姿勢教育の大切さ
「『おはよう』の挨拶,『ハイ』と返事,『はきもの』をそろえる」のしつけの三原則や「時を守り、場を浄め、礼を正す」の学校職場再建三原則を提唱された、教育哲学者で「国民教育の師父」とあがめられている森 信三先生が、「立腰教育」を推奨されています。常に腰骨をシャンと立てることの大切さを次のように記しています。
「これ人間の根性の入る極秘伝なり。
人間は心身相即的存在ゆえ、性根を確かなものにしようと思えば、まず躰から押さえてかからねばならぬ。
それゆえ二六時中、腰骨を立てる以外に、真に主体的な人間になるキメ手はない。
腰骨を立てることは、エネルギーの不尽の源泉を貯えることである。」
いくら教師が教材研究をし、素晴らしい授業や感動的な話をしても、子どもたちの心や体に入らなければければ、全く意味はありません。教師の話がすっと子どもたちに入るためには、姿勢教育を徹底することが大切だと思います。
今の生徒たちは、ソファーに寝そべったような「バギー姿勢」や背中が曲がり、手を前の方にやる「TVゲーム姿勢」で座る生徒が多くいます。
特に平成に入ってから生まれた子供たちは、バギーに乗せられて育ってきた子どもが多く、背骨を支える腹筋、背筋などの体幹筋が鍛えられていません。将来、赤ちゃんを抱くには、自分の体重の1.5倍,大人を介護するには体重の2倍の背筋力が必要だと言われていますが、自分の体重以下の背筋力しかない子供もたくさんいます。
そのため、「気をつけ」の姿勢も長時間できません。まっすぐ立てない人は、将来、肩凝りから背中や胸の病気になることが多く、老け顔になりやすいそうです。
よい姿勢は病気・けがの防止につながるだけでなく、成績向上の秘訣です。普段から意識して、体幹筋(腹筋・背筋など)を鍛え、よい姿勢作りに努めましょう。
姿勢の悪い不良???
スポーツストレッチングトレーナー「S-レッチング」を主宰する兼子ただし氏。美人開花シリーズ「目からウロコのストレッチ革命!」や「5秒で細くなるくびれッチ!」などの本で有名になった方です。姿勢教育の義務教育化を訴え、署名活動を実施しています。
<参考>兼子ただしの「SSSストレッチ」
⇓
https://sss-kaneko.co.jp/
10秒で長年の痛みが消える!神経系ストレッチ [ 兼子ただし ] 価格:1,760円 |
兼子氏は、高校を中退し、暴走族に入って少年院にも収監されたという経験の持ち主ですが、「『姿勢のいい不良』ってのを見たことあります?」と言われていました。
ちなみに、兼子氏は、
「人生を変えたければ、体を変えろ。」
「無理をしろ!そうじゃなきゃ人間なんて変われない。」
「いじめはタイマンで解決させろ。」
「うつ病はランニングで治る。」
などと提案されています。
姿勢を良くするメリット
一般的に、姿勢をよくするメリットは次の通りです。
「一寸千貫」という言葉があります。一寸(約3.3cm)の角材をまっすぐ垂直に立てて使えば、千貫(約3,750kg)を支えるのだそうです。
一寸角という木材は細くて柱とは呼べません。一寸とは、約3.3cmのことです。しかし、まっすぐ垂直に立てて使えば、千貫(約3,750kg)の重みに耐えることができるそうです。
ところが、その3倍や5倍の太さがあっても、斜めに使ったり、くの字に曲がっていたら、長期間の重みに耐えず、折れてしまうでしょう。
坐禅では坐相といって、坐る姿勢を厳しくいわれます。坐った形は、腰から頭のてっぺんまで真っ直ぐになっていることが一番いいのです。真っ直ぐだと疲れず、息も乱れず、長時間の坐禅に耐えることができます。
姿勢の悪い子には、少しの我慢のできない子が多いように思います。人間としての生き方の基本は、姿勢を正しく保つことにあります。基本姿勢がきちんとできれば、あっちフラフラ、こっちフラフラしなくても、肩の力を抜いて、どっしりと構えて生きていけます。どんな重い苦しみにも耐えることができるでしょう。
価格:7,998円 |
価格:7,700円 |
価格:5,780円 |