田村神社
皆さん、おはようございます。
讚岐國一之宮の田村神社は、龍神伝説が伝わる四国随一の聖地と言われています。
水の少ない讃岐地方にあって、「田村の神は水の大神 御神体は龍神なり」と詠われてきた通り、豊かな伏流水のある土地で、神社の中には高さ約六メートルもの巨大な龍神像が祀られています。
御祭神の田村大神は五柱の神様の総称です。
・倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)
・五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)
・猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
・天隠山命(あめのかふやまのみこと)
・天五田根命(あめのいたねのみこと)
田村大神は、女性と子供の守り神として親しまれており、安産、病気平癒、身体健康、厄除けなどに大きなご利益があるとされています。
私は、四国に行くたびにここを訪れていますが、毎回、不思議と、行く度に雨に見舞われます。今日は快晴だと思って行っても、到着すると雨が降ってきます。
二度三度と雨が続くと、最初のうちは「運が悪いなあ」と思っていましたが、よく考えていると龍神様はそもそも水の神様であり、雨が降るというのは歓迎されている証だと思うようになりました。勿論、晴れの日は嬉しいものですが、「雨もまた楽し」という心境にさせてくれるようになりました。
日日是好日
さて、中国唐時代の禅師の雲門文偃(ぶんえん)の禅語に「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」というのがあります。これは、毎日毎日が好い日ばかりと日常を楽観しているものではなく、たとえどんなことが身に起きようとも、その日一日を「好い日」だと受け止め、向上していこうという言葉です。
この言葉は、臨済宗の公案を集めた「宗門第一の書」で、中国の宋代の禅僧、圜悟克勤(えんご こくごん、真覚大師)と雪竇重顕(せっちょう じゅうけん、明覚大師)が編纂した仏教書『碧巌録』(へきがんろく)にも掲載されています。
また、書家の相田 みつをさんも、「人間だもの、いろいろあっていいじゃない?」と、次のような詩を残されています。
(雨が)ふ(降)っても、(太陽が)て(照)っても、日日是好日
泣いてもわら(笑)っても。きょう(今日)が一番いい日
私の一生の中の大事な一日だから
喜び上手
さて、子育てや教育においても、順調に子どもが育っているなあと感じる時もあれば、なかなか思うように育たない時もあります。
教育アドバイザーの坪田 陽子さんが、「家庭教育の極意~理由なき殺人と自殺が起こらない為の家庭教育のすすめ~」を提案されています。
明るい幸せな家庭にするには、母親の姿勢が大でしょう。特に母親に対して、自分を励ましながら実践して欲しい12カ条をあげています。
1.挨拶をしましょう。
「おはようございます。」「行ってらっしゃい。」「今日もきっと良いことがありますよ。」「お帰りなさい。」「お疲れ様」「おやすみなさい。」「グッド・ドリーム」「いただきます。」
2.「早寝、早起き、早ご飯」は、「やる気、元気、根気、本気」の素
3.「ハイ、ニコ、ポン」を実践しましょう。
呼ばれたら、「拝」の気持ちで、「ハイ」と明るい声で返事をします。同時に、にっこりと相手に笑顔を見せましょう。顔は自分のためのものではありません。自分で自分の顔を見ることはできません。だから、顔は他の人のためにあるのです。そして、「ハイ」と返事をし、笑顔を見せると同時にポンと立ち上がり、進んで行動にうつすことが大切です。
4.家族を褒め称えましょう。
5.家族に感謝しましょう。
6.先祖を敬い、親を大切にしましょう。
7.オアシスの生活をしましょう。
オ:お陰様で ア:ありがとう シ:しあわせ ス:すみません
8.喜び上手なお母さんになりましょう。
「笑う門には福来る。」
「よろこべ よろこべ
よろこべば よろこびごとが よろこんで
よろこび集めて よろこびに来る。」
9.艱難を乗り越える力を養いましょう。
人間には無限の力が備わっています。「火事場の馬鹿力」で信じられない力が出せるものです。「八方塞がりでも、天が開いている」のです。「失敗は成功の母」であり、「為せば成る」のです。
ただ、子どもは親の言うことは聞きませんが、親のする通りにするようになります。
10.家訓を作ろう。
11.そのままを大切にしましょう。
夫のそのままを受け入れ、生かすようにしましょう。(夫の性格や習慣を変えようとしたり、自分の思い通りにしようとしたりすると、摩擦が生じ、夫婦仲も険悪になります。
また、子どものことを心配しすぎたり、取り越し苦労をしたりするのはやめましょう。
12.日本精神・武士道精神を生きよう。
日本精神とは、自他一体、中心帰一、天地万物生かし合い、大和の心をいいます。 ①勤勉、②正直、③礼節、④惻隠(強きを挫き、弱気を助け、卑怯を憎み恥じること)と共に、義理、人情、恩を大切にする心を大切にしたいものです。
これらの中に、「喜び上手なお母さんになりましょう」があげられています。明るい家庭、幸せな家庭で育った子どもたちは、決して横道には反れません。たとえ、挫折や横道に反れたとしても必ず立ち直れます。明るい家庭、幸せな家庭を作るための母親の一番の姿勢は、「喜び上手」だというのです。
いつも不平・不満を口にしていたり、子どもを叱ってばかりの家庭で、子どもがすくすくと素直に育つことはあまりないでしょう。また、反対に、褒めてばかりであったも、意欲的な子どもはなかなか育ちません。
オーストリア心理学者アルフレッド・アドラーは、子どもは「叱ってはいけない、ほめてもいけない」と述べています。その理由は、「叱ると一時的には効果がある。しかし、本質的な解決にはならない。むしろ、相手は活力を奪われ、ますます言うことを聞かなくなるだろう。」だそうです。
アメリカの心理学者キャロル・S・ドゥエックは、『マインドセット「やればできる!」の研究』の著書などで有名になった先生ですが、「子どもの『能力』を褒めるな! 〝努力〟を褒めよ」と述べています。
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波乗り人生
人生も山あり、谷あり。晴れる日もあれば、曇り日もあるでしょう。いつも順風満帆というわけにはいかないかもしれません。しかし、たとえ、雨が降っていたとしても、それを楽しみながら乗り切ることが大切です。
要は「考え方」次第だと思います。
谷間にいる時や雨の日を乗り越えるための考え方のコツを3点あげたいと思います。
①「失敗は成功の第一歩」「為せば成る」と考え、艱難を乗り越える。
②何事にも集中力、その時その時に全力を尽くすことです。
③「情けは人の為ならず」に努める。
ちなみに、「情けは人の為ならず」というのは、「人に情けをかけると、その人のためにはならない」という意味ではなく、「人に情けをかけておけば,それが巡り巡って、また自分にもよい報いがくる」ですね。
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