルギー」の3つの大きな特徴を持ちます。
このことを、道教の開祖である老子という人は、「上善は水の如し」という言葉であらわしています。「上善」とは最高にいいこと、つまり、最高の人生のありかたは、水のように生きることだと説いたのです。ちなみに、黒田官兵衛は、剃髪後、自らを「黒田如水」と名乗っていました。
さて、英語のことわざに、“Runnning water is better than standing.”というのがあります。日本のことわざで近い言葉は、「流れる水は腐らない」「流れる水は清く、留まった水はくさい」でしょうか。
いよいよ3年生は、今週末、私学入試です。悩むことは立ち止まることです。走り続けて入試を突破してください。
人生観の変わる国、ニュージーランド
ニュージーランドについて、どんなイメージがありますか?
私ごとですが、以前、文部科学省教職員海外派遣研修で2週間、ニュージーランドに行ってきました。
ニュージーランド航空のパンフに、「人生観の変わる国、100%PURE NEW Zealand」とありました。なんと過大な表現だろうと思っていましたが、ニュージーランドに行かせてもらって、私は自分自身の「教育観」が変わったと思います。ニュージーランドは、日本よりはるかに教育レベルの高い国だったのです。
訪問したネーピアの学校の子どもたちは、いずれも、先生の話を素直に聞き、意欲的・創造的に、大変落ち着いた雰囲気で、学習に取り組んでいました。
ニュージーランドの小学校は5歳になった日に入学します。それぞれ自分の誕生日にバラバラに入学し、小学校は6年間、中等教育は7年間で、最初の2年間は、Intermediate Schoolと呼ばれる中間学校、後半5年間は、High Schoolと呼ばれる中等学校で教育が行われています。小学校2年生からHigh School4年生までの11年間が義務教育となっています。大学進学率がなぜ低いかというと、High Schoolを卒業した段階で、日本の大学4年生を終えたと同じくらいの力がついているからです。
ニュージーランドには先住民族のマオリ族がいます。ワイタンギ条約締結以降、友好的な関係が保たれています。そして、現在は、互いの言語・文化を大切にし、違いを認め、受け入れ合う共生社会が形成されています。
神出中学校の教育目標に、今年度も「共に生きる」という言葉を入れているのは、私の体験によるものなのでした。
一寸先は光(ヘレン・ケラー:楽天主義)
生まれてから19カ月で目・耳・口が不自由になり、「見えない、聞こえない、話せない」という三重苦を抱えながらも、今のハーバード大学を卒業し、世界各地で福祉活動に献身し、「奇跡の人」と呼ばれた人がいます。
そう、ヘレン・ケラーですね。実は今日6月27日は、ヘレン・ケラーが生まれた日です。 ヘレン・ケラーは、幼くして「見えない、聞こえない、話せない」という三重苦を抱えてしまいましたが、7歳の時に家庭教師のサリバン先生と出会います。
ヘレンが井戸の水に触れた時に、サリバン先生が指文字で何度も「ウォーター(water)」とつづって、ウォーターの意味を理解することが出来たという話は、「井戸端の奇跡」として、何度も映画やドラマになってきました。ヘレン・ケラーは特に触覚が研ぎ澄まされ、その後、人と握手をしただけで、相手の性別や年齢、その人の感情や性格なども察することが出来たそうです。
さて、ヘレン・ケラーが、大学在学中に書いた処女作に、『楽天主義(OPTIMISM)』という本があります。
この本の中で、「幸せかどうかは、自分の心の持ち方次第で、周りの環境や、自分の財産や健康などという条件によって決まるのではなく、『私は幸福だ。これまでの人生で経験したすべてが無駄ではなかった。それらの経験が私をここまで成長させてくれ、幸せにしてくれたんだ。』と断固として宣言する《意宣(いのり)=自らの意志を宇宙全体(神)に宣言する》ことだ。」と述べています。
また、「楽天主義こそいっさいを成功に導く信念である。希望がなければ何ごとも成就するものではない」と述べ、さらに「悲観的に考えてしまうと、なかなか希望がもてないでしょう。希望がなければ、努力も出来ず、何も成就出来ないでしょう」「明日は今日より美しい。明後日は明日よりさらに美しい。楽天主義者はそのように信じている」という言葉を残しています。
人生は掛け算
掛け算は、1つの要素でも「ゼロ」だと、全体としての成果が「ゼロ」になる。という性質を持っています。
学業成績も、(学習意欲) × 質[学習方法] × 量[学習時間]の掛け算で考えられます。意欲をもって、時間をかけ、学習方法を工夫すれば、必ず、成績は上がります。1日は24時間で限られているので、いかに限られた時間で能率を上げて学習するか,学習方法を工夫することが大切です。
しかし、自分なりの学習方法をみつけるためには、量をこなさないと駄目です。スポーツにしろ、勉強にしろ、どんなことでも、訓練に属するものにおいては、まずは量をこなすことが重要です。
オランダの画家ゴッホは、ひたすら描き続け、炭鉱労働者のような逞しい筋肉質の腕をしていたといいます。また、日本の漫画家、手塚 治虫も、3日間、不眠不休で描き続けることがしばしばであったといいます。量をこなすから、自分にあった方法が発見出来るのです。
さて、京セラの創業者で、経営不振にあった日本航空を立て直したりした、稲盛 和夫さんは、人生の結果を「考え方×熱意×能力」という掛け算で示されています。この中で最も重要な要素は「考え方」で、プラス思考をするのか、マイナス思考をするのかで、大きく差が出てくるとしています。考え方を間違えてしまうと、バイキンマンと同じですね。
エジソンは「すべての進歩や成功は『考える』ことから生まれる」と述べていますし、ニュートンが万有引力を発見したのは、いつもいつも引力のことを考えていたからです。
先生に叱られた時でも、なぜ(Why)と考える人と、どうやって(How)と考える人とでは、その後の成長に大きな差が出てきます。
春休みの過ごし方についても、どうやって(How)過ごすかと考えるのではなく、なぜ(Why)春休みはあるのかと考えて過ごしてほしいと思います。
人生にはリセットボタンはありませんが、スタートボタンは何回押しても構わないのです。春休みにいい準備をすることを心がけましょう。
七転八起
「七○八○」・・・○に入る漢字は?
「七転八倒」や「七難八苦」でも間違いではないのですが、ここは「七転八起」と答えてほしいものですね。
今日はその大相撲の横綱、照ノ富士が2021年11月に出した『奈落の底から見上げた明日』という本を紹介します。帯に「七転八起」という書かれていますが、照ノ富士は、大関の地位からけがと病気のために、関脇→小結→前頭→十両→幕下→三段目→序二段と7階級も落ち、そこから8階級上り詰めて横綱になったのです。
「昨日の失敗は明日取り返せ」とは、日本の近代医学の先駆者、杉田玄白の言葉です。
アメリカ16代大統領、アブラハム・リンカーンは、22歳で事業に失敗、25歳で再度事業に失敗、26歳で恋人の死に直面、27歳で神経の病を患い、34歳から5年に3度も下院議員選挙に落選、46歳で上院議員に落選、47歳で副大統領になろうとするが失敗、49歳で上院議員選挙に落選、51歳で大統領となった人でした。
世界の発明王トーマス・アルバ・エジソンは、今でいうフィラメントやタングステンなら明かりがつくということを発見するまでに、なんと6,000回の失敗を繰り返したそうです。しかし、エジソンは「6,000回、違う方法を発見した」と述べたそうです。
「経営の神様」と言われたパナソニックの創業者、松下 幸之助さんに失敗談を聞いたら、「失敗なんぞ一度もしたことがありません」,「失敗したところでやめるから失敗になりますのや。成功するまでやり抜いたら、失敗ではなくなります」という返事が返ってきたそうです。
「段ボールの生みの親」と言われるレンゴーの創始者、井上 貞治郎氏が、失敗を成功に逆転するポイントを6つ挙げています。
①20代、30代の失敗は十分に取り返し可能である
②たとえ失敗しても、人間同士の信頼関係は大事にすること
③同じ失敗を繰り返さないために、敗因分析をきちんとする
④独りよがりにならないこと。必ず相談する人脈をもつこと
⑤「人にいくら頭を下げても税金は1円もかからない」と思え
⑥どんな境遇にあっても、「成功するぞ」「敗者復活だ!」という情熱だけは常に燃やし
続けておくこと
最初に紹介した照ノ富士の本には、仲間や人間関係の大切さが書かれています。
・余命宣告を受けるほどの絶望からどう希望を見いだしたのか
・「仲間」がいることで与えられた力
・人が離れていったときに見えた本当の「人間関係」
・変わることのない信念
人生には一見、失敗したと思われることが必ずあります。しかし、必ず、成功に逆転することは出来ます。その時に大切なのは、仲間や人間関係なのです。
右手のぼやき
今日は、「右手のぼやき」というお話からします。
私たちの体には、さまざまな部分があります。目、口、鼻、手、足、頭など、いろいろな部分はそれぞれの働きをしています。それぞれ異なる働きをしながら、必ず1つにならなければなりません。
おもしろいのは、体のどこか一部分でも苦しむと、体全体が苦しむということです。たった1匹の蚊に体のほんの小さな部分でもかまれると、体全体がいらいらしてきますね。
1つの部分が苦しめば、全体が苦しむ,1つの部分が痛い思いをすれば、全体が痛む,1つの部分が心地よいならば、全体が心地よくなる,「体」とはそういうものなのです。
学校というところも、皆さんや先生、保護者の方、地域の方々が共有して、1つの「体」を作っています。体育会を成功させたというのも、みんなが心を1つにして、この成功を願い、取り組んだからでしょう。1つだけ、あるいは1人だけが頑張ったのではありません。みんながお互いに関係し合って、助け合い、持ちつ持たれつの関係であったから成功したのです。これを「縁起」というのです。
「縁起」というのは、この世の物事は単独で存在するものはなく、持ちつ持たれつの関係で、1つの共同体を作っているということをいいます。
この世に、役に立たないなんて人は、1人もいません。合唱コンクールに向けてもそれぞれの役割を考え、力を合わせて成功させましょう。
さて、その合唱コンクールに向けてですが、スポーツ選手への戒めの言葉であり、東都大学の野球部が大切にしている言葉に、「走姿顕心」(そうしけんしん)というのがあります。「走る姿に心が顕れる」という意味ですが、同じような言葉で、「声姿顕心」(せいしけんしん)というのがあります。「声や言葉にその心が顕れる」という意味です。
校内に皆さんの合唱の声が響き渡っています。私はこの時期が、一番、学校らしいと感じる好きな時期です。しかし、練習が思い通りにいかないこともあるでしょう。古代ギリシア哲学者ヘラクレイトスは、「最も美しい和音は不協和音から作られる」という言葉を残しています。うまくいかないことがあったり、トラブルが発生したりする方が、いいクラスになると思って、合唱コンクールの練習に取り組んでください。
さ、ひっくり返そう
物事は、反対から見ると見えてくるものがあったり、反対から考えるとうまくいくことがあったりするものです。 先日、2年生が道徳の授業で「リスペクトアザーズ」という題材を取り上げていましたが、このリスペクトというのは、「re(再び)+ spect(見る)」ということですから、もう一度、別の観点で、反対から人を見れば、違ったいい面を発見出来るということでしょう。
さて、この字はアンビグラムといって、反対から読むと「挑戦」が「勝利」に読めるという字です。
2020年の元日に、そごう・西武が、身長168cm、体重98kgの幕内最小の力士・炎鵬晃をモデルに起用した広告「わたしは、私。」を公開しました。この広告を紹介しましょう。
大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。
この文章を下から読んでいくと、その意味が一変しますね。
ところで皆さん、砂漠の真ん中に放り出されて、水筒に半分くらいの水しか残っていないとしたら、どう思うでしょうか?
「もう半分しか水がない」と考えるか、「まだ半分残っている」と考えるかによって、生死が左右されると言われます。「まだ半分水が残っているから、大丈夫、なんとか生きられる」と信じれば、生き抜く気力が沸き、乗り切ることが出来るのです。窮地に陥った時に、このようにプラス発想をすることが大切ですね。
最後に、カウンセリングの技法の1つである「リフレーミング」というのを教えましょう。
「ああ、疲れた」ではなくて、「よく頑張った」
「忙しい」ではなくて、「充実してる」
「最悪」ではなくて、「いい勉強になった」
実は、皆さんの保護者の方に学期末に渡している通知表の所見にも、この「リフレーミング」が使われているのですよ。
命のバトン
今日は数学の勉強からです。
三平方の定理、別名、ピタゴラスの定理を知っていますか?
そのピタゴラスの残した言葉に、「万事に先立って、汝自身を尊敬せよ。」というのがあります。
尊敬の「尊」という字は、酒だるを示す字と両手を示す字からなり、手に酒だるを持って神に捧げるという意味です。「敬」という字は、体を深く曲げた礼をさせるという意味から、人に敬意をもっておろそかにしないことをいいます。
人を大切に思う心は、自分自身を大切にする心から育つものだと思います。単なる身勝手では困りますが、自分自身を大切に出来ない人が周りの人に対して優しく接したり、温かい言葉をかけたりすることは難しいでしょう。
私たちは、父母2人,祖父母4人,そのまた上の8人の方の血を引き継いでいます。これを10代遡ると1,024人、20代遡ると104万8千576人、30代前に遡ると10億7,374万1,824人となり、40代前に遡ると1兆995億1,162万7,776人です。
このことを書家の相田みつをさんが、「いのちのバトン」という詩で表現されています。
父と母で二人 父と母の両親で四人 そのまた両親で八人
こうして数えてゆくと
十代前で、千二十四人 二十代前では--? なんと、百万人を越すんです
過去無量のいのちのバトンを受けついで
いま、ここに自分の番を生きている
それがあなたのいのちです
それがわたしのいのちです
今日から体育会の練習が始まりますね。秋空に鳴り響くブラスバンドの演奏は、人の元気や勇気を鼓舞する力があります。
人にも、周囲の人を元気にさせてくれる人と、そうでない人がいます。不平不満を言わず、心の中でブラスバンドを演奏し、自分の元気を鼓舞しましょう。
最後に、境港市にある妖怪神社の「元気応援歌」を紹介します。
悲しくても元気がよく つらくても元気がいい。
貧しくても元気がよく くじけても元気がいい。
元気があれば なんでもできる。
元気があれば どうにかなるさ。
とにかく 元気でがんばろう!
出版本の紹介
「皆さん、おはようございます」授業では教えない“生き方”教育 スライドで語る全校朝礼のお話 [ 長井 功 ] 価格:1280円 |
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