大人の「一人遊び」のススメ
子どもにとっての一人遊びは、集中力や想像力を育む上で非常に重要だと言われています。しかし、実は、大人にとっても、「一人遊び」は大切なのです。
大人の「一人遊び」の例
「一人遊び」は、大きく、外で遊ぶのか、自宅で遊ぶのかが分けられます。また、内容によって、①リラックス系、②リフレッシュ系、③クリエイティブ系、④アクティブ系、⑤思考・学習系などに分類できるでしょう。

ただし、この表では、散歩をフレッシュ系、ウォーキングをクリエイティブ系、ランニングをアクティブ系としていますが、明確に違いがあるわけではありません。人によっては、ランニングがリフレッシュになる場合もあるでしょう。
また、ゴルフやテニスなどは、仲間とやるスポーツですが、例えば、ゴルフの打ちっぱなし練習や壁当てテニスなど、一人でできるスポーツにもあげられます。
大人に「一人遊び」が必要な理由
大人になればなるほど、一般的には一つのことに時間を投資するリターンが低減し、余暇時間が増えてきます。そして、仕事外でのインスピレーションやつながりの価値の比重が上がってきます。そこで、趣味を持つことが必要になってくるのです。
趣味には、仲間と共に楽しむものと、一人で楽しむものがありますが、QOL(人生の質)を高めるという生き方をするなら、断然、一人で楽しむ趣味が大切です。つまり、「一人遊び」です。
大人に、「一人遊び」が必要な理由には、以下の5つが考えられるでしょう。
(1)ストレスを解消のため
人に気を遣わず、自分のペースで好きなことに没頭できる時間は、脳と心のリセットタイムになるでしょう。
誰かと一緒にいると、どうしても「合わせる」意識が働きますが、一人で過ごすことで「本来の自分」を取り戻すことができます。
(2)創造力や発想力を高めるため
一人で過ごす時間は、他人の影響を受けずに思考が自由に広がる時間です。この「静かな時間」には、新しいアイデアやひらめきが生まれます。
私の場合は、朝の散歩の時間です。朝の散歩の時間は、睡眠や食事と同じレベルで、欠かすことができません。朝日を浴びながら散歩をすると、頭の中が整理され、アイデアが次々に浮かんでくるのです。
(3)自己理解を深めるため
一人で遊ぶことで、「自分は何が好きなのか」「何に心が動くのか」など、自分自身の内面と対話することができます。自己肯定感の回復や人生の方向性を見つめ直す時間にもなります。
(4)人間関係を健全に保つため
実は、一人の時間を楽しめるほど、他人と良い人間関係を築けるのです。常に他人に依存せず、心のバランスを取ることができるからです。一人の時間が充実していると、他人との関わりにも余裕が生まれ、結果的に他人と良い人間関係が構築できるのです。
(5)幸福を感じる力を育てるため
「一人遊び」を楽しめるということは、幸せを自分の中に見つけられる力があり、日常の小さな喜びを味わう感性が豊かだということです。
コーヒーの香りや、音楽、美しい景色などに感動できます。感動の数だけ、幸せになれるのです。
大人の「一人遊び」とは、決して孤独ではなく、自分を整える時間になります。自分だけの静かな楽しみを持つことは、豊かな人生を支える基礎にもなります。つまり、「一人遊び」ができるということは、人生の質を上げることにも直結するのです。
おススメの大人の一人遊び 5選
私もこれまで、多くの一人遊びをしてきました(現在もしています)。
多少、お金がかかりますが、一人で有名なラーメン店を訪れ、職人の情熱が込められたラーメンを味わったり、一人でカレー専門店を巡ったり、ネットカフェで時間をつぶしたりすることは、大人の一人遊びとして最適だと思います。
最近、孫たちから勧められているのが、イオンなどのショッピングモール散策。歩くだけなら、お金もかかりません。特に、夏の暑い日に戸外に出ることは熱中症の危険も高いので、空調の利いた施設で、しかも人通りの多い場所の方が、万が一、体調が悪くなった場合にも安心だというわけです。「老人扱いするな!」と言いたくなるところでしたが、実際にやってみると、あっという間に時間が過ぎ、しかも、多くの情報が入ってきます。
ここでは、特におススメの大人の一人遊びを5つ紹介しましょう。
仕事の合間に、一人カラオケ

カラオケハウスには一人で行く方が断然楽しめます。
カラオケに複数人で行くと、選曲に迷いますし、待ち時間も多くなります。なにより、他人の下手な歌を聞き、愛想笑いを浮かべ、手拍子をするなど、ストレスを溜めるだけでしょう。
それより、一人で30分ほど、好きな歌を数曲歌うだけで、ストレスが解消します。受付の店員の方も、一人でカラオケハウスに来るお客の対応も心得ており、何の心配もありません。
また、最近のカラオケ機器の殆ど全てにカラオケ採点システムが採用されており、DAMの「精密採点Ai」やJOYSOUNDの「分析採点AI」などのAI技術が導入されて、音程、リズム、安定感、抑揚、表現力(しゃくり、こぶし、フォール、ビブラート)などが採点できます。一人カラオケでは、誰にも知られず、点数を楽しむことができます。
一日遊ぶなら、一人遊園地

「遊園地なんてのは、家族やアベックで行くもの」という先入観を持っている方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。
しかし、ある時、大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の無料ペア券が手に入り、仕方なく、息子と2人で行ってみたら、一人で来ている男性が多いことに気付きました。
一人で行くと、「シングルライダー」に乗れるので、待ち時間も少なく、多くのアトラクションを楽しむことができます。待ち時間に本でも読んでいれば、一石二鳥です。
ジェットコースターに乗って「うわっ!」と声を出しても、誰にも気兼ねすることはありません。ゆっくり、風景や人を観察することもできます。そして、何といっても、遊園地には笑顔があり、明るく、楽しい波動が渦巻いていますから、ワクワク・ドキドキ感によって交感神経が刺激され、アドレナリンが出ます。「明日から、また頑張ろう!」という気にさせてくれる場所だと思います。
野山でハンティング

これは、ずばり「虫取り」のことです。決して、猟師になって鉄砲で獲物を撃とうとか、異性に声かけて付き合おうという類の「ハンティング」ではありません。あくまで、昆虫を捕まえることです。ゴキブリやシロアリ退治を兼ねて、ゴキブリハンティング、シロアリハンティングでも構いませんが、できれれば、野山に出かけての虫取りをおススメします。
特におススメの昆虫は、カマキリです。とにかく、その姿がかっこいいでしょう。カマキリを持って帰って家の庭に放っておくと、害虫が一気にいなくなります。また、毎年、同じような場所に卵を産み、育ってくれます。カマキリは縄張りを持つので、毎朝、1~2m間隔で並んで挨拶をしてくれるようになります。

筋トレこそ最強

健康維持・改善にとっても、筋トレは最強の一人遊びです。
自重でやることもできますし、ダンベルなどを使って、自宅で気軽にできます。なにより、効果が目に見えて出ます。
ただ、やみくもに我流でやっても、効果がないばかりか、ケガ(障害)につながりますので、ジムに通って専門家に指導を受けながらやるのがベストです。
迷ったら、「本屋」へ行け!

迷ったら、「本屋」に行きましょう。
図書館でもいいのですが、最近のブックストアは、カフェや雑貨店が併設されていたり、購入前の本を試し読みできる場所が確保されていたりします。また、読書会やトークショー、ワークショップなどのイベントが開催されたり、新たなコミュニティを形成の場となっています。なにより、図書館よりも最新の情報を手に入れることができます。
最高の一人遊びは・・・?
『PLANETS』『モノノメ』の編集長で、評論家の宇野 常寛氏が、「ひとりあそびの教科書(14歳の世渡り術)」という本で、
「たくさん『ひとりあそび』の方法を知ってから大人になる人こそが、世界を面白くできる」
と述べています。
しかし、多くの人は、仕事をしなければ生きていくことができないでしょうから、遊びの時間というのは限られています。
昔、「5時から男」という言葉が流行ったことがあります。5時までは仕方なく嫌々仕事をし、5時からがプライベートタイムだということで大いに遊ぼうという発想から生まれた言葉です。
しかし、1日は24時間と限られており、睡眠時間を除くと、ほとんどの人は起きている時間の大半は仕事に費やしているのではないでしょうか。いくら「5時から遊ぶぞ」と意気込んだところで、仕事に費やしている時間以上に遊ぶことはできません。
実は、5時までが仕事、5時からはプライベートと厳密に分けようとするデジタル思考タイプの人は、その考えの根底に、基本的に「仕事は苦しいもの,嫌なもの」という考えがあります。こういう人は、ONの時間が長くなり、OFFの時間がしっかりととれないと、ストレスを必要以上に溜め込んでしまうことになります。
しかし、実際、例えば、仕事のアイデアが散歩中にふと浮かぶこともあれば、お風呂に入ってリラックスしている時に浮かぶこともあるでしょう。つまり、仕事をしていない時間に仕事をしていることもあり、仕事中といっても、結構遊んでいる時間があるものです。
元来、日本人は、「清濁併せ呑む」という言葉もあるくらい、アナログでファジーな生き方や考え方が得意な民族です。
あまり、仕事かプライベートかという二者択一で考えず、その混沌を楽しんでしまった方が楽ではないでしょうか。
ところで、YouTuberで心理カウンセラーのラッキーさんという方が、「仕事を楽しくする10の方法|という動画で、
「遊びはやればやるほど飽きてくるが、仕事はやればやるほど楽しくなる」
と指摘し、
「仕事を好きになる唯一の方法は、楽しくなるまで一生懸命にやること」
と述べています。

そう考えると、「仕事が趣味!」と言える人、つまり、「仕事=遊び」というのが最高と言えるでしょう。
そのためには、大切なことは、次のを2つだそうです。
①目の前のことに集中して結果を出すこと。
②より自分が面白いという環境に飛び込むこと。
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まとめ
子どもにとって一人遊びが非常に重要だと言われていますが、実は、大人にとっても、一人遊びは大切です。
特におススメの大人の一人遊びを5つ紹介しましょう。
ただ、遊びはやればやるほど飽きてきますが、仕事はやればやるほど楽しくなるのです。
「仕事=遊び」というのが最高と言えるでしょう。
仕事を好きになる唯一の方法は、「楽しくなるまで一生懸命にやること」です。
