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環境を変えることは是か非か?

タイトル 環境を変えること 
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6月4日は、「6(む)4(し)」の語呂合わせで、「虫歯予防デー」です。昭和3年~13年まで日本歯科医師会が実施していた記念日で、現在は、6月10日までの「歯の衛生週間」となっています。

また、漫画家の手塚治虫らのよびかけで、日本昆虫クラブが6月4日を「虫の記念日」に指定しています。

今回は、虫に関して、ノミ(蚤)の話です。

跳べないノミ

驚異的なジャンプ力で知られるノミですが、成虫は体長1mmから4mmほどの小さな昆虫で、羽はないものの、後ろ脚は飛び跳ねるために適応しています。ノミは最大で垂直方向に体長の50倍、水平方向に100倍も跳ぶことができるそうです。もし身長160cmの人間が同じように跳ぶことが出来たとすれば、80mの高さまで、幅跳びなら 160mも跳べることになります。

さて、体長4mm、50倍のジャンプ力だと 20cmまで跳べるノミを1000匹、高さ10cmの箱に入れ、ふたをして放置します。箱の中で、ノミは跳び続けますが、24時間後、そのノミを再び箱から出してみると、なんとノミは、10cmしか跳べなくなっているのだそうです。環境によってノミは「跳べない」と心理的限界を感じてしまうのです。このような現象が心理学でいう「学習性無力感」です。

これは、人間でも同じことが起こり得ます。自分が少し努力してもそれが結果に結びつかない状況が続くと、「何をしてもムダだ」という無力感を学んでしまうのです。「自分には無理だ、こんなことできるわけがない。」と今までの経験や今置かれている環境だけで、自分自身に限界をつくってしまうのです。

では、こんな時、どうすればいいのでしょうか。

ノミの実験には続きがあって、10cmしか跳べなくなっていしまったノミを、元気に20cm跳んでいるノミの中に入れるのです。すると暫くして、ノミは元の20cm跳べるノミに戻ります。自分の能力を最大に出すには、環境が大切というお話です。

ぬるま湯のカエル

これと同じような話が「ぬるま湯のカエル」です。

熱い湯の中にカエルを入れると、カエルは慌てて飛び出しますが、ぬるま湯の中にカエルと入れ、徐々に熱くしていくと、なんとカエルはゆであがって死んでしまうというのです。

しかし、実はこれらの話はウソだそうです。ゆで蛙の実験では、何度も再現実験がなされていますが、蛙はサッサと逃げていきますし、ノミの方も、すぐに20cm跳べるように戻るのだそうです。

では、この2つの譬え話から引き出せる教訓は何でしょうか? 

それは、科学的にウソであっても、心理学的にもっともらしい話であれば、人は真偽を確かめずに信じてしまうということです。

一般の人には、カエルやノミを掴まえてきて、実際に実験をしてみるなんてことはなかなかできませんよね。それをいかにも本当らしく、エラい先生が話していたら、殆どの人は本当だと思ってしまいます。同じようことは、日常、教室でも起こり得ることでしょう。特に小中学生は素直ですから、先生のウソの話も信じてしまいやすいと思います。

環境を変える

ただ、この譬え話の目的は、「環境を変えれば、人は変わる」ということを教えることなのですが、安直に「今の環境から別の環境に飛び込めば人生は必ず好転する。」などと考えてはいけません。この譬え話をもって、転校や転職したからといって、急に人生が好転するわけではないでしょう。それより、周りのせいにせず、自分から今いる環境を変えれるようにすればいいわけです。人は環境に左右されますが、環境を自ら変える努力を怠ってはいけないと思います。 

子育てにも環境が大切という話では、「孟母三遷の教え」が有名ですね。

孟母三遷の教え(三度の引っ越し)

幼くして父親を亡くした孟子の家は、最初、墓地の近くにあったので、子供だった孟子(幼い時は孟軻(もうか)と呼ばれていた)は、葬式遊びをしていたといいます。

そこで、孟子の母親は、家を町中にかえたら、次は、商いのまねをして、道端でたたき売りをしたり、安売りをしたりして遊んでいたので、この場も子どもの為にならないと思い、学校の側に引っ越しをしたのです。

そうすると、孟子は、礼儀作法の真似をし始めました。

断捨離のススメ

私たち、大人にとっても、引っ越しや転勤、結婚など、環境を変えることは学習性無力感を消し去り、能力開発のチャンスだといえます。

しかし、なかなか環境を変える機会がない時があるでしょう。

そんな時にもできるおススメ事は、「断捨離」です。

身の回りの物を上手く捨てて片付けると、あらゆる生活面での効果が大いに望めるでしょう。多くの体験者は、イライラが減り、人間関係がスムーズになり、メリハリのある生活ができ、ポジティブな気分で、痩せるなど、精神的&肉体的なゆとりができて生活面全てが上手く循環するようです。

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